道の駅 なないろ・ななえ の人気の理由がわかる! 絶品グルメとワクワクがいっぱい

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道南、渡島半島の南側に位置する七飯町の道の駅「なないろ・ななえ」は、名実ともに北海道で1・2を争う人気の道の駅。町の特産であるリンゴやジャガイモを使った軽食・ホットスナック・スイーツをはじめ、産直コーナーにはアスパラ・トウモロコシなど旬の野菜とフルーツが集まり、観光客だけでなく地元の人も訪れるショッピングスポットにもなっています。

函館からも近いため、観光の折にはぜひとも合わせて訪れたいスポットです。

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「なないろ・ななえ」があるのは七飯町

七飯町は、観光スポットとして有名な大沼国定公園がある町。北海道駒ヶ岳や函館大沼・小沼・蓴菜沼も有名で、お米や農作物の栽培、酪農が盛んであり、北海道では早くから和人が住み始めた地域です。

道の駅「なないろ・ななえ」

2018年にオープンした道の駅「なないろ・ななえ」は、函館市と八雲町を繋ぐ国道5号線沿いに位置。札幌方面から高速を利用したドライブであれば最終地点の大沼公園ICで降りて、函館を目指して5号線を走れば道なりに現れるので分かりやすいです。町内にはJR七飯駅がありますが、どちらかと言うと最寄り駅はJR新函館北斗駅になります(車で約10分)。

なないろ・ななえの見取り図
住所 北海道亀田郡七飯町峠下380-2
アクセス JR函館駅より車で約40分
函館空港より車で約20分
函館バス「なないろ・ななえ」停より徒歩約1分
駐車場 大型車23台・普通車158台(身障者用8台)*無料
営業時間 9:00~18:00 *年末年始はお休み
公式サイト https://nanairo-nanae.jp/

道の駅ランキングで常に上位に入る実力派

全国1,100以上の道の駅を対象に世界最大級の旅行コミュニティサイト『トリップアドバイザー』が発表した「旅好きが選ぶ! 日本人に人気の道の駅ランキング2020」では、堂々の全国第4位。北海道内では第1位を獲得しています。

また、旅行誌『北海道じゃらん』において読者投票によって決まる「道の駅ランキング2022」では2位にランクイン! 2021年に続き2年連続で2位をキープしています。

2018年3月オープンながら、約3年後の2021年6月には来場者数300万人を突破するなどその人気ぶりが伺えます。

【人気の理由①】峠下テラスのなないろ・ななえグルメ

「なないろ・ななえ」は、気軽にテイクアウトやイートインができるフードが豊富で、ショッピングや七飯町グルメを楽しめるスポットとしての魅力がいっぱいです。
なかでも、立ち寄るたび、食べるごとにリピートしたくなる“ホットスナック”や“スイーツ”、“ドリンク”を楽しめるイートインコーナーの「峠下テラス」グルメは必食のラインアップ。

リンゴにまつわるスイーツ

七飯町は果樹栽培が盛んで、一番有名な特産品はリンゴです。日本で最も早く西洋リンゴの栽培に成功した「西洋りんご発祥の地」として知られ、フレッシュなリンゴはもちろん、リンゴジュース、アップルサイダーなどリンゴを使った特産品が多くあります。このため、道の駅「なないろ・ななえ」には「西洋果樹発祥の地」モニュメントも建っているくらいです。

もっちりんご

リンゴスイーツ

「りんご発祥の地」ならでは、そして北海道らしいスイーツの「もっちりんご」(150円/税込)。北海道の郷土料理「いももち」でリンゴジャムを包み込んだ、“リンゴジャム入りいももち”です。

もっちりんご

いももちのモチモチ食感と、地元産ならではのリンゴの甘酸っぱさが印象的。リンゴジャム×いももちのコラボレーションは、“いももち”の新たな可能性を拓き、郷土料理がより身近でお洒落になったスイーツです。

【豆知識】いももちの作り方

北海道の郷土料理“いももち”は、茹でてつぶしたジャガイモを片栗粉とまぜてお団子状にします。そしてフライパンにオイルやバターをひき、表面をカリッと焼いてできあがり。
醤油と砂糖などで作った甘辛いタレを付けていただきます。

リンゴジュース

さらに七飯町産リンゴにフォーカスするなら、リンゴジュースの飲み比べ「ききりんごセット」(500円・税込)や「りんご農家のプレミアムジュース」(300円・税込)を。

「ききりんごセット」は、“本日のききりんご”3種類のジュースの飲み比べセットで、同時に味わってこそ、それぞれのリンゴの美味しさが際立つちょっとお得なメニューです。

