ジンギスカンの食べ方は?美味しく食べる3つ方法や羊肉の違いを徹底解説
北海道の名物として有名なジンギスカン。本州ではなかなかお目にかかれないものですよね。しかし、いざジンギスカンを前にすると「どんな食べ方をするの?」と戸惑ってしまう人も。
この記事では、ジンギスカンの食べ方について解説。ジンギスカンの由来や食べ方、具材などについても紹介しています。
これからジンギスカンを食べる人や、ジンギスカンの美味しい食べ方を知りたい人はぜひ参考にしてみて下さい。
この記事のまとめ
- ジンギスカンは北海道のソウルフードで羊肉を使った料理のこと
- ジンギスカンはジンギスカン鍋以外の調理器具でも作れる
- ジンギスカンに入れる野菜は基本的に何でもOK
ジンギスカンとは
ジンギスカンとは、北海道の郷土料理で羊肉と野菜が入った鍋焼きのこと。
食べ方について紹介する前に、まずはジンギスカンの発祥や名前の由来などについてみていきましょう。
ジンギスカンの発祥
ジンギスカンの起源は、中国の「カオヤンロウ(烤羊肉)」という料理だと言われています。
カオヤンロウは薄く切った羊肉を、醬油ベースのタレに漬け込み焼いて食べる料理。
これが日本に伝わり、現在のジンギスカンになったと考えられています。
ジンギスカンの名前の由来
カオヤンロウがベースと考えられるジンギスカンですが、名前のルーツは中国ではなくモンゴルであるという説もあります。
ジンギスカンを漢字で書くと「成吉思汗」。この字は、モンゴルを統一したことで有名な「チンギスハン」を表すものと同じ。
チンギスハンも、戦の前には羊肉を好んで食べたという記録が残っています。それにあやかり、「チンギスハン」と同じ発音でジンギスカンと呼ばれるようになったと考えられます。
ジンギスカンは地域によって食べ方が違う
ジンギスカンと言えば、タレに漬け込んだ羊肉を焼いた野菜と共に食べるもの。そんなイメージをされる方が多いのではないでしょうか?
基本的には、このような「味付けジンギスカン」と呼ばれる、事前にタレに付け込まれたものがジンギスカンの主流です。
しかし、沿岸部や都市部では、味付けしない羊肉を焼いてからタレにつけて食べる「後付けジンギスカン」という食べ方もあります。
同じジンギスカンですが、北海道内でも地域によって違った食べ方で親しまれているのです。ジンギスカンを選ぶ際には、食べ方によって選ぶのもおすすめ。これまでと違った食べ方のジンギスカンを選ぶと、新たな味わいや感動に出会えるかもしれませんよ。
ジンギスカンに入れる野菜とは
ジンギスカンにはたっぷりの野菜がつきもの。基本的にはもやし、たまねぎ、にんじん、ピーマンなどがメジャーとされています。
しかし、ジンギスカンに入れる野菜にルールや決まりなどはありません。どんな野菜を入れてもOK。北海道では、ジンギスカンに入れる野菜は家庭ごとに違うとも言われています。
皮つきのじゃがいもや行者ニンニク、生麩、茄子、こんにゃく、焼き豆腐、ソーセージなど、レパートリーもさまざま。ジンギスカンを作る時には、自分の好みに合わせた野菜を使って、オリジナリティのある鍋を楽しんでみて下さい。
ジンギスカンは専用鍋じゃないと作れないの?
ジンギスカンと言えば、山形になった独特な形の鉄鍋を使うことで有名です。ジンギスカンはこの変わった形の専用鍋を使って山の部分で羊肉を焼き、下の部分では、野菜を焼いて調理します。
ジンギスカンを名物とする北海道の一般家庭では、自宅にジンギスカン専用鍋を持っている人もいるかもしれません。
しかし、道外の一般家庭ではジンギスカン専用鍋を持っているというケースはあまり多くないでしょう。
ジンギスカンは専用鍋じゃなくても美味しく調理することができます。ジンギスカン鍋が無い場合には、ホットプレートやフライパンで代用可能。家庭でもジンギスカンを楽しむことができます。
ジンギスカンの鍋はなんで丸い山型?
