日ハムの新球場はどこ?いつ完成?開業日や最寄り駅・見所も紹介

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2018年に発表された“日ハム”こと北海道日本ハムファイターズのホームスタジアム移転と新球場の建設発表。これに驚いたファンも多かったことでしょう。

メジャーで大活躍を続ける大谷翔平選手の出身球団であることや、ビッグボスこと新庄剛監督の就任など話題に事欠かない日ハムですが「結局、新球場ってどこにできるの?いつできるの?」と思っている人も少なくありません。この記事では、日ハムの新球場について移転問題や新球場の完成予定、アクセス方法、見所ポイントの他、新球場建設地に選ばれた北広島市についても紹介します。

※球団が推奨する略称は「ファイターズ」ですが、北海道民の慣用等から本記事では“日ハム”の略称を使用しています

この記事でわかること

  • 日ハムの新球場はエスコンフィールドHOKKAIDO
  • ボールパーク型の総合エンターテイメント施設になる
  • 開業は2023年3月14日(オープン戦実施予定)
  • 北海道北広島市に開業予定
  • ファウルゾーンの規定違反問題は2023年は現行のままで使用し、2024年までに改修
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

日ハムがホームスタジアム移転?ファン困惑の球場問題が発生

日ハムのホームスタジアムと言えば、札幌市にある札幌ドームです。東京オリンピックではサッカーの競技会場として選ばれた他、有名アーティストが北海道でコンサートを行う際の定番スポットとしても知られています。

野球に詳しくない人でも、メジャーリーガーとして活躍する大谷翔平選手や今期監督に就任したビッグ・ボスこと新庄剛監督のことは知っているという人が多いのではないでしょうか。大谷選手の出身チームであり、ビッグボスが率いる北海道日本ハムファイターズは北海道民だけでなく全国にファンを持つプロ野球チームです。

そんな日ハムがホームスタジアムの移転を発表したのは2018年のことでした。移転と同時に北広島市に総工費600億円の新球場建設計画を発表し、さらにファンは驚愕しました。

日ハムがホームスタジアムが北広島市へ

さまざまな理由があったようですが、日ハム球場問題は札幌ドームを離れ拠点を北広島市に移すことに決まり、2020年より新球場が着工されています。

日ハムの新球場はエスコンフィールドHOKKAIDO

日ハムの新球場はエスコンフィールドHOKKAIDO

北広島市に建設中の日ハム新球場は「エスコンフィールドHOKKAIDO」と命名されました。球場以外にも、さまざまな娯楽施設が併設される予定です。施設全体の名前は「ボールパークFビレッジ」として発表されています。

エスコンフィールドHOKKAIDOは、スタジアムに日本初の開閉式屋根が付いた天然芝のボールパークとして話題になっています。これにより、試合の雨天中止を防ぐことができ、グラウンドに敷かれる天然芝をよい状態で保つことにも繋がるでしょう。収容人数は3万5,000人で、開閉式屋根付き球場としては国内最大の収容人数を誇る福岡PayPayドームに続く大型球場となります。

プレイヤーとファン両方の高い満足度を実現する施設として、他球団からも注目を集めているようです。

日ハムの新球場はいつ完成予定なの?

日ハムの新球場はいつ完成予定なのか

2020年に着工した日ハムの新球場エスコンフィールドHOKKAIDOおよびボールパークFビレッジですが、ファンからは「いつ完成するの?」と、新球場のお披露目を待望する声が高まっています。

エスコンフィールドHOKKAIDOは、2022年7月時点でスタジアムの約9割が完成しているとの報道もあり、2023年3月には完成が予定されています。公式ホームページからはライブカメラで建設現場を視聴することができますが、2022年10月時点でも球場施設の外観はほぼ完成しているように見受けられます。

2023年のプロ野球は日ハム新球場で開幕決定

2023年のプロ野球は日ハム新球場で開幕決定

日ハムの新球場で行われる初試合ともなれば、ファンは何としてでも観戦に駆け付けたいでしょう。

2022年8月にNPB(日本野球機構)が発表したプロ野球日程によると、2023年度のシーズン開幕は3月31日に決定。なお全球場に先駆けて、エスコンフィールドHOKKAIDOでは3月30日から3日間にわたって日本ハムファイターズvs東北楽天イーグルスの開幕戦が行われると発表されています。

2023年12月にNPB(日本野球機構)から発表された最新情報によると、今年のオープン戦が2月25日にスタート。3月14日に日本ハムファイターズvs埼玉西武ライオンズ戦がエスコンフィールドHOKKAIDOで行られることが決定しており、日ハム新球場の初お披露目は3月14日となりそうです。

日ハムファンのみならず、野球界全体が新球場に注目していることを伺えます。

その他、2023年度夏には選抜高校野球大会(甲子園)における南北海道大会、北北海道大会の準決勝と決勝(計6戦)がエスコンフィールドHOKKAIDOにて行われることが決定されています。