北海道のソウルドリンクがソフトクリームに! 「ガラナソフト」

ガラナソフト

発売当初、北海道では「あのガラナがソフトクリームになるなんて!」という衝撃が走った「ガラナソフト」(350円/税込)。道産子にとって馴染み深いガラナドリンクのソフトクリームが「なないろ・ななえ」のオープンと同時に登場しました。ガラナ飲料の老舗メーカー(七飯町)が製造するあの「小原のガラナ」のソフトです。

小原の「ガラナソフト」は、道産子も思わず頷く“そのままガラナ”な味わい。さらに「パチパチのせ」(20円/税込 *カップのみ)で、昭和時代に流行ったパチパチキャンディをトッピングすると、口の中ではじけ、炭酸飲料「小原のガラナ」を飲む感覚に近づく“こだわり”も魅力です。峠下テラスで販売している「ななえの林檎ソフト」「ななえの牛乳ソフト」(各350円/税込)との食べ比べもおすすめです。

【豆知識】ガラナドリンクとは?

昭和の時代にコーラの販売に先駆けて全国で発売された炭酸飲料で、北海道民のソウルドリンクといえるアマゾン原産の“ガラナの実”エキスで作るコーラにも似た飲み物です。北海道ではコーラの発売が本州より数年遅く、コーラ発売後もガラナ人気が続き、現在も道内では複数メーカーのガラナ飲料が販売中。

意外なおいしさ。「王様しいたけ」グルメ

七飯町で栽培される、大きく肉厚なブランドしいたけ「王様しいたけ」(福田農園)は、ふるさと納税の返礼品にも選ばれている特産品です。

王様しいたけコロッケ

「王様しいたけ」のコロッケ

峠下テラスのメニューで思わず目を留めてしまうかもしれないホットスナック「王様しいたけコロッケ」。

ほくほくジャガイモに肉厚角シイタケがゴロっと入り、たっぷりな旨味がジャガイモとの相性抜群。「山川牛熟王コロッケ」(350円/税込)もあり、山川牧場の「山川牛」と「王様しいたけ」の“旨味”食べ比べもおすすめ。

しいたけスープ

しいたけスープ

冬のおすすめは、期間限定の「しいたけスープ」(250円/税込)。福田農園の王様しいたけとヒラタケがたっぷり入り、王様しいたけのダシとダシ醤油を使った旨味が体に染み入るスープです。

ゆっくり食べたい本格的なフード&デザート

時間に余裕があるなら、ランチとデザートも「なないろ・ななえ」で。

海鮮丼と肉丼料理の「甲」

七飯町産米を使った海鮮丼と肉丼料理が食べられる「甲」では、ブランド豚・箱館ポークのロース肉とバラ肉を贅沢に使った豚丼「肉 甲」(1,000円/税込)、自家製チャーシューを使った「肉 乙」(800円/税込)、「肉 丙」(500円/税込)のほか、函館近海の鮮魚を中心に使った大人気の「海鮮 甲」(1,000円/税込)など海鮮丼もいただけます。

NANAIRO FACTORY

もちもちクレープ

そして食後のデザートは、「NANAIRO FACTORY」で。いちごやブルーベリーのトッピングから選べる「もちもちクレープ」(各550円/税込)や、七飯町産リンゴを使った「なないろ・ななえ」限定クレープ「七飯りんごカスタードパイ」など、本格スイーツがずらり。

テイクアウトしやすいムースパフェ「グラスジャースイーツ」(500円/税込)、クリームシェイク「飲むアップルパイ」(600円/税込)も七飯町産リンゴの風味やみずみずしさを味わえるスイーツで、思わず写真を撮りたくなるかわいいルックスも魅力です。

【人気の理由②】充実のお土産・産直コーナー

「なないろ・ななえ」では、ショッピングが楽しめる特産品やお土産、「峠下カフェ」のほかにも無料休憩スペースでのんびり舌鼓を打てる本格スイーツやランチメニューもいろいろです。

フレッシュ野菜

物販コーナーの産直コーナーは、旬の季節には、特産品のリンゴをはじめ、アスパラ・ジャガイモ・ほうれん草・大根・長ネギ・クレソン・など、新鮮野菜やフルーツが集まり、観光客や地元の人も訪れるショッピングスポット。

特産のリンゴを使ったお土産

リンゴ関連のお土産は種類が多く、「りんご 果汁100%のりんごサイダー」「りんごのパウンドケーキ」「りんごスイートポテト」「りんごチョコきびだんご」など。レトルトカレーや、ドレッシングもあります。

