イカを使った北海道のおいしい郷土料理7選!ご家庭での作り方も伝授します
北海道各地で水揚げされている「イカ」。イカを使った料理はいくつもありますが、全国各地で食べられているイカの郷土料理をご存知でしょうか。北海道では、イカめしやイカそうめん、松前漬などが有名ですが、そのほかにもさまざまなイカを使った郷土料理が存在します。
こちらの記事では、北海道で食べられているイカを使った郷土料理7種類や北海道で獲れるイカの種類、全国各地の有名なイカの郷土料理を紹介します。
この記事でわかること
- イカめしの誕生のきっかけは戦時中に米を節約するためだった
- イカの沖漬けは北海道の漁師飯が発祥
- スルメイカの旬は6月〜12月、ヤリイカは1月〜5月
- 松前漬はかつて北海道をおさめていた松前藩が由来
- 北海道ではイカの塩辛をジャガイモに乗せて食べる
イカを使った北海道の郷土料理7選
北海道には、イカを使った郷土料理がいくつか存在します。主な郷土料理は次のとおりです。
イカを使った北海道の郷土料理
- イカめし
- イカの沖漬け
- 粕イカ(イカの粕漬け)
- イカシュウマイ
- イカそうめん
- 松前漬
- イカの塩辛
郷土料理ではありませんが、そのほかにイカの刺身や天ぷら、イカの炙り、スルメなどの食べ方が北海道ではよく食べられています。ここからは、上記7種類のイカの郷土料理について詳しく紹介します。
1.イカめし
イカめしは、函館市をはじめとする渡島(おしま)地方の郷土料理です。イカのげそ(足)やワタを取り除き、胴身にもち米(またはうるち米)を詰め込んで炊き上げて作られます。醤油ベースのだし汁で炊き上げており、イカの旨みと甘辛いだしが染み込んだご飯が特徴です。北海道森町の阿部商店の駅弁として広く知られており、函館のお土産屋さんでは、真空パックに入ったイカめしも販売されています
イカめしの歴史
イカめしは北海道の函館地方や渡島地方の郷土料理で、第二次世界大戦中に誕生したと言われています。戦争の食料統制によって米不足が深刻化していたなか、「少しでも米を節約できる料理」として、函館本線「森駅」の駅弁として考案されたのがはじまりです。イカめしは手軽に食べられるうえ、お腹にたまっておいしいと評判で、現在も森駅では人気の駅弁として全国に広く知られています。
イカめしのおいしい食べ方
イカめしは、味の染み込んでもっちりとしたもち米とイカが口の中で混ざり、イカ入り醤油おこわのような味わいを楽しむ料理です。北海道民に愛されている甘辛い味付けとなっていますが、初めて食べる人は「塩辛い」「甘い」と感じるかもしれません。北海道では、バターを加えてコクを増したイカめしや、タコ、ホタテ、エビなどの五目飯を詰めたイカめしも存在します。
イカめしの作り方
イカめしは一般家庭でも手軽に作ることが可能です。イカの足(げそ)を外して内臓を取って胴身をきれいに洗った後、もち米を入れてつまようじで入り口を閉じます。鍋に醤油・砂糖・塩・酒などの調味料を加え、炊き込んだら完成です。
もち米を詰め込み過ぎると、炊き込んだ際に破裂するため注意が必要です。炊き込む前に、イカの胴身にいくつか穴を開けておくと破裂防止になります。イカめしは一年をとおしていつでも作ることができ、子どもから大人まで幅広い世代に愛される料理です。
2.イカの沖漬け
イカの沖漬けは、生きたままのイカを醤油ベースの特製タレに数日間漬け込む、北海道発祥の伝統的な郷土料理です。通常は、獲ったばかりのイカを船上で直接漬けられ、新鮮なイカの旨みを最大限に引き出した味わいが特徴です。各地で独自の味付けを加えられており、酒の肴や朝食にもぴったりな料理として人気があります。
イカの沖漬けの歴史
イカの沖漬けは北海道の漁師飯が発祥です。漁船が夏の夜の海へ出航し、ランタンの光を使ってイカを釣り上げ、帰港するまでの間に醤油樽で味付けしたことからはじまりました。イカの沖漬けは、現地で朝食などとして愛されており、函館の夏の風物詩ともいえる逸品です。また、現在では釣り好きが自分たちで船を用意し、イカの沖漬けを作る人もいます。
イカの沖漬けのおいしい食べ方
イカの沖漬けは、洗わずに皮付きのまま食べるのがおすすめです。漬け樽から取り出したイカの胴身を開いて足や内臓を取り細切りにします。そのまま刺身として食べるほか、お好みで内臓を少し混ぜて食べたり、大根おろしなどの薬味を加えたりすると、より一層おいしく楽しめます。
また、胴身や足を一口大にカットし酢や大根おろしと一緒に和えて酢の物にする食べ方や、内臓が入ったまま焼き上げ、バターを載せて食べる方法もおすすめです。
