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山の水族館(道の駅おんねゆ温泉)に幻の魚を見に行こう!

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北見市留辺蘂(るべしべ)町にある「北の大地の水族館-山の水族館-」。中心部から離れた場所にあるスポットで、一般的な水族館とはひと味違った展示が魅力です。道の駅の一画にあるので、大きなハト時計やショップなどと一緒に楽しめるのも嬉しいポイント。この記事では、山の水族館の見どころや一緒に立ち寄りたい施設をご紹介します。

    この記事でわかること

  • 日本初の滝つぼ水槽から川の魚を見られる
  • 幻の魚「イトウ」を見られるのはここだけ!
  • 凍る水槽は世界で唯一
  • ハト時計「果夢林」や果夢林の館も見どころ
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

北の大地の水族館? 山の水族館?

北の大地の水族館 山の水族館とは

「北の大地の水族館-山の水族館-」は、「山の水族館」という名前で親しまれている北見市の人気スポット(以降、本記事では「山の水族館」と記載)。市内中心部から離れているため、ちょっと穴場の観光地としても人気があります。誰もがイメージする水族館とは一風変わっているので、心に残る体験になるという点でもおすすめの場所です。

水族館があるのは北見市留辺蘂町(るべしべちょう)

北見市は縦に長い市域となっており、市内から旭川方面に車で30分ほど行ったところに留辺蘂町があります。道の駅「おんねゆ温泉」の一画にあり、道東エリアや留辺蘂町の観光スポットの一つとして有名です。

水族館といえば、海の魚やイルカ、ペンギンなどがいるイメージですが、山の水族館は山や川に住む淡水魚を中心に展示しています。北海道にしか生息しない巨大魚「イトウ」や魚たちの生き生きした姿を見られる独自の展示方法が見どころです。

山の水族館を手掛けたのは、新江ノ島水族館や池袋サンシャイン水族館のリニューアルなどに携わっている、日本唯一の水族館プロデューサー・中村 元氏。大きな水族館に比べると小規模で予算も潤沢ではなかったそうですが、留辺蘂町の環境や北海道の生き物を生かした迫力ある展示を実現しています。

山の水族館で行われる「いただきますライブ」は、魚が魚を食べる、まさに食物連鎖の縮図。命のつながりを伝える役割も果たしており、館長の山内創氏と共著で『いただきますの水族館』を出版し、食育や山の水族館の魅力を語っています。

営業時間・料金

山の水族館は季節によらず、8:30~17:00で営業しており、閉館時間20分前まで入館することができます。夏季は4月8日~4月14日、冬季は12月26日~1月1日が休館日です(2022年5月時点)。

料金は、通常料金と団体料金に加えて、お得な年間パスポートもあります。具体的な料金は、以下の通りです。

通常料金(税込) 一般料金670円、中学生440円、小学生300円
団体料金(税込) 一般料金510円、中学生370円、小学生200円
※20名以上から
年間パスポート(税込) 一般料金1,000円、中学生660円、小学生450円

交通アクセス

山の水族館へは、車または電車でアクセスできます。車を利用した際の、北海道各都市・最寄り空港からの目安時間は以下の通りです。

住所 北海道北見市留辺蘂町松山1-4 map
電話番号 0157-45-2223
アクセス 女満別空港から車で約1時間20分
網走市街から車で約1時間30分
旭川市街から車で約2時間20分
帯広市街から車で約2時間50分
釧路市街から車で約3時間
札幌市街から車で約5時間

電車の場合は、JR留辺蘂駅から道の駅おんねゆ温泉行きバスに乗車し、終点下車して徒歩2分で山の水族館に到着します。バスの乗車時間は20分ほどです。

各都市から距離は遠いので、女満別空港から北海道に降り立ち、そこから山の水族館を目指すのをおすすめします。

山の水族館の見どころ

山の水族館には、他の水族館にはない見どころがたくさんあります。工夫を凝らした展示やここでしか見られない水生生物など、水族館好き、生き物好きにはたまらないポイントがいっぱい。ここでは、見どころを余すことなくご紹介します!