日ハムファン以外も注目するボールパークFビレッジの魅力5つ

エスコンフィールドHOKKAIDOが入るボールパークFビレッジですが、「ボールパーク」とはあまり聞き慣れない言葉ですよね。

日本でボールパークの先駆けとなったのは東北楽天イーグルスの本拠地である楽天生命パーク宮城です。球場だけでなく遊園地などを併設し、野球ファン以外も楽しめる総合エンターテイメント型の球場として人気を博しています。

ボールパークFビレッジは、楽天生命パーク宮城のボールパーク構想をとりいれ、さらに幅広い年代や多様な趣味、趣向を持つ人に楽しんでもらえる施設を含む総合エンターテイメント施設です。

続いては、北広島市の人気スポットとなることが期待されるボールパークFビレッジの魅力を紹介していきます。

魅力その1.全国のグルメが集結する「七つ星横丁」

ボールパークFビレッジの魅力:七つ星横丁

ボールパークFビレッジでは誰でも気軽に立ち寄れるグルメエリア「七つ星横丁」が展開され、北海道、東京、横浜、大阪などを代表する名店10店舗が軒を連ねることが発表されています。

エリアは昭和レトロをイメージしており、会社帰りにフラッと立ち寄りたく魅力があるでしょう。野球観戦をしなくても、七つ星横丁でグルメを楽しむことができます。

魅力その2.球場なのに子どもも楽しめる日本最大級の遊び場エリア

ボールパークFビレッジの魅力:子どもの遊び場エリア

野球が好きな子どもにとって球場は憧れの場所ですが、それ以外の子どもにとっては行く機会のない場所でしょう。2~3時間続く長い野球の試合を観戦していても子どもは飽きてしまいますし、座って野球を見ているよりも身体を動かして遊びたいという子どもが多いです。

ボールパークFビレッジは、知育玩具の輸入販売会社として有名なボーネルンドとパートナーシップ契約を結び、子どもの遊び場エリアを創設することが決定しています。

ボーネルンドは屋内型の遊び場施設「キドキド」などを運営していますが、北海道には未上陸です。札幌市内などにある販売店ではプレイスペースがあるものの、ボールパークFビレッジに遊び場施設が完成すれば北海道初のボーネルンド監修屋外遊び場施設として子ども連れに人気のスポットとなるでしょう。

魅力その3.野球観戦をしながらでもOK!宿泊&入浴も有り

ボールパークFビレッジの魅力:温泉&サウナ

ボールパークFビレッジには世界初の球場内温泉やサウナも設置されます。ホテルも併設しているため、他府県の日ハムファンは今から期待が高まりますね。

もちろん、ホテルは野球観戦以外の目的でも利用できるため、アクティビティを目当てにボールパークFビレッジを訪れる人や北広島市を中心に北海道観光を楽しみたい人にもおすすめです。

その他、ホテルや浴場には球場を一望できるエリアもあり、宿泊しながらの野球観戦や入浴しながらの野球観戦が可能。野球観戦と言えばスタジアムの観覧席から、という常識を覆す新感覚の野球観戦が実現します。

魅力その4.球場施設で乗馬体験ができる

ボールパークFビレッジの魅力:乗馬体験

野球にも宿泊や入浴にも興味がない、子どももいないという人はボールパークFビレッジで乗馬体験をしてみるのはいかがでしょうか。

施設内に出店が決定している「乗馬倶楽部銀座HOKKAIDO」は世界最先端の乗馬シュミレーターを体験できるショップです。乗馬倶楽部銀座は2019年に東京でオープンして以来、さまざまなメディアでも紹介され、新しい乗馬の形として多くのファンを持っています。

まるで本物の馬に乗っているかのような高性能シュミレーターで手軽に乗馬体験が可能です。インストラクターが丁寧に指導してくれるので初心者でも安心して楽しめるでしょう。北海道には多くの乗馬場があるため、ここで体験して馬の魅力を感じたあとは本物の馬に会いに行ってみるのもおすすめです。

魅力その5.グランピング&デイキャンプ施設も併設

ボールパークFビレッジの魅力:グランピング&デイキャンプ

ボールパークFビレッジでは、広大な敷地を活かしたアウトドア事業の展開も決定しています。アウトドアエリアとして創設される「BALLPARK TAKIBI TERRACE ALLPAR(オルパ)」では、デイキャンプやグランピングが可能です。
近年人気の焚き火ができるエリアも設置が予定されているため、気心の知れた友人と焚き火を眺めながらのんびりした時間を過ごすのもよいかもしれません。

日ハムの新球場ができる場所はどこ?

日ハムが新球場を北広島市に移転することは周知の事実ですが、現地の人以外は北広島市のどこに建設されるのかイマイチ分からないという人も少なくありません。

続いては、新球場ができる場所やアクセスについて詳しくみていきましょう。

新球場ができるのはきたひろしま総合運動公園内

ボールパークFビレッジの建設工事が進んでいるのは、北海道北広島市共栄266に位置するきたひろしま総合運動公園内です[Google map]。

JR北広島駅に比較的近い場所に建設されており、近隣の交通環境をよくするために市道共栄南1号線が新設拡張される予定となっています。電車だけでなく、車でも気軽に訪れることのできる環境です。

また、2022年9月30日にボールパーク周辺の住所が「北広島市共栄」から「北広島市Fビレッジ」に変更予定と発表があり、2023年1月に正式決定とのことです。

アクセス方法

エスコンフィールドまでのアクセス方法

エスコンフィールドHOKKAIDOおよびボールパークFビレッジへのアクセスには、車や電車が利用可能です。

車なら道路の新設により、札幌から約30分。新千歳空港から約30分の距離です。
電車の場合は、JR北広島駅まで札幌からは16分、新千歳空港から20分と楽にアクセスできることでしょう。

公式サイト:ボールパークFビレッジ アクセス

日ハムの新球場ができる北広島市ってどんなところ?

