牛乳の栄養と成分はやっぱりスゴい! 効率的に摂取する正しい飲み方とは
朝の始まりや、お風呂上りの一杯にグイッと飲みたくなる牛乳。何とな~くカルシウムが多い、飲むと体に良いというイメージがあると思いますが、実際に栄養もしっかり豊富です。本記事では、牛乳に含まれている栄養素や効率よく栄養を摂取するコツを紹介します。
毎日、続けて飲むことが大事ですよ!
- たんぱく質もビタミンも摂取できる
- 低脂肪乳の方がカルシウムが多い
- 飲みすぎはNG! カロリーオーバーに
- 1日コップ1杯がおすすめ
この記事でわかること
牛乳に含まれる栄養と効果・効能
牛乳の栄養といえばカルシウムが真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。カルシウムももちろんですが、身体づくりに必要な栄養素が豊富に含まれています。ここでは、主な栄養素とその効果・効能を解説します。
たんぱく質
たんぱく質は、身体をつくる上で欠かせない栄養素です。筋肉や臓器などを構成しているだけではなく、ホルモンや免疫力にも深く関わっています。
100mgに含まれるたんぱく質は3.3gで、コップ1杯(約200mg)に換算すると6.6g。たんぱく質が豊富な卵とほぼ同じ量が含まれていて、朝に一杯飲むだけでも健康な身体づくりにつながります。
カルシウム
牛乳に含まれる栄養の代名詞でもあるカルシウムは、骨や歯を形成する役割を果たしています。不足すると、骨粗しょう症のリスクが高まるので、丈夫な骨をつくるために欠かせない栄養素です。
「イライラするのはカルシウム不足」と言われるように、カルシウムは神経の興奮を抑える働きがあります。気持ちのコントロールが上手くいかないときは、牛乳でカルシウムを補給すると良いかもしれません。
ビタミンB群
牛乳には、ビタミンB2、ビタミンB12を中心としたビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB2は、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるので、肌の調子を維持したり、口内炎を予防したりすることが可能です。
ビタミンB12は、赤血球をつくるために体の中で働いています。不足すると貧血になりやすくなるので、しっかり摂取することが大切です。コップ1杯分で1日に必要な量の4分の1ほどなので、食事で足りていない分を補充できます。
乳脂肪
乳脂肪とは、牛乳に含まれる脂質のこと。100mgあたり3.8gで、エネルギーとなる脂質を効率よく摂取できます。通常の脂質よりも吸収が早く、スムーズに消化・吸収できるのが特徴。ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンの吸収を助ける効果もあります。
乳糖
乳糖は、ブドウ糖と言われるグルコースとガラクトースで構成される、牛乳の炭水化物に含まれる栄養素です。疲れたときにブドウ糖を補給することがあるように、ブドウ糖はエネルギーの源になります。
牛乳の栄養について気になることを解決!
牛乳といっても、低脂肪牛乳があったり、温めて飲んだりするなど、種類や飲み方は人それぞれ。そのため、「種類によって栄養が変わる?」「飲み方で栄養が変わる?」など、疑問を持っている方も多いかもしれません。ここでは、そんな牛乳の栄養に関する気になることを解決。理解を深めて、牛乳を正しく生活に取り入れましょう。
低脂肪牛乳は栄養が変わる?
低脂肪牛乳は、一般的な牛乳に比べて、脂質が低いのが特徴です。コップ1杯あたりの脂質は、牛乳が7.6g、低脂肪牛乳が2gなので、脂質が気になる方は低脂肪牛乳を選ぶと良いでしょう。
他の栄養素の違いも気になる方もいるのではないでしょうか。栄養の違いは、以下の通りです。
成分 | 牛乳 | 低脂肪乳 |
---|---|---|
たんぱく | 6.6g | 7.6g |
炭水化物 | 9.6g | 11g |
カルシウム | 220mg | 260mg |
どれも低脂肪牛乳の方が多く含まれています。エネルギー源になる脂質は少なくなりますが、他の栄養面は優れている部分が多いです。
ホットミルクにすると栄養は変化する?
