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玉ねぎの旬はいつ?新玉ねぎとの違いや保存方法、選び方を紹介!

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カレーやコロッケ、サラダ、炒めもの、ハンバーグなどさまざまな料理で甘みや旨味を引き立てるために活躍する玉ねぎ。スーパーで1年中手軽な価格で購入できる常備野菜のひとつです。しかし、多くの野菜は旬の時期があり、一番美味しい状態で流通するタイミングがあるもの。玉ねぎにも、そんな旬の時期があるのでしょうか。

この記事では玉ねぎの旬の時期について解説。生産地や美味しい玉ねぎの選び方なども紹介します。合わせて、決まった時期にだけ流通する新玉ねぎと、いつでも流通している普通の玉ねぎの違いも解説しているので参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 日本で玉ねぎが食べられ始めたのは明治4年ごろ
  • 新玉ねぎは早めに収穫したもの
  • 玉ねぎの辛み成分「硫化アリル」には血をサラサラにする効果が期待できる
  • 玉ねぎは繊維を断つと辛みが抜けやすく甘みを感じやすい
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

実は知らない人が多い玉ねぎの歴史

実は知らない人が多い玉ねぎの歴史

玉ねぎは世界最古の栽培植物と言われ、原産地の中央アジアをはじめ世界各国で昔から食べられてきた野菜です。紀元前1600年頃の書物にも玉ねぎについての記載があり、古代メソポタミア時代にはすでに玉ねぎが栽培されていたことが分かってます。

しかし、日本で初めて玉ねぎが食用として栽培されたのは明治1871年ごろ。北海道で試験栽培され、1900年代初頭にかけて徐々に一般的な野菜として普及していきました。

玉ねぎは今や身近で誰もが知っている野菜ですが、世界に比べて日本ではまだ歴史の浅い野菜なのです。

玉ねぎの種類

玉ねぎは味によって「甘たまねぎ」と「辛玉ねぎ」に分けられます。東ヨーロッパを中心に栽培された甘味の強い甘たまねぎ。南ヨーロッパを中心に栽培された辛味の強い辛玉ねぎ。それぞれが世界中に普及し、日本で主に栽培されているのは辛たまねぎです。

さらに一般的に流通している黄玉ねぎ、サラダ玉ねぎなどとして近年栽培が盛んになっている白玉ねぎ、彩り野菜として人気の赤玉ねぎ、小粒で日本ではまだ広く流通していない小玉ねぎなど多くの種類があります。

普通の玉ねぎと新玉ねぎの3つの違い

普通の玉ねぎと新玉ねぎの3つの違い

1年の中でも限られた時期にしか食べられない玉ねぎとして人気の高い新玉ねぎ。普通の玉ねぎとは品種が違うの?と疑問を感じる人も多いでしょう。

実は、普段から一般的に流通している玉ねぎは黄玉ねぎ、新玉ねぎは白玉ねぎの品種が多いです。その他にも、以下3つの違いがあります。

違いその1.収穫時期が違う

新玉ねぎは、普通の玉ねぎより収穫時期が1~2ヶ月ほど早いのが特徴です。例えば、秋に植え付けた玉ねぎは通常5~6月頃に収穫しますが、新玉ねぎとして流通させる分は3~4月頃に収穫します。

違いその2.収穫から流通までの期間が違う

普通の玉ねぎは収穫後1ヶ月程乾燥させます。乾燥させることで、玉ねぎは日持ちしやすくなるのです。一方新玉ねぎは、瑞々しさが魅力なので収穫後すぐに出荷されます。

違いその3.味が違う

普通の玉ねぎは辛みのある辛玉ねぎが一般的。しかし、新玉ねぎは甘みの強い甘玉ねぎの品種が多いです。水分量も多く瑞々しいため、生で食べても強い甘みを感じられる点が普通の玉ねぎと新玉ねぎの最も大きな違いと言えるでしょう。

玉ねぎの旬の時期

玉ねぎの旬の時期

玉ねぎは春と秋の2回種まきを行うため、1年に2回収穫時期を迎えます。さらに、栽培地域によって収穫時期も異なるため、1年中どこかで収穫されていると言ってもよいでしょう。さらに、乾燥させて長期保存できるようにしており、年間を通して安定して流通しています。

