シメパフェ(夜パフェ)文化はなぜ札幌に根付いたのか。ルーツと人気店を紹介!

シメパフェ(夜パフェ)文化はなぜ札幌に根付いたのか。ルーツと人気店を紹介!の画像

お酒などを楽しんだ後、食事の最後に食べる「シメ」。ラーメンやお茶漬けなどが一般的ですが、北海道の札幌エリアではシメに食べるパフェ「シメパフェ(夜パフェ)」が人気を集めています。

この記事では北海道札幌エリアで人気のシメパフェについて徹底解説。シメパフェの人気店も紹介しています。北海道のシメパフェ文化を知ると、今夜お酒とパフェが欲しくなること間違いなしですよ。

  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

札幌市民の定番「シメパフェ」って何?

北海道札幌市民の定番「シメパフェ」

北海道の人気繁華街のひとつ札幌。夜の札幌では、お酒を飲んだ後シメとして食べるパフェが流行中です。

海鮮や農産物など美味しい食材が豊富な北海道。酪農も盛んなため、絶品のアイスクリームを使ったパフェをはじめとするスイーツは以前から人気がありました。

しかし、近年お酒を飲んだ後にパフェを提供してくれるスイーツショップやバー、喫茶店などが急増。深夜帯まで営業しており、居酒屋などでお酒を楽しんだ後シメパフェを食べに行くのが、札幌市民の中で定番コースになっています。

札幌でシメパフェが人気を集める理由

北海道でシメパフェが人気を集める理由

北海道札幌エリアでシメパフェが人気なのには3つの理由が挙げられます。

理由① 北海道は元からスイーツ王国

農業や酪農が盛んな北海道では、元々アイスやフルーツなどを含めたスイーツをデザートとして夜に食べる習慣を持つ人が少なくありません。そのため、シメパフェにも抵抗がなく、寧ろ好まれたのだと考えられます。

理由② お酒の後は体が糖質を欲している

お酒を飲んだ後は、自然と糖質が欲しくなるもの。理由については記事の後半で紹介しますね。お酒を飲んで糖質が欲しくなった体に、北海道の新鮮な牛乳やフルーツを使ったパフェがベストマッチ。上品な甘さや、フルーツのサッパリ感がお酒の余韻にぴったり合います。

理由③ SNS映え

今や食事などを写真に撮ってSNSへ投稿するのは当たり前。シメパフェはSNS映え抜群で、写真に撮って投稿したくなる若者が後を絶ちません。ラーメンなどの定番も良いけれど「SNS映えする写真を撮りたいからシメパフェに行きたい」という人も多いようです。

シメパフェ流行の立役者「札幌パフェ推進委員会」

シメパフェが流行している影には、北海道札幌エリアでパフェを提供しているお店から作られた団体「札幌パフェ推進委員会」の活躍もあります。

2015年に発足し、シメパフェ文化を北海道内外にアピールする活動を行っている団体です。現在、加盟店は20店舗を超え札幌エリアを中心に今もシメパフェ文化の推進活動を行っています。

札幌パフェ推進委員会のHPはこちら

意外と知らない?パフェについての豆知識

パフェというと、たまに食べる高級なスイーツのイメージがある人も多いでしょう。普段から頻繁に食べることのない人にとって、意外と「知っているようで知らないスイーツ」といった認識かもしれません。

そこで、パフェについての豆知識や他のスイーツとの違いについても少しみていきましょう。

パフェとは

パフェとは

パフェはフランスで生まれたスイーツです。フランス語で「完全な」という意味のparfaitが語源で、その名の通り「完全なスイーツ」と言われています。

背の高いグラスにアイスクリームやフルーツをメインとして盛り付けたもので、シリアル、ナッツ、チョコレートソースなどを入れるものも多いです。特に「これを入れなければいけない」といった決まりはなく、「背の高いグラスにアイスとフルーツが盛られたスイーツ」がパフェの基本と言えます。

パフェとパルフェの違い

パフェと良く似たもので、パルフェと呼ばれるスイーツが存在します。語源となるフランス語の「parfait」は、フランスでは「パルフェ」、英語では「パフェ」と発音されますが、日本ではどちらも使われており、明確な違いがありません。

現在のフランスでは、「パルフェ」と呼ばれるスイーツは、卵黄に砂糖やホイップクリームを混ぜ、それを型に詰めて冷凍し、ソースやフルーツを添えたフローズンタイプのものを指します。このスイーツはお皿で提供されることが一般的です。日本のパフェは、このフランスの「パルフェ」をアレンジし、独自に発展したものと言われています。

厳密には異なるスイーツであるものの、日本では「パフェ」と「パルフェ」は区別されず、どちらも使われています。

パフェとサンデーの違い

パフェとサンデーの違い

サンデーは1890年頃にアメリカで生まれたスイーツのこと。当時大流行していたメロンソーダの代用品として生まれたといわれております。

キリスト教徒の多いアメリカでは、安息日である日曜日には質素に生活することが良しとされていまいた。そのため、日曜日はクリームソーダが飲めなかったのです。この問題を解決するために、クリームソーダよりも質素になるよう、アイスクリームにチョコレートソースをかけただけのサンデーが売られるようになりました。

綴りは違いますが、日曜日にだけ売れるという理由で「サンデー」という名前になったという説もあります。

また、サンデーを背の高いグラスに盛るとパフェになる認識だそう。

北海道で人気のシメパフェが食べられるお店

続いては、北海道札幌エリアでシメパフェを提供しているお店を紹介。北海道を訪れた際に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

