なめこのネバネバは栄養満点!期待できる効果・効能やおすすめの食べ合わせも紹介
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さまざまな種類のきのこがあるなか、特有のねばりやツルツルした食感が特徴的ななめこ。実は、ネバネバのなかには栄養素が豊富に含まれており、健康効果が期待できることをご存知でしょうか。
汁物や揚げ物、和え物にしても美味しいなめこは、病気の予防やダイエットなど、健康な食生活を送りたい人におすすめの食材です。
この記事では、なめこに含まれる栄養や期待できる効果・効能について詳しく解説します。合わせて、なめこと一緒に食べることで栄養を効率的に摂取できる食べ合わせなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のまとめ
- なめこの栄養には健康効果や美容効果が期待できる
- なめこのネバネバ成分はオクラや里芋と同じペクチンが主成分
- なめこは冷凍保存がおすすめ
- なめこは生食できない
なめこってどんなきのこ?
なめこは、モエギタケ科スギタケ属のきのこです。日本では古くから食用されている中型のきのこで、全体的にぬめりを持っています。
地域によっては「なめたけ」「ぬめりたけ」と呼ばれることもあります。なめこは中国や台湾などにも分布していますが、原産地は日本とされており、なめこを食用きのことして食べているのは日本だけです。
なめこの産地
国内でなめこの出荷量が多いのは長野県です。長野県、山形県、新潟県で国内に流通しているなめこの約60%を出荷しているとも言われています。
しかし、なめこは日本の高温多湿の環境に適しているため、これらの都道府県以外の地域でも栽培されているものが多く、福島県や北海道などでも年間100t以上が出荷されています。
なめこの旬
なめこの旬は、他の多くのきのこと同じく秋です。9月から11月にかけて収穫されますが、なかでも10月から11月中旬に収穫されるなめこは肉厚で芳醇な香りや強い粘りを楽しめるとして人気があります。
原木で栽培されているなめこは自然環境のなかで育てているため、旬の時期や出荷時期も限られます。一方で、人工的にきのこを栽培する菌床栽培では通年の栽培や収穫が可能なため、1年を通していつでも流通している傾向にあるでしょう。
なめこに含まれる栄養素
なめこに含まれる主な栄養素には以下のものがあります。
- 食物繊維
- カリウム
- ビタミンB
- 葉酸
- ビタミンD
- ナイアシン
- βグルカン
- コンドロイチン
- ペクチン
なめこの粘り成分はオクラや里芋と同様の栄養素で、主にペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維の一種が含まれています。また、βグルカンはきのこ類の細胞に存在する糖類の一種で、水溶性食物繊維に分類される栄養素です。
DNAの生成を促す葉酸や軟骨の形成に欠かせないコンドロイチンなど、なめこ自体やネバネバ成分にもさまざまな栄養素が豊富に含まれています。
なめこの栄養から期待できる8の効果・効能
続いては、なめこを食べることで期待できる効果や効能について解説します。
1.免疫力の向上効果
なめこに含まれる食物繊維には、腸内環境を正常に整える働きが期待できます。腸内の環境が整うと免疫細胞が活性化され、細菌やウイルスに対する抵抗力がアップすることが分かっています。
特に、水溶性食物繊維の一種であるβグルカンにはマクロファージやキラー細胞など、免疫を司る細胞を活性化する働きがあり、風邪やインフルエンザなどの病気の予防に効果が期待できるでしょう。
2.コレステロール値の低減効果
なめこのぬめり成分に含まれるペクチンには、血中コレステロール値を低減する効果が期待できます。
コレステロールは、適切な量であれば健康に欠かせない成分ですが、悪玉コレステロールだけが増加してしまうと血管を厚くし、さまざまな病気が発症しやすい状態になります。
血液中に増え過ぎた悪玉コレステロール値を低減させることで、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの病気の予防になるでしょう。
3.高血圧の予防効果
なめこは体内の不要な塩分を排出する際に欠かせない、カリウムを多く含む食品です。
高血圧の人のなかには、悪玉コレステロールによって血管の壁が厚く、硬くなることが原因となっているケースもあります。悪玉コレステロールを低減しつつ、カリウムで塩分の排出をサポートするなめこは、高血圧の人に特におすすめです。
4.整腸効果
