ガラナ・カツゲンなど北海道限定の飲み物20選!道民なら絶対知っているご当地ドリンク
北海道は豊かな自然の恵みである天然水が豊富で、珍しい果物などの栽培も積極的に行っています。そのため、北海道限定の飲み物がたくさん販売されていることをご存知ですか?
北海道民なら知っているけれど、全国的には知名度の低い飲み物がたくさんあります。今回は、そんな北海道民が愛する限定飲み物を一挙紹介。ぜひ、北海道を訪れた際に探してみてはいかがでしょうか。
この記事でわかること
- 北海道にはさまざまな限定ドリンクが販売されている
- ガラナが北海道に根付いたのはコカ・コーラ上陸が遅れたから
- 味の濃いソフトカツゲンは北海道民のソウルドリンク
- タングロンは2020年3月で製造販売中止
【清涼飲料水編】北海道限定の飲み物7選
すっきりとした味わいが魅力の清涼飲料水。北海道の厳選された天然水で作ると、さらなる美味しさがあることでしょう。
まずは、北海道限定の清涼飲料水を紹介します。
1.リボン シトロン
1909年に製造・販売が開始された「リボン シトロン」はポッカサッポロフードビバレッジが販売している炭酸飲料です。
パチパチと強く弾ける炭酸と、クリアなのど越しが魅力のサイダーは、北海道で育った人なら子ども時代に1度は飲んだことがあるのではないでしょうか。
2017年にパッケージが変更されているので、子どもの頃に飲んだ人は「あれ?こんな感じだったっけ?」と思うかもしれません。190mlのショート缶は全国発売ですが、1.5Lペットボトルは北海道限定で販売中です。
2.リボン ナポリン
リボン シトロンに続いて1911年に製造・販売が開始されたのが「リボン ナポリン」です。見た目に鮮やかなオレンジ色が特徴的なものの、原材料にオレンジ系のフルーツや果汁は一切使われていません。実はパプリカ色素を用いて着色しているそうです。
シトロンよりも甘みが強く、北海道民も「シトロン派」「ナポリン派」に分かれるほどです。190mlショート缶、340ml缶、500mlロング缶、470mlペットボトル、1.5Lペットボトルとサイズ展開が豊富なのが嬉しいですね。
3.松山光プロジェクト応援スポーツウォーター
松山光とは、漫画「キャプテン翼」に出て来るキャラクターです。作品内で、実在するJリーグプロサッカーチーム「北海道コンサドーレ札幌」に在籍していたため、北海道に所縁のあるキャラクターと言えます。
努力型天才プレイヤーである松山光のような選手を排出すべく、北海道コンサドーレ札幌で行われている「松山光プロジェクト」。若いサッカー選手達の未来を支援する活動として2022年で8年目を迎えています。
「松山光プロジェクト」の一環としてサッポロホールディングスから発売されているのが、松山光プロジェクト応援スポーツウォーターです。売上の一部はプロジェクトに寄付されているので、簡単な支援から始めたい人などに人気があります。
「キャプテン翼」ファンにも注目されており、作者である高橋陽一さんがデザインしたパッケージに惹かれる40代、50代の人も多いのではないでしょうか。
4.北海道とうきび茶
北海道ではとうもろこしのことを「とうきび」と呼びます。つまり、とうきび茶は一般的に「コーン茶」と呼ばれているお茶です。とうもろこしの香ばしい香りが魅力のコーン茶ですが、北海道のとうきび茶はひと味もふた味も違います。
新鮮で甘みの強いとうきびをさまざまな穀物とブレンドしたノンカフェインなお茶ですが、自然な甘みが強く小さな子どもにも人気。とうもろこしをそのまま食べているような、芳醇な甘みをじっくり味わえるお茶です。
ペットボトルだけでなく、ティーバックとしても北海道で販売されているので、北海道のお土産として買い求める人も多いようです。
5.い・ろ・は・すハスカップ
コカ・コーラ社が販売する人気のミネラルウォーター、「い・ろ・は・す」から北海道の名産品であるハスカップをイメージしたフレーバーウォーターが販売されています。北海道でしか購入できないため、中にはお土産として買い求める人もいるそうです。
い・ろ・は・すはさまざまな地域限定フレーバーを販売しており、りんごフレーバーは、北海道、青森、秋田、岩手、長野、富山、石川、福井限定です。ハスカップフレーバーとりんごフレーバー、どちらも見つけたら購入しておくとよいでしょう。
※2022年6月に新ボトルにリニューアル。写真は以前のものです。
6.小原 ハスカップサイダー
北海道の有名な飲料メーカー小原株式会社が販売するハスカップサイダー。北海道の名産品として人気のハスカップを使ったサイダーはスッキリとした飲み口が人気の飲み物です。
お酒などとの相性もよく、焼酎やウイスキーなどをハスカップサイダーで割って飲む人もいます。北海道産の天然水とハスカップ、てん菜などを使った北海道の魅力が詰まったサイダーです。
7.サツドラ超炭酸
北海道民が熱烈に愛するドラッグストア・サッポロドラッグストア通称「サツドラ」。そんなサツドラのオリジナル商品が、サツドラ超炭酸です。発売以来販売本数は2,600万本を突破。北海道民が愛飲する強炭酸飲料です。