このように、普通のたまねぎには旬らしい旬は無いと言えます。ただし、新玉ねぎは秋に種まきしたものを3~5月にかけて収穫し流通していることが多いため、新玉ねぎは3~5月が旬の時期です。

玉ねぎの一大生産地は北海道

玉ねぎの一大生産地は北海道
都道府県 出荷量
1位 北海道 839,600t
2位 佐賀 101,000t
3位 兵庫 89,700t
4位 長崎 29,700t
5位 愛知 25,400t
6位 静岡 11,400t
7位 熊本 10,900t
8位 栃木 10,600t

参照:令和2年産野菜出荷統計(農林水産省)

日本で玉ねぎを最も多く出荷しているのは北海道です。他府県に比べると圧倒的な出荷量で、北海道が一大生産地と言っても良いでしょう。北海道は土地が広く、日本で初めて玉ねぎの栽培が行われたこともあり、今でも生産が盛んです。

玉ねぎに含まれる栄養成分「硫化アリル」

玉ねぎに含まれる栄養成分「硫化アリル」

玉ねぎは栄養豊富な野菜とは言えませんが、「硫化アリル」が含まれていることで有名です。硫化アリルには、血の流れをよくする効果が期待できると言われているため、生活習慣病の予防として、玉ねぎを食べるよう推奨されることもあります。

しかし、玉ねぎを切った際に目が沁みて涙が出たり、生で食べると辛みを強く感じるのも硫化アリルの仕業です。硫化アリルは揮発性が高く熱変化を起こしやすいため、放置したり加熱すると玉ねぎが甘くなるのは硫化アリルが抜けていくからだと言えるでしょう。

硫化アリルには、血をサラサラにするだけでなく、消化液の分泌を促したり、新陳代謝の促進、ビタミンB1の吸収促進などの効果も期待できます。玉ねぎに栄養効果を期待するなら、硫化アリルをしっかり摂れる生で食べるのがおすすめです。

美味しい玉ねぎの選び方

美味しい玉ねぎの選び方

玉ねぎは身近な野菜だからこそ、特に目利きをすることもなく購入する人も多いでしょう。しかし、ここで紹介する特徴をチェックして選ぶと、普段のものより美味しい玉ねぎを購入できますよ。

玉ねぎを購入する時には以下のポイントをチェックしてみてください。

なるべく重いものを選ぶ

玉ねぎはずっしりと重みのあるものの方が美味しいと言われています。特に新玉ねぎは重たいものの方が水分量が多く瑞々しいと言われています。

堅さのあるものを選ぶ

玉ねぎは傷むと身がグニャグニャと柔らかくなります。そのため、触った時にフワフワするものは避けた方が良いでしょう。ギュッと身がしまり、硬さを感じる玉ねぎを選んでみてください。特に、頭部分の中心を押してみて硬さを感じるものは、中心部まで傷みがなくしっかりと詰まっているものが多いです。

頭がキュッと引き締まっているもの

玉ねぎの尖っている頭部がキュッと引き締まっているものを選びましょう。頭部分が緩んで新芽などが伸びているものは、玉ねぎの養分が成長に使われているため味や栄養が劣化している可能性が高いです。

玉ねぎを美味しく食べるポイント

玉ねぎは食べ方によって切り方を変えると、より美味しく食べられます。玉ねぎを食べる時には以下のポイントに注目して調理してみましょう。

甘みを感じるおすすめの切り方

甘みを感じるおすすめの切り方

生で食べる場合、玉ねぎを切って水に浸し辛み抜きをする人も多いでしょう。しかし、この方法では、辛み以外の栄養分も一緒に流れ出てしまう他、思ったよりも辛みが抜けなかった、なんてこともあります。

玉ねぎの辛みを抜くには、繊維を断ち切るように包丁を入れるのがおすすめです。頭から根にかけて繊維が通っているため、玉ねぎを横にしてカットしていけば繊維を断ち切ることができるでしょう。さらに、カットした玉ねぎは、そのまま放置することで、自然に辛みが抜けていきます。

