捨てちゃダメ!? 実はネギの青い部分は優秀食材! おすすめレシピも紹介

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ネギの青い部分を捨てていませんか?実は、ネギの青い部分は優秀な食材なんです。もしかすると、この記事を読むまでは、“青い部分は食べられる”ということを知らない人もいるかもしれません。

この記事では、長ネギの青い部分に含まれている効果や栄養素について解説しています。また、長ネギの青い部分を活用したレシピもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ネギの青い部分はどこまで食べられるの?

ネギの青い部分はどこまで食べられるの?

ネギの白い部分と青い部分を含めて、すべて召し上がることができます。実は、長ネギの白と青の部分は色が違いますが、どちらも葉っぱです。

なぜ色が違うのかというと、ネギの白い部分は地中に埋まっているため、日が当たらず白いままだからです。青い部分は地表に出ているため、日が当たり青くなります。

このように、ネギの青い部分は色は違えど同じ葉っぱなので、腐っていなければ全ておいしくいただけます。

ネバネバしてるけど大丈夫!?

ネバネバしてるけど大丈夫!?

長ネギの青い部分は、たまにネバネバしているものがあります。「もしかして腐っているのでは?」や「ネバネバしていて好きじゃない」と思う方も多いのではないでしょうか?

このネバネバは決して腐っているわけではなく「フルクタン」と呼ばれる成分です。フルクタンは、複合多糖類の食物繊維の1つで、長ネギの甘みを決める重要な成分でもあります。免疫力を高める成分で風邪予防にも効果の期待できる成分です。

ネギの青い部分の栄養素と効果

ネギの青い部分の栄養素と効果

この項目では、ネギの青い部分に含まれている栄養素と効果について解説します。

強い抗菌作用で風邪予防

ネギ類には「ネギオール」という強い抗菌作用のある成分を含んでいます。「風邪にはネギが効く」という話を聞いたことはありませんか?ネギオールは、まさにその言われとなった成分です。

ネギオールは、免疫力を活性化し強い殺菌作用で体内に侵入してきた菌を殺菌します。また、胃腸炎の原因となるピロリ菌への殺菌作用が強く、解熱剤の役割も果たすと言われています。

カルシウムが豊富

ネギの青い部分には、カルシウムが豊富に含まれていて、骨粗しょう症の予防にも効果的です。また、カルシウムには、精神の興奮をおさえ、安定させる効果も期待できます。

血液をサラサラにする

ネギ類に共通している独特の匂いの正体は「硫化アリル」。ネギを切ると涙が出るのは、この成分が原因です。

硫化アリルには、消化液の分泌を助けて食欲を増進する作用をはじめ、血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果があります。また、ビタミンB1の吸収を活性化し、新陳代謝や神経の沈静化を促す作用があります。

ただし、硫化アリルは刺激が強く、食べ過ぎてしまうと嘔吐や下痢といった症状が起こるので、過剰摂取には注意しましょう。

貧血を防ぐ葉酸

貧血を防ぐ葉酸

葉酸は、ビタミンB群の一種であり貧血を防ぐ効果があります。ビタミンB12と協力して赤血球を作るため「造血のビタミン」とも呼ばれている成分です。また、葉酸はDNAを正常に作る原料にもなる栄養素なので、体の成長に必要不可欠な栄養素だといえるでしょう。

特に、妊娠中の胎児の生育に大きく影響すると言われているので、葉酸不足にならないように積極的に摂取したい栄養素の一つです。

皮膚や粘膜を健康に保つ

ネギに含まれるβーカロテン(ベータカロテン)は、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康(免疫力アップ)、癌予防や視力を維持するために、必要な栄養素です。

また、老化を防ぐアンチエイジング効果もあるので、肌のシミやたるみを予防する効果もあると言われています。

ネギの栄養を賢く取り入れよう

ネギの栄養を賢く取り入れよう

この項目では、ネギの青い部分を賢く取り入れるコツを紹介します。

細かく刻んで切り口を多くする

​​硫化アリルは空気に触れることで、強い殺菌作用のあるアリシンを生成します。そのため、できるだけ細く刻んで調理するのがおすすめです。

ネギを小口切りやみじん切り、せん切りなど細かく切り口の多い切り方にすると、空気に触れる部分が増え、アリシンも多くなります。

調理する直前に切る

ネギに含まれる硫化アリルやネギオールは揮発性が高く、切ってからしばらく放置していると、栄養素が減ってしまいます。そのため、ネギは調理する直前に切るのがおすすめです。

