登別地獄谷の見どころガイド!名物グルメやイベント情報も紹介
北海道登別市にある登別温泉。9種類の泉質がある「温泉のデパート」の愛称がある、大人気の温泉地です。
登別温泉には、温泉以外に観光スポットもたくさんありますが、観光スポットの中でも特に人気なのが登別地獄谷。「地獄谷」は怖い名前をしていますが、どのような場所なのでしょうか。
この記事では、登別地獄谷について、以下の情報を紹介します。登別地獄谷について興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 「地獄谷」は水蒸気噴火によって作られた火口跡
- 「地獄谷」は四季折々の風景が楽しめる
- ご当地グルメはピリ辛ソースが決め手の「登別閻魔やきそば」
この記事でわかること
登別地獄谷について
「登別地獄谷」は、登別温泉街の北東に位置している爆裂火口跡です。爆裂火口跡とは、火山の噴火によって生じた火口のこと。地獄谷は直径約450m、面積は甲子園球場の2.8個分の大きさを誇っています。
また、登別地獄谷は、登別温泉の最大の源泉。地獄谷では、1日1万トンもの豊富な温泉が湧き出ています。
どうやって地獄谷ができたの?
約1万年前に誕生した「登別地獄谷」。誕生は、北海道白老郡白老町にある倶多楽火山の水蒸気噴火がきっかけでした。水蒸気噴火によって作られた火口跡が「地獄谷」です。
「地獄谷」という名前の由来は、風景が鬼の棲む地獄のように見えるからです。地獄谷には、湧出口や噴気孔がいくつもあります。グツグツと湧き出る湯けむりは視界を遮るほどの迫力。高温な湯けむりが出ており、湧出口の中心部は直接足を踏み入れるのが非常に困難です。
登別地獄谷の見どころを紹介
登別地獄谷には、見どころもたくさん!
地獄谷の一番の見どころは、迫力のある風景です。地獄谷では、湧き出る湯けむりや煮えたぎる湯が見える場所がいくつもあります。至るところで白煙が上がり、熱湯が噴き出す景色はまさに圧巻。迫力ある風景は、北海道遺産にも登録されています。
地獄谷遊歩道
地獄谷には、遊歩道も整備されています。中心部にある湯壺には柵があり近づけませんが、遊歩道から中を見ることができます。また、地獄谷の散策コースは複数あり、どのコースも30分以内で回ることが可能。
中でも、「地獄谷遊歩道」と呼ばれる道は、10分程度で散策できるお気軽なコース。道も整備されており、道中もゆるやか。体力に不安がある方でも、気軽に散策できるコースです。
鉄泉池
遊歩道の最奥地には、「鉄泉池」と呼ばれる小さな間欠泉があります。数分おきに湯煙を上げてグツグツと煮えたぎる様子は、まさに鬼が地獄の釜で罪人を裁いている様子を思わせます。この様子も見どころスポットのひとつ。「鉄泉池」は、温度は約90度になるため、触れないように注意が必要です。
地獄谷の入口「登別パークサービスセンター」
地獄谷の入口には、「登別パークサービスセンター」と呼ばれる施設があります。ログハウスのような見た目が特徴の建物です。サービスセンター内には、登別温泉に関する展示品や資料もあります。観光パンフレットがもらえるので、地獄谷に行く前に一度サービスセンターを訪れると良いでしょう。
また、地獄谷へ向かうために靴をレンタルできます。他の観光スポットにはない、長靴の無料貸出サービスです。貸出される長靴は、滑りづらく作られたもの。雪道でも問題なく歩くことができ、真冬に地獄谷へ行く場合でも助かりますね。長靴の他には、傘の貸出も行われているので、雨や雪が降っていても安心。>天候や季節に左右されずに、地獄谷を楽しめます。
サービスセンター内には売店もあり、登別温泉や地獄谷のお土産も売っているので、散策後に寄るのも良いでしょう。
登別地獄谷で行われているイベント
登別地獄谷は、訪れる時間や季節によって、風景が変わるのが特徴。秋には、周囲にある山々の紅葉が楽しめます。冬には、雪が降り積もった地獄谷の景色が迫力満点です。