ジンギスカン鍋というと、独特な丸い山形をしていますよね。「どうしてこんな形をしているんだろう?」と疑問を感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
ジンギスカン鍋が丸い山形をしているのは、羊肉の脂を落とすためだと言われています。
脂をおとすことで、羊肉独特の匂いを感じにくく食べやすいお肉として焼き上げることが可能に。
さらに、落ちた脂は野菜に絡みよりジューシーに美味しく食べられるようになります。
ジンギスカンは専用鍋じゃなくても調理できますが、本場の味を楽しみたいのなら欠かせないアイテムと言えますね。
【調理方法別】ジンギスカンの美味しい食べ方
ジンギスカンは、専用鍋以外に、ホットプレートやフライパンでも調理できます。今回は、ジンギスカン専用鍋、ホットプレート、フライパンの3つの食べ方について紹介していきます。
ジンギスカン鍋を使う食べ方
ジンギスカン鍋を使う場合は、卓上コンロなどを用意してテーブルの上で焼きながら食べていくのがおすすめ。タレが跳ねることがあるので、テーブルに新聞紙を広げた上で焼くと後片付けも楽ですよ。
ジンギスカン鍋を使う食べ方
- 鍋に油を引く
- 熱した鍋の下部分に野菜を乗せて焼く
- 野菜に火が通ってきたら、タレをかける
- 山の部分で羊肉を焼く。羊肉は山部分を覆うように敷き詰めるのがポイント。肉の周り部分がじんわり白っぽくなってきたら返し時
- 裏面をサッと焼いた羊肉と、タレの絡んだ野菜を一緒に食べる
羊肉は頻繁に裏返すと鍋にくっつきやすくなってしまいます。じっくり火が入るまで触らず置いておくのがポイントですよ。
ジンギスカン専用鍋を使うと下部分に野菜を食べた後のタレが残ります。ここにうどんを入れて〆るのもおすすめ。ぜひ、羊肉と野菜の旨味が沁み込んだもちもちうどんを味わってみて下さいね。
ホットプレートを使う食べ方
ホットプレートを使う場合は、最初に「肉スペース」「野菜スペース」としてエリア分けしておくのが美味しく食べるコツです。
ホットプレートを使う食べ方
- 野菜スペースで野菜を焼く。野菜は火の通りが遅いものから順番にのせていく
- 肉スペースで羊肉を焼く
- 肉を焼くのと同時に、野菜スペースにタレをかけて煮込む
- よく焼けた肉とタレのからんだ野菜を一緒に食べる
ニンジンなど火の通りにくい野菜を使う時には、ホットプレートに蓋をして蒸し焼きにしても良いですね。ホットプレートを使って食べると、蒸し焼きにしたしっとり食感を楽しめます。
フライパンを使う食べ方
フライパンを使う場合、2口のコンロで同時に調理できるのが理想です。
しかし、1つしかフライパンが無い場合は、それでもOK。今回はフライパン1つでの食べ方について紹介します。
フライパンを使う食べ方
- 野菜を焼く
- 野菜に火が通ってきたらタレをかけて全体に絡める
- しっかり火の通ったタレ付き野菜を皿にあげておく
- 一度洗ったフライパンに油を広げて、羊肉を焼く
- 焼けた羊肉を、先ほどの野菜の上に盛って食べる
フライパンを2つ使って、肉と野菜を同時に焼くとより熱々で食べることができます。
羊肉はラム派?マトン派?それぞれの違い
ジンギスカンに欠かせない羊肉。羊肉にはラムとマトンがあるのをご存知ですか?この2つは羊肉の種類で、それぞれに特徴があります。
1年未満の子羊の肉をラムと言います。ラムは臭みが少なく、食べやすいのが特徴。「ジンギスカンは食べたいけど、羊肉特有のにおいが苦手」という人にはラムがおすすめです。
コレステロール値が、魚肉と同じ位なのでヘルシーにジンギスカンを楽しむことができます。
ラムと対照的に、1歳以上の羊肉をマトンと言います。ラムに比べると硬さが目立つものの、羊肉特有の味わいを強く感じることができ、羊肉好きに人気です。
ジンギスカンでは、あえてマトンを選ぶという人も多いそう。L-カルニチン含有量がラムの2倍とも言われています。
栄養豊富!ジンギスカンで注目される栄養ポイント
羊肉は高タンパク低脂質なのが特徴。コレステロールも低く、体に必要なアミノ酸をバランス良く摂取できるお肉として知られています。
特に、近年注目を集めているのが、羊肉に含まれるL-カルニチンという成分。L-カルニチンは脂肪燃焼をサポートする栄養分です。
羊肉をしっかり食べることで、ダイエット効果が期待できるとして人気になっています。
まとめ
北海道のソウルフード、ジンギスカンについて紹介してきました。ジンギスカンの名前の由来や食べ方、栄養などを知ると段々食べたくなってきたのではないでしょうか。
そんな時はぜひ、北海道の厳選された羊肉やジンギスカンセットなどをお取り寄せてみてはいかがですか?
今回紹介した、ジンギスカン鍋以外の食べ方も参考にして、自宅で美味しくジンギスカンを食べてみて下さいね。