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シュークリームとエクレアの違いは形と表面のチョコレート?語源も調査しました!

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甘いクリームとフワフワのシュー生地が魅力のスイーツと言えばエクレアとシュークリーム、どちらかを思い浮かべる人が多いでしょう。日本でも広く知られているエクレアとシュークリームですが、2つの違いをご存知でしょうか。

この生地ではエクレアとシュークリーム、それぞれの特徴や違いについて紹介しています。合わせてエクレアやシュークリームの海外事情についても解説。エクレアやシュークリームについての豆知識が盛りだくさんです。

    この記事でわかること

  • エクレアとシュークリームの違いは形と表面のチョコレート
  • エクレアとシュークリームどちらもフランス発祥
  • シュークリームの方が先に生まれた
  • エクレアの語源はエクレール(稲妻)
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  • スープカレー特集

エクレアってどんなお菓子?

エクレアってどんなお菓子?

エクレアは細長いシュー生地の中に生クリームやカスタード、チョコレートクリームなどが入り、表面にチョコレートがかかっているお菓子です。

日本で最初にエクレアを商品化したのは、大手洋菓子店としてお馴染みの不二家と言われています。コンビニやスーパーでも気軽に購入できますが、近年は高級エクレアなども人気です。エクレアの本場・フランスからエクレア専門店が日本に進出するなど、高級菓子としての需要も高まっています。

シュークリームってどんなお菓子?

シュークリームってどんなお菓子?

シュークリームは丸い形のシューに、生クリームやカスタードクリームを入れたお菓子です。中に入れるクリームをアイスに変えたシューアイスや、シュー生地をクッキー生地やパイ生地に変えるなど豊富なバリエーションで長く愛されています。

日本にシュークリームが伝わったのは幕末頃ではないかという説が有力です。フランス人パティシエのサミュエル・ピエールが日本に最初にシュークリームを伝えたとされ、横浜の西洋菓子店「横浜八十五番館」が商品化したと言われています。その後、明治初期にはシュークリームは全国に広まりました。


パティスリー ジョリ・クレール
もち×もちスイーツセット
2,160(税込)

小麦を一切使わず、地元・北斗市の特産品「ふっくりんこ」の米粉で“もちもち”食感のシュー生地に! 生地がカスタードの水分を吸収するように緻密に計算されたシュークリームだったため、2001年の誕生当初は店舗販売限定でした。「また食べたい」「発送してほしい」という声に応えるために、3年がかりで冷凍に対応できるカスタードを開発。“冷凍してもおいしいシュークリームとエクレア”を追究した、ジョリ・クレールの定番人気商品です。

エクレアとシュークリームの2つの違い

エクレアとシュークリームの2つの違い

とてもよく似ているエクレアとシュークリームですが、それぞれに特徴の違う別のお菓子です。エクレアとシュークリームの違いは大きく2つあります。

【違いその1】形が違う

エクレアの定義は細長いシュー生地であること。一方、シュークリームは丸いシュー生地を使うものとされています。それぞれの形の違いは絶対的なものです。

【違いその2】表面のチョコレートの有無

エクレアは表面にチョコレートがかかっているものがスタンダードとされています。では、シュークリームにチョコをかけたらエクレアになるのか?と思う人もいるでしょう。

プロフィトロール・オ・ショコラ

実際に一口サイズのシュークリームにチョコがかかっているお菓子がありますが、これは正式名称を「プロフィトロール・オ・ショコラ」と言い、シュークリームの種類のひとつではあるものの厳密にはシュークリームではありません。

表面のチョコレートの有無はエクレアとシュークリームの大きな違いであると言えます。ただし、近年はスタンダードから外れたエクレアが多いのも事実です。チョコレートがかかっていないものや、フルーツが乗っているものなども売られています。

表面のチョコレートの有無による違いは、あくまでエクレアとシュークリームの定義による違いと言ってもよいでしょう。

エクレアとシュークリームの共通点

エクレアとシュークリームの共通点

エクレアとシュークリームの違いが分かったところで、続いては両方に共通するポイントに着目してみましょう。

どちらもフランス発祥のお菓子

エクレアとシュークリームはフランス発祥

エクレアとシュークリームはどちらもフランス発祥のお菓子です。しかし、同時期に誕生した訳では無く、先に作られたのはシュークリームであると言われています。

シュークリームの起源

シュークリームの起源には諸説ありますが、最も有力だと語られているのが15世紀初頭に生まれたというものです。フランス王アンリ二世に嫁いだ、イタリア出身のカトリーヌ=ド=メディシスお抱えの料理人が開発したと言われています。

元々、シュー生地の起源はイタリアです。そこからシュークリームの原型となる菓子が開発され、16世紀頃に現在のシュークリームの形に変化していったのではないかと考えられています。

エクレアの起源

エクレアの起源はシュークリーム以上にさまざまな説があります。その中でも有力とされているのが18世紀中頃にアントナン・カレームというパティシエが作った「侯爵夫人のパン(pain à la duchesse)」が起源と言われています。