生で食べる以外にも、スープなど玉ねぎの甘みを活かした料理に用いる際は、繊維を断ち切る切り方がおすすめです。

食感を感じるおすすめの切り方

食感を感じるおすすめの切り方

炒めものなど、玉ねぎのシャキシャキした食感を保つためには、繊維にそってカットするのがおすすめです。加熱してもシャキシャキ食感が残りやすいため、玉ねぎの美味しさを感じやすくなるでしょう。

玉ねぎを薬味として使いたい場合や、辛みを強く感じたい場合にもおすすめの切り方です。

玉ねぎを保存する時の注意点

玉ねぎは長期保存に適した野菜ですが、家庭で保存する際には特に湿度管理が重要です。
ジメジメした湿度の高い場所に保存してしまうと、早く玉ねぎが傷んでしまうので注意しましょう。

基本の保存方法

基本は涼しくて日の当たらない場所に保存します。湿度がたまりにくいよう、ネットに入れて吊るしておくのがベストです。最近は100円ショップなどでも野菜ストック用のネットなどが販売されてるため、利用してみてはいかがでしょうか。

冷蔵保存する方法

玉ねぎは冷蔵庫で保存すると、カットした時に目が痛くなりにくくなります。冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐことが大切です。

1玉まるまる保存する場合は、1個ずつ新聞紙で包みビニール袋に入れて保存します。この時、ビニール袋の口をしっかり閉じてしまうと中で蒸れて傷みの原因になってしまうため、折りたたむ程度にしておきましょう。

カットした残りを冷蔵保存する場合は、キッチンペーパーなどで切り口の水分をしっかり拭き取っておくのがポイントです。その後、ラップで包んで冷蔵保存しましょう。

冷凍保存する方法

玉ねぎは冷凍でも保存することができます。適度な大きさにカットして冷凍保存袋に入れて冷凍すればOKです。冷凍すると繊維が断ち切れるため、煮た際に柔らかくなりやすく甘みも強く感じられるようになりますよ。

飴色になるまで炒めたものを冷凍保存しておくと、カレーやシチュー、スープなどに使いやすく毎日の料理を手軽に行えるようになります。

【一度は食べてみたい】ブランド玉ねぎ

身近な野菜である玉ねぎですが、高い品質を維持するためこだわり抜いて栽培されたブランド品もあります。普段から食べている野菜だからこそ、ブランド玉ねぎとの違いは一目瞭然。一度食べたら、その違いに驚くことでしょう。

最後に、有名なブランド玉ねぎを3種類紹介していきます。

真白(ましろ)

真白(ましろ)

北海道の北見市を中心に栽培されている真白は、甘みの強さや食感の良さが特徴のブランド玉ねぎです。白玉ねぎなので、生で食べるのがおすすめ。そのままかじりついても強い甘みを感じ「これが本当に玉ねぎなの?」と驚く人も多いようです。

札幌黄

札幌黄

日本で初めて栽培された玉ねぎが札幌黄です。生だと強い辛みを持っていますが、少し加熱すると驚く程の甘くなり、肉厚で食感も良いのが特徴。しかし、栽培が非常に難しいため近年は幻の玉ねぎと呼ばれることもあるそうです。

淡路島玉ねぎ

淡路島玉ねぎ

全国的にも有名な兵庫県淡路島産の淡路島玉ねぎ。甘みが強く、瑞々しいのは、玉ねぎ特有の辛み成分が少ないからなんだとか。淡路島の環境は玉ねぎの栽培に適していると言われ、淡路島玉ねぎは他の生産地の玉ねぎにくらべて糖度が10%以上高いものもあるそうです。

まとめ

身近な野菜である玉ねぎですが、実は日本での歴史が浅いと知って驚いた人も多いのではないでしょうか。収穫時期のズレと保存性の高さから、通年で安定して流通しており親しみ深い野菜です。今回紹介した玉ねぎの選び方や調理のポイント、保存方法などを参考にこれからも、もっと美味しく玉ねぎを味わってくださいね。

また、普段食べているものとは違う、ブランド玉ねぎを味わってみるのもおすすめです。ブランド玉ねぎは現地の農協やスーパー、道の駅などで購入可能。現地まで行くのが難しい人はお取り寄せを利用してみてはいかがでしょうか。

ぜひ、美味しい玉ねぎを美味しく食べてみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!