今、どんな服装で北海道に行くべき?ベストな装いをシーズン別にご紹介。エリアごとの気温差もチェック!
国内旅行先として絶大な人気を誇る北海道。近年では北海道へ移住する方も増えているとか。季節を問わず多くの方が訪れる北海道ですが、旅行の計画を立てる際などに「どんな服装で行けば良いのだろう?」と悩んでしまうことはありませんか? 旅行や移住には事前の情報収集が大切です!
この記事では、北海道各エリアの年間平均気温とともに、シーズンごとにおすすめの服装をご紹介します。北海道旅行や北海道への移住を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 北海道のエリア別の平均気温について
- 東京と北海道の季節ごとの気温差
- 旅行で着ていく季節ごとのおすすめの服装
【エリア別】北海道の平均気温と東京との差
まずは北海道各地の年間平均気温とともに、東京の平均気温をみていきましょう。
北海道の年間平均気温
年間平均気温 | 年間平均最高気温 | 年間平均最低気温 | |
---|---|---|---|
札幌 (道央) | 9.2℃ | 13.1℃ | 5.7℃ |
旭川 (道北) | 7.2℃ | 12.2℃ | 2.4℃ |
函館 (道南) | 9.4℃ | 13.5℃ | 5.5℃ |
釧路 (道東) | 6.7℃ | 10.6℃ | 2.8℃ |
東京 | 15.8℃ | 20.3℃ | 12.1℃ |
「北海道」といっても、地域により平均気温に差があることが分かります。
特に旭川や釧路の平均気温は、道央の札幌に比べると3℃前後低くなります。北海道の中でも冬季の冷え込みが厳しい地域です。
また東京の気温と比べると、北海道のどの地域も7~10℃前後差があります。北海道の気温がいかに関東地方と異なるかが、よく分かります。
続いて北海道をエリアに分けて、月ごとの平均気温と、東京との気温差を詳しくみていきましょう。
【道央エリア】札幌の月別平均気温
札幌 | 東京 | 気温差 | |
---|---|---|---|
1月 | -3.2℃ | 5.4℃ | 8.6℃ |
2月 | -2.7℃ | 6.1℃ | 8.8℃ |
3月 | 1.1℃ | 9.4℃ | 8.3℃ |
4月 | 7.3℃ | 14.3℃ | 7.0℃ |
5月 | 13.0℃ | 18.8℃ | 5.8℃ |
6月 | 17.0℃ | 21.9℃ | 4.9℃ |
7月 | 21.1℃ | 25.7℃ | 4.6℃ |
8月 | 22.3℃ | 26.9℃ | 4.6℃ |
9月 | 18.6℃ | 23.3℃ | 4.7℃ |
10月 | 12.1℃ | 18.0℃ | 5.9℃ |
11月 | 5.2℃ | 12.5℃ | 7.3℃ |
12月 | 0.9℃ | 7.7℃ | 6.8℃ |
北海道の中心都市である札幌でも、真冬となる1~2月には平均気温が氷点下となります。11月頃から冷え込みが始まり、東京との気温の差が大きくなっていることが分かります。
また、札幌の8月と1月では、気温差が25.5℃もあります。夏と冬の寒暖差が大きく、その分服装の調節が必要になります。
【道北エリア】旭川の月別平均気温
旭川 | 東京 | 気温差 | |
---|---|---|---|
1月 | -7.0℃ | 5.4℃ | 12.4℃ |
2月 | -6.0℃ | 6.1℃ | 12.1℃ |
3月 | -1.4℃ | 9.4℃ | 10.8℃ |
4月 | 5.6℃ | 14.3℃ | 8.7℃ |
5月 | 12.3℃ | 18.8℃ | 6.5℃ |
6月 | 17.0℃ | 21.9℃ | 4.9℃ |
7月 | 20.7℃ | 25.7℃ | 5.0℃ |
8月 | 21.2℃ | 26.9℃ | 5.7℃ |