すばらしい風景の数々は、以下に選定されています。
- かおり風景100選
- 北海道遺産
- 日本紅葉の名所100選
さまざまな名所に選定されるほど、四季折々の風景が楽しめるスポットです。
また、登別地獄谷は一日の中で景色が変わる特徴があります。景色が変わるのは、毎日夜間に行われている「鬼火の路 幻想と神秘の谷」の影響です。地獄谷の入口から最奥地にある「鉄泉池」まで続く遊歩道が、ライトアップされます。立ちはだかる湯けむりに、ライトアップされた大自然は迫力ある景色。日中の地獄谷とは一味違う、幻想的な空間が楽しめます。
ライトアップは、日没から21時30分までの時間で行われています。日中帯だけではなく夜間に地獄谷を訪れてみるのも、おすすめです。
登別地獄まつり
登別地獄谷では、毎年夏に「登別地獄まつり」が開催されます。例年、8月の最終土曜日、日曜日に行われています。「地獄谷から地獄の釜のふたが開き、閻魔(えんま)大王が鬼たちを引き連れて登別温泉に訪れる」という伝説をもとにしているお祭りです。
祭りの最大の見どころは、「エンマ大王からくり山車」。高さ6mのエンマ大王が、登別温泉の極楽通りを進んでいく姿は圧巻です。また、重さ約1トンの巨大な赤鬼を担いで温泉街を歩く「赤鬼みこし」、地元民と観光客が一緒になって踊る「鬼踊り大群舞」など、祭りの出し物も地獄谷にふさわしい「鬼」の名前が付けられています。
予定が合う方は、「登別地獄まつり」に参加してみてはいかがでしょうか。
地獄の谷の鬼花火
登別地獄谷における人気の花火大会が「地獄の谷の鬼花火」。地獄谷に棲む「湯鬼神(ゆきじん)」と呼ばれる鬼たちが、人々の幸福と無病息災を願うイベントです。鬼たちが持っている手筒花火は、最大10mの大きさを誇り、迫力満点です。
8m近くまで上がる火柱は、噴火した地獄谷をイメージ。例年5万人近い人が訪れる「地獄の谷の鬼花火」。ぜひ一度は、目の前で見たい景色ですね。
おすすめご当地グルメ「登別閻魔焼きそば」
登別のご当地グルメとして一番おすすめなのが「登別閻魔焼きそば」。もちもちした麺の食感と、少し辛めなソースが大人気です。「登別閻魔やきそば」には、以下の伝説があります。
そこに住む鬼たちを率いる閻魔様は、お地蔵さまがわがままな人間を懲らしめるときの姿。
普段は優しいお地蔵さまが閻魔様に変わるときは、厳しさの中にも優しさを忘れないように、ピリ辛でも胡麻のコクが残るやきそばを食べるという。』
その伝説から誕生したやきそばが、「登別閻魔やきそば」です。
登別のイメージの向上と地域産業の活性化を目指す「登別ブランド推進協議会」。その公式サイトには、「登別閻魔やきそば」を名乗るための3つの掟が書かれています。
- 掟その1:北海道産小麦の平麺を使え
- 掟その2:閻魔大王指定の秘密のタレを使え
- 掟その3:登別産または登別近郊の食材を使え
「登別閻魔やきそば」の提供店舗は、登別市内で約30店舗。提供する店舗では、さまざまなアレンジをしているのが特徴です。シカ肉のそぼろを使う、登別産の貝を使う、目玉焼きをのせるなど各店舗オリジナルのトッピングがされている「登別閻魔やきそば」。画像で紹介したのは「わかさいも本舗登別東店 レストラン桜」の登別閻魔やきそばです。
登別市を観光した際は、ぜひ提供店を訪れてはいかがでしょうか。
まとめ
人気温泉街・登別温泉の源泉「登別地獄谷」について、紹介しました。
火山の噴火によって誕生した「登別地獄谷」。地獄谷では、季節を問わず、大自然豊かな景色が見られます。日中帯と夜間帯で、見られる景色が異なるのも大きな魅力です。
また、温泉街も含めて、さまざまなイベントも開催されています。地元が一丸となって、登別温泉や地獄谷を盛り上げようとしている姿が伝わってきますね。
ぜひ登別温泉を訪れた際は、地獄谷を散策してはいかがでしょうか。