ハイボールブームに合わせて、お酒を割るために開発された経緯もあり、自宅でお酒を飲む北海道民には欠かせない存在です。
【ガラナ編】北海道限定の飲み物3選
ガラナとはブラジル原産で、ムクロジ科ガラナ属の赤い殻と黒い実を持っている植物です。黒い実は栄養豊富で飲み物やサプリメントなどに用いられることもあり、北海道では古くからガラナ飲料が人気を博しています。
コーヒーの3倍程のカフェインを含んでいると言われており、炭酸飲料として販売されている飲み物です。
1.リボン ガラナ スカッシュ
シトロンやナポリンを製造するポッカサッポロフードビバレッジが販売しているガラナ飲料「リボン ガラナ スカッシュ」も北海道限定の飲み物です。
他のガラナ飲料と比較すると、ガラナ特有のクセがなく甘みを押さえたすっきりした味わいが特徴的。初めてガラナ飲料を飲む人におすすめです。
2.コアップガラナ
北海道民以外で「ガラナを飲んだことがある」という人のほとんどは、株式会社小原が製造・販売するコアアップガラナを飲んでいるのではないでしょうか。ガラナ飲料シェア上位を誇ると言われており、基本的には北海道限定商品ですが各地にある北海道物産を取り扱うお店などでも見かけることがあるようです。
写真はアンチックボトル(ガラス瓶)バージョン。
3.キリン ガラナ
飲料水の全国的なメーカーであるキリンからも北海道限定のガラナ飲料が販売されています。キリン ガラナは比較的炭酸が強くキリっとした飲み口が特徴。エナジードリンクによくある風味を感じやすいものの、「シャキっとしたい」という時に最適な飲み物です。
【乳飲料編】北海道限定の飲み物3選
北海道は酪農がさかんなこともあって乳飲料の製造も盛んです。
1.ソフトカツゲン
1956年に製造開始されて以来、現在も道民のソウルドリンクと言われているソフトカツゲン。カツゲンとは「勝つ源(みなもと)」から命名されているようで、大事な日に源を担いでソフトカツゲンを飲むという人も多いです。
実は、ソフトカツゲンは全国的に有名な雪印乳業の商品だとご存知ですか?一時は大阪や東京でも販売されていたそうですが、終戦の混乱の中で製造中止し1956年から子会社である札幌酪農牛乳株式会社が北海道で生産を再開させました。
これにより、北海道で定着し、今も尚幅広い年代の北海道民に愛されています。
2.甘酒雪ミルク
北海道を代表する歓楽街すすきので昭和37年に開店した「すすきの浪花亭」。こちらのお店で食後のデザートとして提供されていた甘酒をさっぽろ雪まつりで提供した所、爆発的にヒットして商品化されたことをご存知でしょうか?
メディアでも取り上げられた甘酒雪ミルクは、酒粕の風味と濃厚なミルクの甘みで老若男女問わず大人気となりました。札幌円山動物園とコラボした商品などもあり、まさに北海道でしか飲めない珠玉の甘酒です。
3.ヨーグルッペ
メディアなどでも度々取り上げられることがある北海道のソウルドリンクのひとつ「ヨーグルッペ」。なかには「ヨーグルッペって北海道の飲み物なの?宮崎じゃないの?」という人もいるでしょう。
実は、ヨーグルッペを製造・販売している北海道日高乳業株式会社の親会社は宮崎県に本社を構える南日本酪農協同株式会社です。そのため、宮崎でも同名の商品が販売されています。
北海道限定なのは、あくまで日高乳業株式会社が生産しているヨーグルッペなので間違えないようにしましょう。りんご味、温州みかん味などバリエーションも豊富で北海道民に愛されています。
【コーヒー編】北海道限定の飲み物5選
水の質やミルクなどによって味わいが大きく変わるコーヒー。北海道には、厳選された水や素材を使ったコーヒーが数多く限定販売されています。
1.ジョージア ミルクコーヒー
コカ・コーラ社が販売するコーヒー「GEORGIA(ジョージア)」。ユニークなテレビCMなどでもお馴染みで、飲んだことがあるという人も多いでしょう。
そんなジョージアの北海道限定商品がジョージアミルクコーヒーです。とろけるミルキーな舌触りと甘みが特徴的で、疲れた時にぴったりの1本。しっかり甘い飲み物を飲みたいという時に欲しくなります。
2.とよとみミルクコーヒー
北海道で人気のローカルコンビニ「セイコーマート」が販売するプライベートブランド商品は、ほとんどが北海道限定。なぜなら、セイコーマートが北海道にしかないからです(茨城と埼玉にも少しありますが)。とことんお客様の声を聞き入れて製造するプライベートブランド商品は、北海道民のニーズに応える品というお墨付き。
とよとみミルクコーヒーは、豊富牛乳公社と提携して製造されています。新鮮な牛乳を使った濃厚なミルクコーヒーは学生から大人までとにかくファンの多い飲み物です。セイコーマートに立ち寄った際には、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。
3.FIRE北海道限定ミルクテイスト