9月 | 16.4℃ | 23.3℃ | 6.9℃ |
10月 | 9.4℃ | 18.0℃ | 8.6℃ |
11月 | 2.3℃ | 12.5℃ | 10.2℃ |
12月 | -4.2℃ | 7.7℃ | 11.9℃ |
北海道・道北に位置する旭川は、内陸である影響もあり冬季の冷え込みが厳しいエリアです。12月~3月まで平均気温は氷点下が続き、9月になると気温が一気に下がります。旭川近郊は夏が短く、冬が長いエリアであることが特徴です。
参考:気象庁「1991~2020年の平均気温」旭川
【道南エリア】函館の月別平均気温
函館 | 東京 | 気温差 | |
---|---|---|---|
1月 | -2.4℃ | 5.4℃ | 7.8℃ |
2月 | -1.8℃ | 6.1℃ | 7.9℃ |
3月 | 1.9℃ | 9.4℃ | 7.5℃ |
4月 | 7.3℃ | 14.3℃ | 7.0℃ |
5月 | 12.3℃ | 18.8℃ | 6.5℃ |
6月 | 16.2℃ | 21.9℃ | 5.7℃ |
7月 | 20.3℃ | 25.7℃ | 5.4℃ |
8月 | 22.1℃ | 26.9℃ | 4.8℃ |
9月 | 18.8℃ | 23.3℃ | 4.5℃ |
10月 | 12.5℃ | 18.0℃ | 5.5℃ |
11月 | 6.0℃ | 12.5℃ | 6.5℃ |
12月 | -0.1℃ | 7.7℃ | 7.8℃ |
道南に位置する函館は、北海道の中でも平均気温が高く、温かいエリアです。冬季の平均気温は氷点下となりますが、他のエリアに比べると冷え込みは緩やかといえるでしょう。
特に5月~10月は過ごしやすい気温が続くため、函館近郊は道内外からも観光地として人気の高いエリアです。
参考:気象庁「1991~2020年の平均気温」函館
【道東エリア】釧路の月別平均気温
釧路 | 東京 | 気温差 | |
---|---|---|---|
1月 | -4.8℃ | 5.4℃ | 10.2℃ |
2月 | -4.3℃ | 6.1℃ | 10.4℃ |
3月 | -0.4℃ | 9.4℃ | 9.8℃ |
4月 | 4.0℃ | 14.3℃ | 10.3℃ |
5月 | 8.6℃ | 18.8℃ | 10.2℃ |
6月 | 12.2℃ | 21.9℃ | 9.7℃ |
7月 | 16.1℃ | 25.7℃ | 9.6℃ |
8月 | 18.2℃ | 26.9℃ | 8.7℃ |
9月 | 16.5℃ | 23.3℃ | 6.8℃ |
10月 | 11.0℃ | 18.0℃ | 7.0℃ |
11月 | 4.7℃ | 12.5℃ | 7.8℃ |
12月 | -1.9℃ | 7.7℃ | 9.6℃ |
道東に位置する釧路も道北と同じように、冷え込みが厳しいエリアです。太平洋およびオホーツク海から冷たい海流の影響を受けるため、真夏でも平均気温は20℃を下回ることが特徴です。
参考:気象庁「1991~2020年の平均気温」釧路
冬(12月~3月)の北海道の気候とおすすめ服装
北海道旅行の際に多くの人が悩むのが、冬の服装といえるでしょう。特に氷点下の気温を体験したことがない人にとっては、「何をどのくらい持っていけば良いのか分からない」という声も聞かれます。
北海道の冬は長く、12月に入ると一気に冷え込み、3月まで寒さが続きます。昼夜の気温差も激しいため、天気が良い日でも防寒対策をしっかりと行うことが大切です。
冬(12月~3月)の平均気温
北海道の中心都市である札幌と東京の、冬(12月~3月)の平均気温の比較がこちらです。
12月 | 札幌 0.9℃ | 東京 7.7℃ |
---|---|---|
1月 | 札幌 -3.2℃ | 東京 5.4℃ |
2月 | 札幌 -2.7℃ | 東京 6.1℃ |
3月 | 札幌 1.1℃ | 東京 9.4℃ |