日ハムの新球場ができる北広島市ってどんなところ?

日ハムの球場移転で話題になった北広島市ですが、他府県民の中には「広島(県)?日ハムなのに?」なんて思った人もいるのではないでしょうか?北広島市は北海道の道央エリアにあり、札幌市の隣に位置しています。

北海道開拓の父として有名な偉人、クラーク博士が「少年よ、大志を抱け」の名言を残した場所としても知られており、緑豊かな町です。

北海道で初めて稲作を行ったのは北広島市で、農業開拓の礎となった土地といってもよいでしょう。国指定史跡である旧島松駅屯所やクラーク博士記念碑などの歴史的価値のある建設物や特別天然記念物に指定されている野幌(のっぽろ)原始林などもあります。

ちなみに、「どうして北海道なのに北”広島”市なの?」と疑問を感じる人も多いですが、実はこれには理由があります。北海道開拓が始まった際に広島県民の入植があり、移住者にちなんで当初は「札幌郡広島市」と命名されたんだとか。しかし、広島県広島市と混同する恐れがあるため、即日「北広島市」に改名したことが記録として残っています。

新球場に暗雲!?ファウルゾーンが狭すぎて規定違反問題が発生

2023年に完成予定のエスコンフィールドでしたが、2022年11月7日にファウルゾーンの広さが公認野球規則の規定を満たしていないという問題が発生し、どのように対応するかその動向が注目されておりました。

世間を賑わせた規定違反問題ですが、11月14日に「2023年シーズンは現行のままで使用し、2024年までに改修工事を行うことに決定した」と球団から発表がありました。

2023年・2024年のオフに工事が実施され、規定通りの仕様になるのは2025年シーズンからになるとのことです。

なぜ起きた?規定違反の詳細

NPB(日本野球機構)が採用している「公認野球規則」では、本塁からバックネットまでの距離は「60フィート(18.288メートル)」と定められてますが、新球場となるエスコンフィールドでは本塁からバックネットまでの距離を「50フィート(15.18メートル)」で設計。
球場は観客が臨場感を楽しめるように客席とグラウンドが近い設計になっていましたが、約3メートルほど足りず、基準を満たしていないと指摘を受け問題が発覚しました。

この問題が起きた理由は「設計時の日米ルールの解釈の違い」とのこと。

日本の公認野球規則は、アメリカの公認野球規則「OFFICIAL BASEBALL RULES」を参考に作られておりますが、アメリカの公認野球規則には本塁からバックネット側のフェンスまでの距離は60フィート以上との記載があるものの「推奨される」と書かれており、一方、日本の公認野球規則ではこの距離が「必要」と明記されております。

アメリカでは「推奨」、日本では「必要(=義務)」とされておりましたが、日米の規定の差の確認が不十分で日ハム側は義務だと思わず50フィートで設計してしまったということです。

 

日ハムの新球場を設計したのはMLB(メジャーリーグベースボール)の球場設計に実績があるアメリカの設計会社であり、アメリカの公認野球規則に準じたMLBでは問題ないとの説明があったそうです。メジャーリーグでも推奨規定はあるものの、60フィートに満たしていない球場が多く、日ハム新球場もメジャーリーグの球場標準で設計してしまったことが伺えます。
日ハム側もNPBへの確認や相談が不十分だったとのことで、まずは開幕に向けて準備を進めていくとのことです。

まとめ

日ハムの新拠点となる球場、エスコンフィールドHOKKAIDOとボールパークFビレッジについて紹介してきました。野球ファンだけでなく、さまざまな人が楽しめ、2023年の春開業が待ち遠しくなる総合エンターテイメント施設です。

今後、北広島市を代表するスポットとなることが期待されるエスコンフィールドHOKKAIDOから目が離せませんね。

新球場名 エスコンフィールドHOKKAIDO
※施設全体の名前は「ボールパークFビレッジ」
開業日 2023年3月14日:オープン戦(全11試合中7試合を同球場にて実施)
2023年3月30日:開幕戦
※「ボールパークFビレッジ」は2023年3月末開業(3月28日に開業前記念イベントを予定)
場所 きたひろしま総合運動公園内
北海道北広島市共栄[Google map

※周辺住所が「北広島市共栄」から「北広島市Fビレッジ」に変更予定とのことで正式な住所はこれから決定される模様
アクセス ●JR:札幌から約16分、新千歳空港から約20分
●車:札幌から約30分、新千歳空港から約30
公式サイト https://www.hkdballpark.com/
PREZO編集部
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