なめこに含まれる食物繊維は、腸内で善玉菌のエサになり腸内環境を整える効果が期待できます。さらに、腸内環境が整うことで、さまざまな健康効果も期待できるでしょう。
便秘の改善効果
なめこに含まれる水溶性食物繊維は、便に水分を与えて柔らかくする働きがあります。また、不溶性食物繊維は便の量を増して排出しやすくします。
アレルギーの予防
花粉症や食物アレルギーなどは1型アレルギーに分類され、これらのアレルギー症状には腸内環境が大きく関係していると考えられる研究報告があります。
なめこの整腸効果によって、腸内環境が整うことで免疫が正常に働き、アレルギー物質に対する過度な反応を抑える可能性があります。
5.疲労回復効果
なめこのぬめり成分に含まれる水溶性食物繊維には、タンパク質の分解を促す働きがあります。タンパク質の分解が促進されてより早く吸収されることで、疲労回復効果が期待できます。
6.二日酔いの改善効果
なめこにはナイアシンが豊富に含まれています。ナイアシンはビタミンBの一種で、アルコール代謝に関係深い栄養素です。
アルコールを飲む事で体内に発生するアセトアルデヒドは二日酔いの原因物質であり、ナイアシンはアセトアルデヒドを分解する働きを持っています。
二日酔いを早く改善したいときには、なめこを食べるとよいでしょう。また、お酒を飲む前にナイアシンをしっかり摂取しておくことで、二日酔いの予防効果も期待できます。
7.ダイエット効果
なめこはカロリーの低い食材のうえ、豊富な食物繊維を含んでいます。
食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きがあります。また、胃液によって消化されにくい食物繊維は腹持ちがよいため、空腹を感じにくくする効果も期待できるでしょう。
カロリーが低く、他の食べ物の脂質吸収を抑え、腹持ちをよくするなめこは、ダイエットにもぴったりの食材です。
8.美肌効果
なめこには肌を美しく保つ効果の期待できる栄養が豊富に含まれています。
肌に潤いを保つコンドロイチンや肌を正常に保つビタミンA、肌代謝に欠かせないビタミンBなど、美肌に必要な栄養の多くをなめこから得られるでしょう。
また、食物繊維による整腸効果によって便を溜めずに排出することで、体内に老廃物が再吸収されることを防ぎ、結果として美容効果に繋がると言われています。
乾燥なめこにはネバネバの栄養はある?
真空パックのなめこは1年中流通し、株付きなめこは旬である秋に流通量が増加します。それ以外にも、乾燥させたなめこが販売されていることをご存知でしょうか?
乾燥処理をしたなめこは、料理にプラスするだけで手軽に使用でき、長期間保存できるためとても便利です。しかし、乾燥させることでネバネバ成分がなくなるのではないかと気になる人も少なくありません。
乾燥なめこは確かに生のなめこに比べるとぬめりが少ない傾向にあります。しかし、水で戻すとぬめり成分が出てくる製品も多く、雑菌などの処理がされ安全で手軽に食べられる食材として人気が高まっています。
なめこのぬめり成分はオクラや里芋に含まれる栄養と同じなので、ぬめりをプラスしたい人はこれらの食材と乾燥なめこを一緒に調理するのもおすすめです。乾燥なめこは、毎日の食生活に食物繊維やビタミンなどをプラスしたい人にぴったりの食材と言えます。
なめこの栄養を逃さずに摂るポイント
なめこの栄養は、食べ方や調理方法を工夫することで効率的に摂取できます。続いては、なめこの栄養を逃さず摂るポイントを紹介します。
水洗いは手早くする
なめこには水溶性の栄養素が多く、水に晒すと流出してしまいます。調理前になめこを洗う時には、なるべくサッと洗い流すようにしましょう。
汁まで食べる
なめこに含まれる水溶性の栄養素は、調理過程で汁に流出します。そのため、なめこを食べる時には栄養が流れ出た汁まで食べ切るのがおすすめです。
味噌汁など、汁物になめこを使うことで栄養を逃さず摂ることができます。
カルシウムを含む食品と一緒に食べる
なめこには、ビタミンDが豊富に含まれています。
ビタミンDには、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。ビタミンDを豊富に含むなめこと、カルシウムを豊富に含む食材を一緒に食べることで栄養を逃さず摂ることができるでしょう。
また、カルシウムにもビタミンDの吸収を促進する働きがあるため、カルシウムが豊富な食材となめこを一緒に食べることで、骨を強くする効果や免疫力を高める効果も期待できます。
消化酵素を含む食材と一緒に食べる