どの月も札幌と東京では、約7℃~9℃ほどの温度差があることが分かります。
特に厳冬期である1月~2月は、札幌でも最高気温が氷点下の日が続きます。万全の防寒対策をして北海道を訪れてください。
冬(12月~3月)の北海道での服装ポイント
冬の北海道での服装のポイントは、なんといっても「防寒」です! 防寒素材を使用した暖かいアウターの着用はもちろん、手袋やマフラーなどの小物類も忘れずに持参しましょう。
また足元は、雪道対応の滑らない素材の靴を必ず着用してください。スニーカーや革靴などでは、転倒や怪我につながる恐れがあります。
すでにお持ちの靴に取り付けられる「靴底用の滑り止めスパイク」など通販でも購入できます。
一方で、北海道の施設内や車内では暖房が効いているところがほとんどです。室内で過ごす場合は、脱ぎ着のしやすい服装が良いでしょう。
北海道での冬の服装のポイントは以下のとおりです。
12月~3月の服装のポイント
- アウターは厚手のコートやダウンなどがマストアイテム。雪をしのげるフード付きのものがおすすめ。
- 旅行には、コンパクトサイズになるインナーダウンがおすすめ。アウターの下に1枚重ねるだけで暖かくなります!
- インナーは保温性の高いものを。ただし室内で多く過ごす場合は、調節しやすい服装で。
- 手袋、マフラー、ニット帽、耳あてなどを身につけて、できるだけ風を通さないように!
- 大判のストールは膝掛けにもなるため、1枚あると便利です。
- スカートを履く場合は、タイツは110デニール以上のものがおすすめ。
- 靴下は足首が隠れるものを。また、濡れたときのために替えの靴下があると安心です。
- 靴は滑らない素材のものがマスト。時期によってはツルツル路面のこともあるため、滑り止めがよく効いている靴を用意しましょう。
- 貼るタイプのカイロは屋外でのイベントで役立ちます。靴下や靴に貼るタイプのものもおすすめです。
春(4月~6月)の北海道の気候とおすすめ服装
北海道の春は短く、桜の見頃は例年5月上旬頃です。ちなみに、北海道では桜と梅が同じ時期に咲きます。様々な花が一気に咲き始めるのが北海道の4月~6月です。
しかし春といっても、東京では3月くらいの暖かさ。また、北海道では4月でも雪が積もることもあります。春先はまだまだ油断ができない季節といえるでしょう。
北海道の春(4月~6月)の平均気温
北海道の中心都市である札幌と東京の、春(4月~6月)の平均気温の比較がこちらです。
4月 | 札幌 7.3℃ | 東京 14.3℃ |
---|---|---|
5月 | 札幌 13.0℃ | 東京 18.8℃ |
6月 | 札幌 17.0℃ | 東京 21.9℃ |
札幌と東京の4月の気温差は7℃と、まだ寒暖差が大きいことが分かります。その後徐々に気温差は縮まっていきますが、昼夜の気温差には注意が必要です。
春(4月~6月)の北海道での服装ポイント
春の北海道での服装のポイントは、「重ね着」です。
北海道の4月は気温が低く、防寒が必要な日が多くあります。また5月下旬頃から「リラ冷え」という北海道特有の気候変化があり、日によって気温の変化が大きくなる時期でもあります。
服装は気温に合わせたアウターのほか、温度調節のしやすいカーディガンやパーカーを重ね着すると良いでしょう。そして北海道では、半袖はまだ早い季節です。インナーは長袖を着用することをおすすめします。
北海道での春の服装のポイントは以下のとおりです。
4月の服装のポイント
- まだ厚手のコートが必要です。手袋やマフラーなども準備しておくと安心です。
- 雪が残っていたり、雪どけ水が溜っていたりする時期なので、滑りにくく撥水性のある靴がおすすめです。
5月~6月の服装のポイント
- 薄手のコートやジャケットを準備しておきましょう。「ストールだけ」では寒い可能性大!