イカの沖漬けの作り方
イカの沖漬けは釣りたての生きたままのイカを漬け込む料理のため、一般家庭では基本的に作られません。通常は、事前に仕込んだタレを持って船に乗り、イカが釣れたら水を吐かせタレに漬け込んで作ります。釣りイカでしか作ることができない、釣り好きにはおすすめの料理です。
3.粕イカ(イカの粕漬け)
粕イカ(イカの粕漬け)は、北海道の冬に欠かせない伝統的な郷土料理です。新鮮なイカをまるごと酒粕で漬け込み、独特の芳醇な香りとまろやかな旨みを閉じ込めた一品。イカの足を胴に詰め込んで作られるのが一般的ですが、野菜を加えて味変させても楽しまれています。粕イカを輪切りにしてそのまま味わうのも良し、ワサビ醤油やレモンを添えても良し。酒の肴としてはもちろん、冬の食卓を彩るご馳走として地元の北海道で愛され続けています。
粕イカの歴史
粕イカは粕漬けが派生して誕生した料理と考えられています。もともと、奈良時代や平安時代にウリやナス、みょうがなどの粕漬けが食べられていたそうです。粕漬けは食材を長期保存できるうえ、おいしさを引き出すことができるため当時は大変重宝されていたと言います。現在は冷凍技術が向上したため保存食としての意味合いは薄れ、嗜好品として親しまれており、イカのほかに魚や肉、豆腐などを漬け込んで食べられています。また、九州では粕漬けの酒粕をそのまま一緒に食べますが、ほかの地域では酒粕を落として食べるのが一般的です。
粕イカのおいしい食べ方
粕イカは、イカ本来の味と食感に加え、鼻に抜ける酒粕を楽しめる郷土料理です。箸で酒粕を軽く落としてそのまま食べるほか、お好みでわさび醤油につけて食べるのもおいしいです。また、酒粕を洗い落として網焼きにしたり、グリルで焼いたりする食べ方も人気があります。粕イカは焦げやすいので、焼いて食べる際はこまめに焼き具合を見ながらじっくり弱火で焼くのがポイントです。
粕イカの作り方
粕イカは、まずイカの足を取ってワタを取り除き、胴身から軟骨を外します。胴の中を水で洗ってキッチンペーパーで水気を切り、酒粕に漬け込みます。3〜6日ほど漬け込んだら完成です。粕イカは塩をふる必要がなく、漬け置く時間が適当でもおいしく食べられるので、その他の粕漬けよりも簡単に作ることができます。
4.イカシュウマイ
北海道のイカシュウマイは、函館名産のイカを使用した料理です。イカのすり身とシュウマイのタネを練り合わせて団子状にし、細切りのシュウマイの皮をまぶし、蒸し上げて作られます。シュウマイのタネに入っているイカの深い旨みとコク、軟骨の独特な食感も楽しめる点が特徴です。薬味醤油をかけると、その味わいが一層引き立ちます。北海道では、「函館タナベ食品」のイカシュウマイが有名で、コシが強くツルツルとした口当たりの皮が特徴です。
イカシュウマイの歴史
イカシュウマイは、佐賀県唐津市呼子町で作られた創作料理と言われています。余ったイカを無駄にしないため、地元の漁師の手法を取り入れ、イカのすり身をもとにした新たな料理の開発に挑んだ料理人の試行錯誤から生まれました。その独特な食感と見た目、ふんわりとした皮が特徴のイカシュウマイは、完成後すぐに人気を博しました。現在、呼子のほかに北海道でも函館名産のイカを丸ごとすり身にしたイカシュウマイがご当地グルメとして知られています。
イカシュウマイのおいしい食べ方
イカシュウマイは蒸す・揚げるなど、さまざまな調理法で食べられます。冷凍の既製品を食べる場合はレンジで加熱するほか、蒸し器で蒸し上げて食べたり、油で揚げて食べたりするのが人気です。蒸して食べる場合はきのこや野菜などと一緒に蒸すのもおすすめで、揚げて食べる場合はお好みで岩塩やマヨネーズ、ソースなどをつけて楽しむのがおすすめです。
イカシュウマイの作り方
イカシュウマイは家庭で作ることも可能です。イカやはんぺん、玉ねぎをフードプロセッサーなどで細かくし、片栗粉や中華だし、ニンニクなどの調味料を入れて再度フードプロセッサーで細かくします。細切りにしたシュウマイの皮をパットに並べて、その上で丸く形成したシュウマイのタネを転がし、皮をつけます。フライパンで蒸し焼きにしたら完成です。
5.イカそうめん
イカそうめん(いかソーメン)は、イカをそうめん状に細切りにして食べる函館の郷土料理です。函館で水揚げされた新鮮なイカの独特の食感を楽しめます。透明感のあるイカの麺は、醤油や薬味醤油、めんつゆで食べられることが多く、イカ本来の甘みと喉越しが特徴です。函館の居酒屋やレストランでよく見かけられ、地元の人々に愛されている料理です。