冷たい牛乳よりもホットミルクが好きな方もいるかと思いますが、加熱して栄養が変わることはほとんどありません。熱に弱いビタミンCはもともと少なく、その他の栄養素も影響を受けにくいです。
そのため、シチューやグラタンなど加熱する料理でも、牛乳の栄養をしっかり摂り入れることができます。
飲めば飲むほど身体に良い?
牛乳は栄養の宝庫ですが、飲めば飲むほど健康になるわけではありません。コップ1杯あたりのカロリーは約122kcalであるため、飲みすぎると1日に必要なカロリーオーバーしてしまい、太る可能性があります。
また、牛乳に含まれる乳糖が苦手な体質である「乳糖体質」の方も要注意です。お腹がゴロゴロしたり、下痢をしたりしやすい方は、様子を見ながら少しずつ飲むようにしましょう。
一般的な目安は、1日コップ1~2杯。朝食やお風呂上りなど、タイミングを決めて飲むと続けやすいですね!
牛乳の栄養を美味しく摂り入れられるおすすめ料理・レシピ
そのまま飲むのが一番手軽ですが、独特な香りや味が苦手な方もいるかもしれません。そんなときは、料理に使うのがおすすめ。シチューやグラタンなどの人気メニューにしても、牛乳を使ったドリンクをつくったりしても、牛乳の栄養を美味しく摂取できますよ。
シチュー
大人も子どもも大好きなシチューは、牛乳をたくさん使用できるメニューです。じゃがいもやにんじん、ブロッコリー、鶏肉など具だくさんにすれば、たくさんの栄養を一度に摂取できます。入れる具材は自由なので、きのこを入れたり、お肉を魚介類に変えたりして、自分好みのシチューをつくってみましょう。
クラムチャウダー
あさりとミルクを使ったクラムチャウダーも人気メニューのひとつ。牛乳のコクを感じられるスープに、あさりの旨みがしっかり染みて、味わい深い一品になります。シチューのように野菜も入れやすく、栄養満点な牛乳料理です。
グラタン
牛乳をふんだんに使ったホワイトソースを生かしたグラタンもおすすめ。クリーミーな味わいと具材の組み合わせを楽しめます。チーズをのせたり、ソースに隠し味を入れたりして、アレンジが利くのも嬉しいポイントです。ごはんをプラスして、ドリアにするのも良いですね!
カルボナーラ
カルボナーラは、生クリームを減らして牛乳メインでもつくれます。生クリームメインよりもあっさりした仕上がりになるので、すっきりとヘルシーに味わえるメニューです。野菜や魚介類、ベーコンなどを加えて、ヘルシーな牛乳カルボナーラをつくってみましょう。
ドリンク
そのままの牛乳が苦手な方は、アレンジドリンクにするのがおすすめ。コーヒーが好きなら、カフェオレにするだけで牛乳を気軽に楽しめます。お茶との相性も良く、カモミールミルクやほうじ茶オレなどで美味しく味わうのもあり!
冷たいドリンクが好きな方は、フルーツや野菜と牛乳を合わせるのが◎。スムージーやシェイクにして、デザート感覚で牛乳を飲んでみましょう。
まとめ
牛乳には、カルシウム以外にも、たんぱく質やビタミンB群、乳脂肪、乳糖などが多く含まれています。健康な身体をつくったり、強い骨を形成したりするなど、身体づくりに欠かせない栄養素ばかりです。
温めても栄養が失われることはほとんどないため、ホットミルクにしたり、加熱調理したりしても問題ありません。とはいえ、飲みすぎはカロリーオーバーになりやすいので、1日コップ1~2杯が目安です。ご紹介した料理も参考にして、牛乳を毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。