もち米のカロリーは意外と高い? 低い? 太りにくい食べ方とは
もち米は、主にお餅の原材料として使われているお米の品種です。白米などに比べて粘り気が強く、食べ応えもあることから“ダイエット食品”に向いている食材として、近年注目を集めています。一方、カロリーや糖質が高いことでも知られており、太るのでは?という声もあります。
この記事では、もち米のカロリーや糖質、白米との違いなどを紹介します。また、もち米がダイエットに向いている理由と注意点についても解説していますので、参考にしてみてください。
もち米とはどんな食材?
もち米とはその名の通り、もちもちとした食感が特徴的でお餅の原料となる他、おこわや赤飯などにも使われる食材。また、粘りの元となるもち米でんぷんは、アミロペクチン100%です。お米の粘りと柔らかさは、アミロペクチンに由来しています。
一方、私たちが普段口にしている白米のでんぷん成分は、アミロース約20%、アミロペクチン約80%の比率で構成されています。そのため、うるち米よりも、もち米の方が粘り気があります。
もち米は、粘性があるためせんべいや白玉粉などの加工品にも多く、利用されている食材です。
もち米のカロリーと糖質を比較
もち米のカロリーや糖質は他のお米と比較して、高いのか低いのか見ていきましょう。
【米の種類別】カロリー比較表
お米は、同じ重さでも炊飯前と炊飯前ではカロリーが変化します。カロリーのない水で炊くことで比重が軽くなり、その分カロリーは減少するからです。
ここでは、炊飯前と炊飯後それぞれのお米のカロリーを比較してみましょう。
米の種類 | 炊飯前(100gあたり) | 炊飯後(100gあたり) |
---|---|---|
もち米 | 343kcal | 188kcal |
玄米(うるち米) | 346kcal | 152kcal |
白米(うるち米) | 342kcal | 156kcal |
表を見てみると、炊飯前のカロリー自体はもち米もうるち米もほぼ変わりません。しかし、炊飯後のカロリーはもち米の方が30kcalも高いことが分かります。
これは、白米よりももち米の方が水分量が少なく、比重が重いためです。もち米は、お米の中でもカロリーが高いといえるでしょう。
【米の種類別】糖質比較表
次に、もち米とうるち米の糖質を比較してみましょう。
こちらも、同じ100gで炊飯前と炊飯後のそれぞれの糖質を比較してみましょう。
米の種類 | 炊飯前(100gあたり) | 炊飯後(100gあたり) |
---|---|---|
もち米 | 77.6g | 45.6g |
玄米(うるち米) | 78.4g | 35.1g |
白米(うるち米) | 83.1g | 38.1g |
表を見てみると、炊飯前ではもち米が一番糖質が低い状態です。しかし、炊飯後では一番糖質が高くなるのがもち米となります。
先程のカロリーと同じく、もち米の水分量が少ないため糖質も高くなります。
もち米は米の中でもカロリーと糖質が高い
ここまで、もち米・白米・玄米、それぞれのカロリーと糖質を比較してきましたが、一番カロリーと糖質が高いのはもち米です。そして、一番カロリーと糖質が低いのが白米という結果になりました。このことから、もち米は糖質やカロリーを制限したい人にとっては、不向きな食材だとイメージするでしょう。
しかし、もち米を上手く活用すればダイエットの強い味方になるはず。
次の項目では、なぜもち米がダイエットに向いているのかについて見ていきましょう。
もち米がダイエットに向いている理由とは?
もち米がダイエットに向いている理由を解説します。
白米に比べて腹持ちがいい
もち米がダイエットに適していると言われている一番の理由は、腹持ちがいいということです。
もち米には「アミロペクチン」というでんぷんで構成されており、水と一緒に加熱することで粘り気が強くなります。粘り気のおかげで、胃に入ってからの消化されるスピードが遅くなるため、長時間満腹感が得られます。
体の代謝効率がアップ
もち米の主成分であるアミロペクチンは、熱に強く冷めにくいという性質があります。そのためもち米を食べると体が温まりやすく、代謝もアップします。
代謝が上がると、余分な脂肪が燃えやすい状態になるためもち米は、ダイエットには最適な食材だといえるでしょう。
お通じが良くなる
もち米は胃腸を温め、バランスを整えてくれることから、便秘の解消にも役立ちます。便秘が解消されると、体内に蓄積された老廃物や毒素を排出し痩せやすい体になります。
ただ、もち米は白米に比べて水分量が少ないので、水分を多めにとることも重要です。もち米を食べるときは、水分をいつもより多めにとることを心がけてくださいね。
もち米ダイエットの注意点
ダイエットに嬉しい効果があるもち米ですが、いくつか注意したい点があります。この項目では、もち米ダイエットをする際の注意点について解説します。
栄養バランスを考えること
もち米ダイエットにいいといっても、もち米だけを食べて痩せようとするのはNGです。
ダイエットは、栄養バランスが大切。もち米だけを食べていると栄養バランスが偏り、ダイエットには逆効果になるでしょう。サラダやおかずなどと一緒に栄養バランスを考えて食べるようにしてくださいね。
食べ過ぎに注意が必要
先述の通り、もち米はうるち米の玄米・白米よりも糖質・カロリーが高いです。食べ過ぎてしまえば、カロリーオーバーになりダイエットにはなりません。
また、もち米は白米よりも消化が遅いため、食べすぎると消化不良の原因にもなります。
もち米ダイエットをする時は、カロリーや糖質を考えて食べる量を調節しましょう。
よく噛んで食べること
もち米は、白米に比べて粘り気と食感が強いため、よく噛んで食べる必要があります。また、もち米は白米に比べて粒が大きいため、一度にたくさん食べて喉に詰まらせないように注意しましょう。
適度な運動と睡眠も忘れずに!
もち米をダイエットに取り入れることで、痩せやすくなることは事実です。ただ、食事以外にも適度な運動と睡眠をしっかりととることも忘れてはいけません。
食べた分のカロリーは、運動でしっかりと消費しましょう。また、しっかりと睡眠をとることで食欲減少ホルモンであるレプチンが増え、痩せやすい状態を作ります。
ダイエットには、食事の他に運動と睡眠にも気を配ることが大切です。
まとめ
ここまで、もち米の特徴やカロリー・糖質などについてお伝えしてきました。
もち米は、白米と比較するとカロリー・糖質ともに高いですが、腹持ちの良さや、代謝をアップさせるという観点からダイエットに向いている食材であることが分かりました。
ただ、食べ過ぎによるカロリーオーバーや消化不良などに注意することが大切です。この記事を参考に、ぜひもち米を普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?