日本初の滝つぼを再現した水槽

日本初の滝つぼを再現した水槽

山の水族館には、日本初の滝つぼを再現した水槽があります。流れ落ちる滝の中を泳ぐオショロコマを見られるのはここだけです。真っ白な泡の中を優雅に泳ぐ姿、滝に懸命に立ち向かう姿を間近で観察できます。

滝つぼ水槽を実現できたのは、地下水を活用しているから。予算の都合でろ過装置を設置できないことから、地下水を循環させる仕組みを採用し、汲み上げた水を落とすことで、自然に近い滝つぼを再現しています。地下水は季節によって温度が変化するため、魚たちが季節を感じ行動を変えるというリアルさも演出しているのです。

ジャンプ水槽も、山の水族館ならではの展示方法。時間によって水量を変化させることで、魚がジャンプするように川上りを見せてくれます。私たちの見えないところで営まれている、魚の生活を見られるのが山の水族館の魅力です。

日本最大のイトウに出会える

日本最大のイトウに出会える

山の水族館の大水槽には、北海道にしか生息しないと言われている幻の魚「イトウ」が悠々と泳いでいます。その数はおよそ40尾。大きく育ったイトウが群れをなして泳ぐ姿は圧巻です。

本州で見られるイトウは養殖ですが、ここで見られるのは天然のイトウ。北の大地が育んだ大きなイトウを展示していることはもちろん、大雪山の伏流水で飼育しているのも、巨大かつ美しく育つ理由と考えられています。

巨大なイトウにニジマスを餌として与える「いただきますライブ」は人気のイベント。自然界では当たり前の光景ですが、目の前で繰り広げられる命の連鎖には息をのむことでしょう。スタッフによる解説にも耳を傾けて、北の大地の命のつながりへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。

世界初の冬に凍る水槽

四季の水槽は、水槽と言いながらも屋外に設置されているのが特徴。寒さの厳しい冬には、水面が凍り、氷の下を泳ぐ魚たちを見ることができます。凍る水槽は世界初とのこと。

夏には太陽が照りつける様子が見られ、雨の日や雪の日など見るときによって顔を変えます。天気や季節で移り変わる川の様子や魚たちの動きに注目してみましょう。

世界の熱帯淡水魚を温泉水で飼育展示

イトウをはじめとした北海道の水生生物の展示がメインですが、世界の熱帯淡水魚も飼育・展示されています。「寒い北海道で育てられるの?」と思った方も多いかもしれません。

温根湯の地下水と温泉水を混ざった暖かい混合湯を使用しているので、寒さの厳しい北の大地でも元気に暮らしています。アジアアロワナやピラルクー、アフリカに住む魚たちが気持ちよく泳いでいますよ。

川の生き物と触れ合える

家族連れに嬉しいふれあいコーナーでは、ドクターフィッシュと触れ合うことができます。水槽に手を入れると、角質を求めてドクターフィッシュが皮膚をつついていきますよ。はじめはくすぐったく感じますが、たくさん集まってくると、何だか人気者になった気分になれるはず!

ザリガニやカメなどの水槽もあり、川で捕まえた思い出や家で飼っていた思い出がよみがえってくるでしょう。子どもも大人も夢中になれるおすすめのコーナーです。

山の水族館と一緒に立ち寄りたい施設

果夢林

山の水族館があるのは道の駅「おんねゆ温泉」。水族館以外にも、目に飛び込んでくる大迫力のハト時計やお土産ショップ、直売所など、魅力的な施設が多くあります。施設の特徴を参考にして、ぜひ山の水族館と一緒に訪れてみてくださいね。

果夢林

「果夢林」は、道の駅「おんねゆ温泉」のシンボルであるからくりハト時計のこと。名前には、「果てしなく夢が広がる林(木)の町」という意味があります。中央にそびえ立つ様子は迫力があり、サイズは世界最大級。正午になると、音楽を流しながら人形が飛び出てくるので、時間帯に合わせて訪れるのもおすすめです。

内部に入ることもでき、遊具や「からくり研究室」があります。外からだけでなく、ぜひ中にも入って、からくり時計の内側を見学してみましょう。

果夢林の館

果夢林の館には、果夢林ショップ、果夢林ワールド、クラフト体験工房があります。果夢林ショップには、町が誇る木工製品や特産品、土産物などを豊富に取り扱い。訪れた記念に買っていきたいものがたくさん取り揃えられています。

果夢林ワールドは、木の遊具が設置された遊び場。砂に見立てた木のボールが敷き詰められた木の砂場、木製釣り堀など、木のぬくもりや香りを感じながら遊ぶことができます。今後、木製の滑り台も設置される予定です。

クラフト体験工房では、専任の指導員と一緒に木工製作にチャレンジできます。自分用の作品はもちろん、子どもや孫へのプレゼントづくりなどにもおすすめの体験です。

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菅原 光拳
ライター / フリーエディター
札幌生まれ、北広島市育ち。学生時代に釧路で環境と自然教育を学んだのち、卒業後も北見を拠点に道東で7年間を過ごす。現在は北海道観光をはじめ、ライフスタイルメディアなど多様なジャンルの記事を執筆中。