パフェ、珈琲、酒、佐藤

パフェ、珈琲、酒、佐藤

その名の通り、パフェと珈琲、酒を提供している「パフェ、珈琲、酒、佐藤」。どれもこだわりの品ばかりで、お酒を楽しんだ後にこだわりの珈琲とパフェで締めくくれる大人の隠れ家的お店です。

北海道産牛乳を使用した手作りアイスが特に人気。おしゃれなカクテルグラスに盛られたパフェは、まったりとシメを味わいたい人におすすめです。

パフェ、珈琲、酒、佐藤
営業時間 [火~木]18:00~24:00
[金]18:00~26:00
[土]13:00~26:00
[日]13:00~24:00
定休日:月曜日
住所 北海道札幌市中央区南2条西1-6-1 第3広和ビル 1F[map
電話番号 011-233-3007
ホームページ http://pf-sato.com/

夜パフェ専門店 Parfaiteria PaL(パフェテリア パル)

夜パフェ専門店 Parfaiteria PaL

※写真は系列店の「Parfaiteria miL」のパフェ

夜にのみオープンしている大人のパフェ屋さんである「夜パフェ専門店 Parfaiteria PaL」もシメパフェで人気のお店として有名です。「シメパフェと言えばParfaiteria PaL」とその名前が上がる程。

手作りの繊細なパーツは可愛らしいだけじゃなく、味も絶品。こだわりのジェラートと季節のフルーツを使ったシメパフェはお酒の後でも、食べる手が止まらなくなってしまいます。

お店の近くに「ななかま堂」「Parfaiteria miL」とコンセプトが異なる系列店があり、どのお店のパフェも繊細なパーツが使われており、見た目が華やかでオシャレです。

夜パフェ専門店 Parfaiteria PaL
営業時間 [日~木、祝日]18:00~24:00
[金~土、祝前日]18:00~26:00
定休日:不定休
住所 北海道札幌市中央区南四条西2-10-1 南4西2ビル6F[map
電話番号 011-200-0559
ホームページ https://risotteria-gaku.net/parfait/shop-info

幸せのレシピ スイート すすきの店

シメパフェが食べられるお店として有名店である「幸せのレシピ スイート すすきの店」。同店ではパフェに使用しているジェラートにこだわりがあり、テイスティングを重ねて厳選したものや、素材などにこだわって作ったオリジナルのものを提供。パフェのネーミングも独創的でメルヘンチックなので、ワクワクがとまりません。

見た目も鮮やかでSNS映え間違いなし。若い女性に大人気のシメパフェ提供店です。大通店も近くにあります。

幸せのレシピ スイート すすきの店
営業時間 [平日]19:00~27:00
[土日祝]11:30~27:00
住所 北海道札幌市中央区南3条西4丁目 ビッグシルバービル地下1階[map
電話番号 011-596-9852
ホームページ http://sweet.innovegg.jp/

INITIAL(イニシャル)

INITIALのシメパフェ「フレジェ」

シメパフェブームの先駆けとして、お酒とパフェを提供していた「INITIAL(イニシャル)」。シメパフェブーム到来後は、益々人気が急上昇しています。

お酒とハーブをパフェと組み合わせて、他のお店では味わえない大人のシメパフェを提供。見た目も美しく大人女性を魅了するパフェの数々が人気です。もちろん、見た目だけでなく味も秀逸。北海道産牛乳使用のキリっとした甘さが特徴的なアイスクリームを使ったパフェは、普段甘いものを食べないという人にもおすすめです。

INITIAL(イニシャル)
営業時間 [月~土曜]15:00~24:00
[日曜祝日]15:00~23:00
住所 札幌市中央区南3条西5丁目36-1 F・DRESS五番街ビル2F[map
電話番号 011-211-0490
インスタグラム https://www.instagram.com/initial_sapporo/

どうしてお酒を飲むとシメが食べたくなるの?

どうしてお酒を飲むとシメが食べたくなるの?

お酒を飲んだ後は、お腹が一杯でも甘いものやしょっぱいものなどのシメが欲しくなりますよね。実は、この欲求には理由があります。

人の体はアルコールを分解するのに糖質を使います。つまり、お酒を飲むと体内に蓄えられていた糖質がアルコール分解に消費され不足してしまうのです。

不足された糖質を補うために、体は糖質を含む甘いものや炭水化物などを食べたくなってしまうそうです。

適度に糖質を補うことで、アルコールの分解を促進すると二日酔いにもなりにくいのでシメを食べるのがおすすめ。ただし、カロリーの摂りすぎには注意して下さいね。

【番外編】北海道の定番シメにはこんなものもある

最後にシメパフェ以外の北海道で人気のシメについて紹介します。北海道民に人気のシメには以下のようなものがあります。

おにぎり

シメおにぎり

北海道すすきのエリアで特に人気のシメがおにぎりです。さっぱりとした塩むすびから、食べ応え抜群の海鮮むすびまで種類もさまざま。手軽に食べられるという点もシメに選ばれる理由のひとつです。

ラーメン

シメラーメン

全国的に定番のシメであるラーメンは、北海道でも根強い人気。特に函館発祥の塩ラーメンは、あっさりスープがシメにぴったり。お酒と料理をたらふく食べた後でも、スルスルと喉を通ってしまいます。

まとめ

札幌のシメパフェについて紹介してきました。これまで考え付くこともなかった、お酒とパフェの組み合わせ。一度試してみると病みつきになること間違い無しです。

シメパフェの魅力を満喫できる札幌エリアに足を運んだ際には、本場の味を楽しんでみはいかがでしょうか。札幌に行くのが難しい場合には、お取り寄せもおすすめ。お酒×パフェの魅惑の組み合わせを体験してみて下さいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!