また、「なないろ・ななえ」オリジナル商品や、函館大沼のワカサギの佃煮などの珍味も販売しており、農・畜・水産加工品がすべて揃っています。

【人気の理由③】施設そのものの使いやすさ

多くの人が訪れる道の駅だからこそ、ファミリーや小さな子供連れ、ご年配の方にも配慮したデザイン設計。快適に、そして気持ちよく利用できる配慮が随所に施されています。

  • お土産・特産品・農産品販売コーナー
  • 情報発信コーナー「セブンスリビング」
  • キッズスペース
  • イートインコーナー
  • 無料休憩スペース
  • 地域交流スペース
  • 24時間トイレ
  • 授乳室・おむつ替えスペース

これまで多くの公共施設では、赤ちゃんの「おむつ替えスペース」が女子トイレに場合がほとんどでしたが、ここでは、男性・女性とも利用しやすいスポットに「おむつ替え室」を設置。授乳室も完備し小さな子ども連れの利用者にも配慮した施設です。

また、光が差し込む明るいトイレは、赤と白を基調色にしたデザイン。個別パウダーコーナーがあり、トイレ個室と洗面台のレイアウトも斬新。どこか“お部屋”感があるスタイリッシュなトイレも「なないろ・ななえ」の人気の秘密かもしれません。

前後に立ち寄りたい七飯町の観光スポット

道の駅周辺には、徒歩圏内、ドライブ圏内に観光スポットがいくつもあります。その一部を紹介します。

THE DANSHAKU LOUNGE

THE DANSHAKU LOUNGE

道の駅から徒歩1分。“男爵いも”の生みの親、川田龍吉男爵をモチーフにした施設で、2019年オープン。英国留学中のイギリス人恋人とのエピソードなどがわかる博物館、ポテト料理などを楽しめるレストラン、お土産ショップが入っています。「なないろ・ななえ」を訪れたら、必ず立ち寄りたいスポット。

住所 北海道亀田郡七飯町峠下379-3
アクセス JR新函館北斗駅より車で約5分(道の駅「なないろ・ななえ」隣接)
営業時間 10:00~18:00 *年中無休
公式サイト https://danshaku-lounge.com/

【豆知識】七飯町と男爵いも

七飯町には、リンゴのほかに縁が深い農産品があります。それは北海道をも代表する「ジャガイモ」。たくさんの料理に使われ、最も身近な野菜、ジャガイモのなかでも、ほくほくした食感と甘みで、じゃがバターにも最高な「男爵いも」。実は七飯町が発祥の地です。

高知出身、英国への留学経験がある川田龍吉男爵が、英国での経験等をもとに、工業・農業双方の発展が必要と考え、七飯の自営農場で海外から取り寄せたジャガイモの試験栽培を開始。このとき栽培に成功したジャガイモに「男爵いも」と名付けました。七飯町鳴川には、「男爵薯発祥の地記念碑」が建てられています。

大沼国定公園

大沼国定公園

「北海道駒ヶ岳」と「函館大沼」「小沼」「蓴菜沼」などの湖沼群からなる国定公園です。大沼では橋がかかった小島を周遊散策でき、周辺ではサイクリングや釣り、カヌー、乗馬、キャンプなど、アウトレジャーも楽しめます。

住所 北海道亀田郡七飯町峠下大沼町
アクセス 道の駅「なないろ・ななえ」より車で約15分
営業時間 10:00~18:00 *年中無休
公式サイト https://guruttoonuma.net/

函館七飯ゴンドラ

函館七飯ゴンドラ

冬はスキーやスノーボードを楽しめるスノーパークとして営業する「函館七飯ゴンドラ」は、山頂から大沼公園や北海道駒ヶ岳などの景観を楽しめる展望スポット。山頂にはカフェもあり、食事やドリンク、大沼ビールなどのアルコールも楽しめます。

住所 北海道亀田郡七飯町東大沼666
アクセス 道の駅「なないろ・ななえ」より車で約20分
ゴンドラ運行時間 9:00~16:00 *例年4月下旬~11月初旬の運行
公式サイト https://hakodate-nanae.jp/gondola/
writerprof_ichinomiya
市之宮 直子
フォトライター / コミュニケーション・アテンダント
小樽生まれ、江別育ち、札幌在住の「どさんこ」。取材記者時代には、釧路で道東ライフを満喫。近年は食と観光を中心に、北海道の魅力発信をライフワークとしている。Facebookページ“Photogenic Hokkaido”主宰。