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コーヒーの味はお湯の温度で変わる! 風味を楽しむための正しい淹れ方

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コーヒーの味はとても奥深いもの。豆の産地や煎り具合、カップなど、様々な要素で味が変わりますが、実はお湯の温度でも味わいや風味が変化します。

温度を調整するだけで美味しさが変わるので、コツさえわかればすぐに実践できるのも嬉しいポイント。

この記事では、コーヒーとお湯の温度の関係性、淹れ方のコツまで詳しく解説します。

    この記事でわかること

  • お湯の温度で抽出速度が変わる!
  • 熱めのお湯を使うと苦味が出やすい
  • 温度が低いお湯は酸味を感じやすい
  • カップや焙煎度にもこだわろう
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コーヒーとお湯の温度は関係が深い

コーヒーとお湯の温度

コーヒーの味といえば、豆や煎り具合を想像することが多いですが、お湯の温度も大切。

コーヒーの99%は水であり、なぜなら温度の影響を受けやすいから。温度が高いとき、低いときなど、温度の変化による味や風味の違いを解説していきます。

温度が高いと?

お湯の温度は、コーヒー豆から味の成分を抽出するスピードに関わりがあります。温度が高いと抽出が早く、すばやくコーヒーの味が出てくるのが特徴です。

一方で、苦味が出やすいのもお湯の温度が高いとき。

コーヒー豆の苦味は本来ゆっくり抽出されますが、温度の高いお湯を使うと早く抽出されて、苦味が際立つのがその理由です。酸味よりも苦味が好きなら、90~95℃ほどのお湯を使うと良いでしょう。

90~95℃のお湯でコーヒーを淹れた場合、飲むときは大体約70℃ほど。淹れたときと飲むときでどのくらい温度に変化があるのかをチェックしてみましょう。

温度が低いと?

お湯の温度が低くなると、抽出速度は遅くなります。温度の影響を受けやすい苦味は出にくい一方で、酸味は温度に左右されにくいため、しっかりと酸味が抽出されるのが特徴です。

苦味があまり得意ではないなら、湯音を低めに設定すると良いでしょう。酸味の効いたコーヒーが好きな方は、温度が低めなお湯で淹れるのがおすすめです。

とはいえ、アイスコーヒーをつくるときは、ホットコーヒーの抽出と手順は同じ。お湯でコーヒーをつくってから、氷でしっかり冷やすことで味わいと風味を感じやすくなります。

温度が高すぎると雑味が出やすい

温度が高いほど抽出速度が早くなり、苦味だけではなく、雑味も出やすくなります。熱めのお湯の目安は90~95℃ほどで、それ以上のお湯を入れてしまうと、コーヒー豆本来の良さを感じにくくなるので注意が必要です。

ありがちなのは、ケトルややかんなどで沸かせたお湯をすぐに注いでしまうこと。沸騰してすぐのお湯は100℃ほどあるので、適温に冷ましてから注ぎましょう。

温度にこだわるならコーヒーカップにも注目

コーヒーカップにも注目

コーヒーを淹れるときにお湯を注ぐと、そのときからカップが冷めていきます。より美味しくコーヒーを味わうなら、温度を維持できるカップを使うのがおすすめ。

ちょっとだけマグカップやコップにこだわるだけで、コーヒーがもっと美味しくなりますよ。

サイズ

コーヒーカップのサイズは、飲むスタイルに合わせて選びましょう。大きいほど飲むのに時間がかかるので、それだけ冷めやすくなります。

そのため、熱めのコーヒーを味わいたいなら、一般的なサイズより少し小さめがおすすめ。

味の変化を楽しみたい場合は、大きめのカップでゆっくり味わってみましょう。サイズ違いのカップを用意して、その日の気分で選ぶのも良いですね。

素材

コーヒーカップの素材は、陶器、ホーロー、磁器、ガラスなどがあります。一般的なのは磁器。伝熱性が高いため、カップが冷えているとコーヒーの温度が奪われて、味が変化しやすいです。

コーヒーが冷めにくいのは、陶器製とホーロー製。保温性に優れているので、温度にこだわりたいときにおすすめ。ガラスは、見た目がおしゃれで、コーヒーの色合いが見えるのが特徴ですが、温度は下がりやすいです。

一般的なコーヒーカップの形状は、底から縁に向かって膨らんでいます。空気に接する面積が広いので、温度が下がりやすく、香りも逃げやすいです。

温度と香りを逃がさないためには、縁が狭くなっているカップが最適。空気に触れにくく、温度をできるだけ維持して、コーヒーの風味を楽しむことができます。

カップを温めておくだけでも美味しくなる!

コーヒーは、淹れてから徐々に冷めていきます。カップの温度が低ければ、それだけ冷めるスピードが早いです。温度を逃がさないなら、あらかじめカップを温めておくのがポイント。

余熱した方が冷め方は緩やかになります。ソーサーを温める、クロスを敷くなど、ちょっとした工夫でも温度を維持しやすくなりますよ。

コーヒー豆の煎り具合に合わせて温度を調整しよう

コーヒー豆の煎り具合

コーヒー豆の煎り具合、焙煎の度合いによって温度の相性があります。

焙煎とは焼き具合のことで、その度合いで浅煎り、中煎り、深煎りに分けられます。豆の色が濃いほど、焙煎度が高いので、迷ったときは色を見ましょう。味の出方が変わるので、浅煎りと深煎りそれぞれに適した温度を解説します。

浅煎り

浅煎りの豆は、焙煎度合いが低く、酸味が多く残っており、味が出にくいと言われています。温度が低いと抽出に時間がかかりやすいので、浅煎りの豆は熱めのお湯で抽出するのがおすすめです。

酸味と苦味を両方楽しみたいなら、豆の特徴に合わせてお湯の温度を調整しましょう。酸味が特徴の浅煎り豆を淹れるときは、熱めのお湯を使うと、バランスの良い味になりやすいです。

深煎り

深煎りの豆は、浅煎りに比べて苦味が出やすいです。そのため、お湯の温度が高いと、より苦味が際立ってしまいます。85℃前後のお湯を使えば、ゆっくり抽出される分、苦味を抑えられます。苦味が特徴の深煎り豆を温度の低いお湯で淹れると、味のバランスが良くなりますよ。

まとめ

コーヒーを淹れるお湯の温度は、抽出速度に影響します。熱めだと苦味、温度が低いと酸味が出やすくなるので、好みに合わせて調節するのがポイント。温度計や温度調整機能付きのケトルなどを活用して、適温を見つけましょう。

PREZOのコラムでは、コーヒーの粉の保存方法、ペーパーフィルターについても解説しています。コーヒー好きの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

writerprof_sugawara
菅原 光拳
ライター / フリーエディター
札幌生まれ、北広島市育ち。学生時代に釧路で環境と自然教育を学んだのち、卒業後も北見を拠点に道東で7年間を過ごす。現在は北海道観光をはじめ、ライフスタイルメディアなど多様なジャンルの記事を執筆中。