- 朝晩の寒さ対策のため、カーディガンやパーカーなど温度調節できる服装がおすすめです。
夏(7月~9月)の北海道の気候とおすすめ服装
北海道の夏は絶好の観光シーズン。特に7月~8月はラベンダーなどの花が見頃をむかえ、カラッとした気候が続きます。北海道の夏は東京の5~6月くらいの気温のため、「初夏」のように過ごしやすい時期です。
とは言え日中は日差しも強く、汗が流れることもしばしば。外を歩く時間が長い場合はUV対策にも気を配ると良いでしょう。
北海道の夏(7月~9月)の平均気温
北海道の中心都市である札幌と東京の、夏(7月~9月)の平均気温の比較がこちらです。
7月 | 札幌 21.1℃ | 東京 25.7℃ |
---|---|---|
8月 | 札幌 22.3℃ | 東京 26.9℃ |
9月 | 札幌 18.6℃ | 東京 23.3℃ |
北海道では真夏でも30℃を超える日は少なく、東京と比べると過ごしやすい気温であることが分かります。また、朝晩や山間部では冷え込みが大きくなる場合があります。
7月~8月の服装のポイント
- 日中は半袖でOK!朝晩のためにカーディガンなど薄手の羽織りものを持っておくことをおすすめします。
- 道東など海沿いは、霧がかかり肌寒くなりやすいエリア。羽織りものだけでは足りない場合もあるため、長袖のパーカーやTシャツなどを持っておくと安心です。
- 自然豊かな場所は、日陰が少ないことも多くあります。帽子や日傘などの暑さ対策も。
- 山間部では長袖・長ズボンのほか、虫除けスプレーも持参しましょう。北海道ならではの便利グッズ「ハッカ油」もおすすめです。
9月の服装のポイント
- 朝晩は寒くなるため、長袖や薄手のコートがあると安心です。
秋(10月~11月)の北海道でのおすすめ服装
北海道の秋は春と同様、あっという間に過ぎていきます。9月から紅葉が始まり、例年10月下旬~11月上旬には初雪の観測。地域によっては、暖房が必要になる気温になることもあります。
秋といっても、11月は「冬の入り口」のような気候が続くため、北海道での服装選びが難しい時期といえるのです。
北海道の秋(10月~11月)の平均気温
北海道の中心都市である札幌と東京の、秋(10月~11月)の平均気温の比較がこちらです。
10月 | 札幌 12.1℃ | 東京 18.0℃ |
---|---|---|
11月 | 札幌 5.2℃ | 東京 12.5℃ |
札幌では、11月に一気に気温が下がっていることが分かります。東京でも10月から11月にかけて5.5°Cの気温差がありますが、まだ冬の気配は感じられない気温といえるでしょう。
秋(10月~11月)の北海道での服装ポイント
秋の北海道の服装のポイントは、やはり「防寒」です!
真冬並みの装備とまではいきませんが、薄手のコートではなく厚手のコートが必要といえるでしょう。
また、時期によっては雪が積もる場合もあります。足元まで気を抜かず、滑りにくく撥水性の高い靴を履きましょう。
北海道での秋の服装のポイントは以下のとおりです。
10月~11月の服装のポイント
- 厚手のコートでしっかり防寒対策を!マフラーや手袋もあると安心です。
- インナーも長袖で保温性の高いものを。
- アウターの下にはカーディガンやパーカーなど、脱ぎ着しやすいもので調節を。
- スカートの場合は80デニール以上のタイツがおすすめです。
- 雪の降り始めは滑りやすい時期。滑りにくく撥水性の高い靴を準備しておきましょう。もしくは防水スプレーを靴にかけておくと良いでしょう。
まとめ
北海道では、地域やシーズンによって服装が大きく変わります。北海道を訪れた際に「失敗した!」とならないためにも、事前の準備が大切です。
シーズン別のポイントを押さえておくことで服装選びが楽になり、北海道での時間を快適に過ごすことができます。
服装のポイントを参考に、ぜひシーズン毎の北海道の魅力を楽しんでくださいね!