なめこは食物繊維が豊富なため、比較的消化しにくい食材と言えます。消化を促す働きをもつ食材と一緒に食べることで、より消化器に負担をかけずに食べることができるでしょう。
消化酵素は大根やかぶなどに多く含まれています。大根おろしとなめこの和え物などにすると、効率良く栄養を吸収できるでしょう。
美味しいなめこの見分け方
なめこの旬である秋には、多くの商品が流通します。なめこはカットされて真空パックに包装されているものや株付きのものなど、さまざまな形で流通しています。
より美味しいなめこを選べるよう、店頭で購入する際には以下の特徴があるものを選ぶのがおすすめです。
- なめこの傘部分がしっかり閉じているもの
- ぬめりに透明感があるもの
- 見た目にツヤツヤしていて乾燥していないもの
きのこの多くは鮮度が落ちると傘が開く傾向にあります。美味しいなめこを選ぶ際には、しっかりと傘の閉じているものを選びましょう。
なめこは株付きで流通しているものでも、表面がツヤツヤしていてほのかに粘りを帯びています。粘り部分の色味が濁っていたり、生のなめこなのに乾燥してしまっているものは鮮度が低下している可能性が高いため、避けた方がよいでしょう。
なめこの保存方法
なめこは鮮度が落ちやすいため、購入したものはできるだけ早く食べてください。
冷蔵庫で保存する場合は、なるべく低温を保てるチルド室で保存するのがおすすめです。野菜室では温度が高く、鮮度の低下が進んでしまう可能性があります。
また、なめこは冷凍できるきのこです。冷凍しても食感や味わい、ぬめり成分なども損なわれないため、早く食べられない場合は冷凍するとよいでしょう。
なめこは必ず加熱してから食べて
生のなめこは、雑菌などが付着している可能性が高いため、生食してしまうと腹痛や嘔吐などの食中毒症状を起こす可能性があります。
なめこを食べる時には必ず加熱してから食べるようにしてください。
和え物やサラダなどに調理したい場合は、茹でたものを使用しましょう。きのこ特有の食感を残したい場合は茹ですぎに注意し、1~2分ほどの加熱で留めてください。なめこに付着しやすい食中毒の原因菌の多くは、75度1分の加熱で殺菌できると考えられています。
茹でて栄養が損なわれるのが気になるという場合は、サッと洗って汚れを落としたなめこを電子レンジで加熱する方法もおすすめです。ラップをかけて500w2分を目安に加熱してください。
栄養たっぷりのおすすめなめこレシピ
最後に、栄養をたっぷり摂れるおすすめのなめこレシピを紹介します。ぜひ、ご家庭でも作ってみてはいかがでしょうか。
なめこの大根汁
なめこと相性抜群の大根おろしを使ったレシピです。消化酵素たっぷりの大根おろしを使っているので、体調不良の際の食事にもおすすめです。
材料
なめこの大根汁の材料は以下のとおりです。
- なめこ
- 大根おろし
- 生姜
- だし汁
- みそ
- 青ねぎ
だし汁は、粉末出汁などでも代用可能です。
作り方
なめこの大根質の作り方は以下のとおりです。
- なめこを株から切り離しさっと水洗いする
- 生姜を千切りにする
- なめこと生姜を出し汁に入れて加熱する
- 沸騰手前で1~2分加熱し火を止め、大根おろしを入れる
- 味噌を溶いて味を調える
- 青ネギを入れて完成
大根おろしのフワフワした食感となめこのトロトロ感が合う一品です。生姜を入れているので体が芯から温まりますよ。
なめことオクラの和え物
ネバネバ成分を持つ代表的な野菜であるオクラを使った簡単レシピです。ダブルのねばり成分で栄養たっぷりの一品が作れますよ。
材料
なめこと奥井らの和え物の作り方は以下のとおりです。
- なめこ
- オクラ
- 麺つゆ
- うずらの卵
- ごま油
- 刻みのり
うずらの卵がなければ鶏卵の卵黄のみを使ってもOKです。
作り方
なめことオクラの和え物の作り方は以下のとおりです。
- なめこを株から切り離してサッと水洗いする
- 熱湯で2分加熱する
- オクラを塩もみして産毛を取る
- オクラを熱湯で1分加熱する
- 加熱したオクラを輪切りにする
- なめことオクラを混ぜ合わせ麺つゆとごま油、うずらの卵を加えてよく混ぜる
- 仕上げに刻みのりをかけて完成
オクラのネバネバ成分も、なめこと同じくペクチンが主成分です。下茹でするため粘り成分が減ってしまいますが、オクラの粘り成分をプラスしているので十分栄養が取れます。
まとめ
今回は、さまざまな健康効果が期待できるなめこの栄養について紹介してきました。なめこは、きのこ自体やねり成分にさまざまな栄養を持ち、健康や美容に高い効果が期待できます。
ぜひ、今回紹介した栄養を逃さず摂る食べ方で、なめこの栄養をしっかり摂ってみてください。