キリンホールディングスは1991年から北海道限定コーヒーを販売しているのをご存知でしょうか。当初は「JIVEミルクテイスト」として展開していたものが2011年に発売20周年を記念して「FIRE北海道限定ミルクテイスト」とネーミングを変えました。
北海道産のてんさい糖や生クリーム、牛乳を使った贅沢で濃厚なミルクコーヒーです。
4.名水珈琲
富士山に似ていることから「蝦夷富士」と呼ばれることもある羊蹄山(ようていざん)。豊富な湧き水が摂れることでも有名で、わざわざ遠方から湧き水を汲むために訪れる人も少なくありません。
そんな羊蹄山の湧き水を使ったこだわりのアイスコーヒーが北海道ミネラルウォーターの名水珈琲です。キリっとした苦味と芳醇な珈琲の香りに魅了される人が後を絶ちません。極上のドリップアイスコーヒーを味わいたい人におすすめです。セイコーマートなどで販売しております。
5.ジョージア サントスプレミアム
ジョージアミルクコーヒーと同じく、コカ・コーラ社から北海道限定で販売されているコーヒーがサントスプレミアムです。香り高いコーヒーをベースに北海道産の砂糖とミルク、生クリームを使用しています。
売上の一部を財団法人北海道環境財団に寄付しているため、北海道の自然を満喫したあとはサントスプレミアムを購入して少しでも還元してみてはいかがでしょうか。パッケージは北海道をイメージしたさまざまなデザインが起用されているため、北海道を訪れた記念に購入するという人もいるようです。
【アルコール編】北海道限定の飲み物2選
北海道には、クラフトビールなども多いですが、今回は全国規模で展開しているメーカーから販売されている限定アルコール飲料を2つ紹介します。
お酒好きならぜひ飲んでみたいものばかりです。
1.ブラックニッカ ハイボール香る夜
アサヒ飲料が販売する「ブラックニッカ ハイボール香る夜」は北海道限定のアルコール飲料です。芳醇なコクとほのかな甘みは、普段ハイボールを飲まない人からウイスキー好きな人まで幅広く好まれる味わいです。
一度飲むと「どうして北海道限定にするんだ」と言いたくなる程、リピーターが続出しているんだとか。お酒好きならぜひゲットしておきたいですね。
2.サッポロクラシック
北海道麦芽100%で作ったこだわりの生ビール。ビール好きにはとても魅力的ですが、こちらも北海道限定の商品です。コクのある味とスッキリした飲み口で、一度飲んだら忘れられない味わいと言われています。
カニや鮭、うになど北海道の海産物とも相性抜群。食べる手と飲む手が止まらなくなること間違い無しの北海道限定ビールです。缶や瓶でも販売されていますが、お店によっては生ビールとしてサッポロクラシックを取り扱っている所もあるそうです。
どうして北海道には限定の飲み物が多いの?
北海道は綺麗で美味しい天然水が豊富であるため、珈琲のような水の味で差が出る飲み物が「北海道限定」として販売されるのは何となく想像できますよね。
他にもさまざまな理由で「北海道限定飲み物」が販売されているようです。
ガラナが北海道限定な理由
ガラナ飲料は元々、日本にコカ・コーラが進出してくるとのことでシェアを独占されるのを防ぐべく製造・販売された飲料でした。
当時は全国で販売されたものの、コカ・コーラの日本上陸に伴い売上数は激減。しかし、北海道では、コカ・コーラの上陸が本州よりも3年ほど遅れてしまい、その間にガラナ飲料が定着したと言われています。
本州でも、もっと早くガラナ飲料が普及していればコカ・コーラを押しのけて定着していたのかもしれませんね。
ソフトカツゲンが北海道限定な理由
戦時中は負傷兵にも提供されていたソフトカツゲン(当時は「カツモト」)ですが、何故本州には普及しなかったのでしょうか?
実は、本州にもソフトカツゲンが一時期流通していたようです。しかし、濃厚な味わいのソフトカツゲンは関東や関西では好まれず、同時期に流行したヤクルトに乳酸菌飲料のポジションを奪われたようです。
一方、濃厚で濃い味を好む北海道民にはソフトカツゲンがぴったり。当時、ヤクルトよりもコスパが良かった点も「安くて美味しい」として根強い人気に繋がったと考えられます。
【製造・販売中止】伝説の北海道限定飲み物タングロンって何?
北海道の限定飲み物と言えば、タングロンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。なかには学校給食で提供されていたという人もいるかもしれません。
北海道の名産品のひとつ、昆布から抽出した栄養を配合した清涼飲料であるタングロンはオリゴ糖やビタミン類なども豊富に含まれています。残念ながら2020年3月に製造販売が中止されてしまいましたが、「無くなる前に飲んでおきたい」と製造終了する3月を前に多くの人が買い求め、一時お店から在庫がなくなったという伝説のソウルドリンクです。
まとめ
北海道は地域に根付いた飲み物や、豊富な天然水や特産の果実を使ったさまざまな限定飲み物があります。北海道を訪れた際には、ぜひこれらの限定飲み物を買い求めてみてください。