細長いパンを横からスライスし、杏のジャムや桃のジュレなどをサンドしていました。最初はシュー生地を使っていた訳では無く、芳醇なバターの香りと甘くフワフワした食感が特徴のブリオッシュ生地で作られていたと考えられています。

その後、生地がシュー生地になり現在のエクレアに近い形に変化したようです。

シュー生地が同じ

エクレアとシュークリームの共通点は、同じシュー生地を使っているという点です。しかし、誕生直後はそれぞれに現在と同じようなシュー生地は使われていませんでした。

最初に作られたシュー生地はフワフワとしておらず、生地を火で乾燥させたサクサクした食感の強いものだったと考えられています。どちらかと言えばパンに近いものだったという説もあります。

これらを現在のシュー生地に昇華させたと言われているのがエクレアの考案者とも言われているアントナン・カレームです。

アントナン・カレームが作り上げたシュー生地は、エクレアとシュークリームに用いられて現在の形になり、18世紀終盤に日本に渡りました。ちなみに、シュー生地はエクレアやシュークリーム以外にもパリブレストやクロカンブッシュなど、さまざまなフランス菓子に用いられています。

エクレアとシュークリームの語源

エクレアとシュークリームの語源

エクレアとシュークリームは共にフランス発祥のお菓子です。しかし、エクレアもシュークリームも和製仏語と言えます。それぞれの本来の名前や語源についてみていきましょう。

エクレアの語源

エクレアの正式な名前はフランス語で「エクレール・オ・ショコラ」です。近年、高級エクレアが流行する中で「エクレール」とされて販売されている商品は、フランス語の正式名称を使っています。つまり、エクレールとエクレアは同じお菓子ということです。

また、エクレールはフランス語で「稲妻」という意味を持ちます。

何故、お菓子に稲妻を意味するエクレールが用いられたのかハッキリした理由は分かっていません。

  • クリームが飛び出す前に稲妻のようなスピードで食べるから
  • 作っている過程で入る表面のヒビが稲妻のようだから

などがエクレールが語源となった理由ではないかと考えられています。

シュークリームの語源

シュークリームの正式な名前は「シュー・ア・ラ・クレーム」です。日本ではシューの中にクリームが入っていることを分かりやすくするためシュークリームと呼ばれ、その名前が定着しました。

シューとは、フランス語で「キャベツ」を意味します。焼きあがった丸いシュー生地がキャベツの形に似ていたことが語源と言われています。

シュークリームは和製仏語なので、海外では通じない点にも注意しましょう。特にアメリカでは「靴(shoe)のクリーム」と勘違いされやすいです。アメリカを始めとする英語圏ではシュークリームをクリームパフ(cream puff)と呼びます。

エクレアとシュークリームの日本と海外の違い

エクレアとシュークリームの日本と海外の違い

エクレアやシュークリームは日本に伝わってからの歴史も長く、日本独自の進化を遂げているものも多いです。特に、近年のスイーツブームによって日本独自のエクレアやシュークリームなども多く開発されています。

続いては、エクレアやシュークリームに関する日本と海外の違いについても紹介していきます。

フランスはエクレア派が多い

日本でエクレアとシュークリームの認知度や定着度を比較すると、どちらかと言えばシュークリームが優位とされるのではないでしょうか。分かりやすくコンビニのラインナップ数などで見てみると、圧倒的にシュークリームの方が数多く取り扱われています。

日本では、先に伝わったシュークリームの方が定番として扱われているため、日本人はシュークリーム派が多いと言えるでしょう。

一方、エクレアとシュークリームの発祥国であるフランスは、圧倒的にエクレア派が多いのが特徴です。むしろ、フランスではシュークリームを売っているお店はごくわずか。先に誕生したシュークリームよりも後から生まれたエクレアがスタンダードとして浸透しています。

その理由は諸説ありますが、最も大きな理由はフランス人のマナーに関する意識の高さではないかと考えられています。シュークリームは、大きな口をあけてかじりつかなければクリームが溢れてしまうことも多いです。気品の高さを重視するフランス人には、細長いエクレアの方が上品で美しく食べられる菓子として愛されたのではないかと言われています。

海外のシュー生地はサクサク食感が多い

エクレアやシュークリームに使われているシュー生地。日本ではフワフワと柔らかいものが定番です。しかし、海外のシュークリームはしっかりと焼き上げた固めの食感のものが多い傾向にあります。

そのため、初めて日本のシュークリームを食べた外国人は、シューの柔らかさに驚くそうです。

アメリカのエクレアはロング・ジョン

アメリカではドーナツ生地にアイシングやチョコレートなどをコーティングした細長いお菓子ロング・ジョンをエクレアという名前で販売していることもあるそうです。

実際は、シュー生地を使っていないためエクレアではないものの、アメリカでエクレアを注文すると食感が全く違うロング・ジョンが提供されることもあることを覚えておきましょう。

まとめ

エクレアとシュークリームの違いについて紹介してきました。とっても似ているエクレアとシュークリームですが、決定的な違いがあることも分かりましたね。

それぞれに異なる魅力を持つエクレアとシュークリーム。違いや語源など、エクレアやシュークリームを食べる際に思い出してみてください。


PREZO編集部
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