また、すぐに調理しない場合は切ってからラップをして、栄養素の揮発を防ぐようにしましょう。

油と一緒に調理する

長ネギの青い部分には、油に溶ける栄養素のβーカロテンが含まれています。そのため、加熱してしまうと栄養素が溶け出してしまいます。

ただし、油と一緒に調理するとβーカロテンが溶け出しにくくなるため、吸収率がアップします。ネギの青い部分を加熱する際には、油と一緒に調理するようにしましょう。

水にさらしすぎない

ネギの辛みが気になる方は、水にさらしてから食べる方も多いと思います。

しかし、ネギに含まれる硫化アリルやビタミンCなどの水溶性の栄養素は、水に溶けやすい性質を持っています。そのため、効率的に栄養を摂取したい場合は、あまり水に晒さない方がいいでしょう。

ビタミンB1を含む食材と一緒に摂取する

先ほども解説した通り、ネギに含まれる葉酸はビタミンB1と協力して血液を作り出す効果があります。そのため、ネギはビタミンB1を多く含む食品と一緒に摂取するのがおすすめです。ビタミンB1を多く含む食品には、以下のようなものがあります。

ビタミンB1を多く含んでいる食品

  • お米
  • 豚肉
  • ごま
  • まいたけ
  • 落花生
  • うなぎ
  • 大豆

以上の食品は、ビタミンB1を多く含みネギに含まれる葉酸と相性の良い食品です。これらの食材を積極的にネギと一緒に、摂取しましょう。

ネギの青い部分を活用したおすすめレシピ

ネギの青い部分を活用したおすすめレシピ

ネギの青い部分を捨てずに活用するレシピを4つほどご紹介していきましょう。簡単に作れるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ネギ油

ネギの香ばしい香りが堪らないネギ油は、チャーハンやおにぎりに加えたりすれば、美味しさが格段にアップしますよ。

材料 分量
長ネギの青い部分 2本分
ニンニク 1片
鷹の爪 少々
サラダ油 200ml

作り方の簡単な説明

  1. ネギの青い部分は千切りにする
  2. ニンニクをみじん切りにする
  3. 鍋にサラダ油・ネギ・ニンニク・鷹の爪を入れる
  4. 弱火で焦がさないように火にかけて煮る

ネギ塩だれ

さっぱりとしたネギ塩ダレは、冷奴やお肉のつけダレにおすすめです。

材料 分量
長ネギの青い部分 1本分
ごま油 大さじ3
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
少々
こしょう 少々
しょうが 少々

作り方の簡単な説明

  1. ネギの青い部分は粗みじん切りにする
  2. 最初にごま油だけを加えネギとよく混ぜる
  3. 残りの調味料を加えて混ぜ合わせたら完成

ネギチヂミ

もちもちとした食感が特徴のチヂミにネギを加えることで、香ばしく焼き上がります。

食欲のない時にも、ぴったりのおかずです。

ネギチヂミ
材料 分量
長ネギの青い部分 2本分
ひじき 10g
1個
大さじ3
小麦粉 大さじ3
小さじ1/4
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
ごま油 大さじ1

作り方の簡単な説明

  1. ネギの青い部分は千切りにする
  2. 大きめのボウルに卵を溶きほぐし、水・小麦粉・塩・鶏ガラスープの素を入れて混ぜ、ねぎの青い部分とひじきを加える
  3. ごま油をフライパン加え中火で温めたら、先ほど作った生地を薄く伸ばしながら片面を3〜4分ほど焼く
  4. 片面が焼けたら生地を返してさらに3〜4分ほど焼いたら完成

ネギとツナのポン酢和え

ネギをごま油で炒めることで、風味がよくなりツナときゅうりとの相性も抜群です。

ポン酢で、さっぱりと仕上げればいくらでも食べられます。

材料 分量
長ネギの青い部分 1本分
ごま油 大さじ1
きゅうり 1/2本
ツナ缶詰 1缶
ポン酢 大さじ1.5
砂糖 小さじ1/2
ニンニクチューブ 1㎝
ラー油 お好みで

作り方の簡単な説明

  1. ネギの青い部分ときゅうりを千切りにする
  2. フライパンにごま油をひいて中火で熱し、ネギを入れて5分程炒め、焼き色がついたら火から下ろして粗熱を取る
  3. ボウルに調味料を加えてよくまぜ、ツナの缶詰とネギ・きゅうりを和えて完成

まとめ

この記事では、ネギの青い部分に栄養素や効果、活用レシピなどをご紹介しました。ネギの青い部分には、風邪を予防する抗菌作用や貧血の予防・改善などさまざまな効果があります。青い部分は捨てずに賢く利用することで、効率よくネギの栄養素を摂取できるでしょう。

ぜひ、ネギの青い部分も美味しく召し上がってみてはいかがでしょうか?

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!