イカそうめんの歴史
イカそうめんは、新鮮なイカを細長く切りそろえた料理で、北海道を中心に親しまれています。発祥には諸説ありますが、もともとはイカ刺しを細かく切ったものから派生したとされ、特に函館地域での人気が高いです。「海のそうめん」とも呼ばれ、しょうがおろしと醤油を添えて食べるのが一般的です。イカの甘みとしょうがのピリッとした辛味が組み合わさり、独特の食感と味わいを楽しむことができます。比較的新しい呼称にも関わらず、そのシンプルさとおいしさで地元民から観光客まで多くの人々に愛され続けている料理です。
イカそうめんのおいしい食べ方
イカそうめんは、生のまま醤油やめんつゆで食べるのが一般的です。一日寝かせると味わいが変化して、熟成されたイカの甘みを楽しむこともできます。そのほか、イカとキムチを和える食べ方や、塩麹とイカ、ごま油を混ぜてユッケ風にする食べ方、イカそうめんを納豆に混ぜる食べ方もおいしくいただけます。
イカそうめんの作り方
イカそうめんは、まず胴身についている骨を外し、内臓を取り除いて水できれいに洗います。「エンペラ」とよばれるイカの三角の耳部分をカットし、皮をはぎます。キッチンペーパーを使うと皮が簡単にはがれるのでおすすめです。胴身に包丁を入れて開き、2〜3分割にカット。繊維を断つように縦に細く切って盛り付けたら完成です。
6.松前漬
松前漬は、北海道の伝統的な郷土料理です。江戸時代に北海道を管轄していた「松前藩」が名前の由来となっています。乾燥スルメイカと昆布を細切りにし、醤油ベースの調味液で漬け込んだ保存食です。現在でも北海道では正月料理として食べられることがあります。
松前漬の歴史
松前漬は江戸時代から続く保存技術を活かし、厳しい冬を乗り越えるために考案されました。松前藩が発祥地とされ、漁師の家庭で冬の食卓を彩る料理として広まったとされています。また、かつてニシン漁が盛んだった時代、かつては大量に捕獲されたニシンの卵(数の子)を加えて作られていましたが、時代と共に数の子の使用量は減少し、スルメイカと昆布が主役になりました。現在では、手軽に楽しめる「松前漬キット」も販売されており、家庭でも簡単に作ることが可能です。
松前漬のおいしい食べ方
松前漬の味は店舗によってさまざまです。北海道では塩味のもののほか、山菜が入ったものなど、さまざまな工夫がされていて店舗ごとに味の違いを楽しめるのが特徴です。お酒のつまみにして食べるほか、熱々のご飯に乗せる食べ方が知られています。また、納豆に混ぜたりパスタに混ぜたりなど、スルメと昆布の旨みを活かして、調味料代わりに使うのもおすすめです。
松前漬の作り方
スルメイカと昆布、にんじんを細切りにします。小鍋に砂糖や醤油、酒などを入れてひと煮立ちさせた後、細切りにした具材に回しかけて味付けし漬け込みます。お好みで大根やかぶ、唐辛子などの薬味を加えて作るのもおすすめです。しっかり漬かるまで毎日1〜2回混ぜましょう。
7.イカの塩辛
イカの塩辛は、イカ(特にスルメイカ)の細切りとイカの内臓を食塩とともに漬け込み、時折かき混ぜながら発酵させることで作られる発酵食品です。北海道が発祥とは言われていませんが、函館では古くから親しまれており、郷土料理のひとつに数えられます。北海道では、蒸したジャガイモに乗せて食べる家庭も少なくありません。また、イカの塩辛には複数の種類があり、イカの皮をはいで作る「白作り」、皮がついたまま作る「赤作り」、イカ墨を加えて作る「黒作り」があります。
イカの塩辛の歴史
イカの塩辛は、北海道をはじめとする日本各地で愛される伝統的な発酵食品です。冷蔵技術が普及する以前に保存食として誕生し、イカの身や内臓に塩を加えて発酵させることで、独特の風味と保存性を高めました。
発祥地は定かではありませんが、日本では昔から函館、八戸、気仙沼などで塩辛の生産が盛んに行われていました。特に北海道ではイカの塩辛が日常の食卓に欠かせない一品であり、その生産量は国内でトップクラスです。歴史的には塩分濃度が非常に高い保存食として利用されていましたが、現代では塩分濃度を抑え、ご飯のおかずや酒の肴として親しまれています。
イカの塩辛のおいしい食べ方
イカの塩辛はご飯やお茶漬けにぴったりですが、多彩なバリエーションが楽しめます。居酒屋ではそのまま、または大根おろしなどと合わせて出されることがあるほか、北海道ではジャガイモの上に塩辛を乗せて食べることがあります。そのほか、キャベツと一緒に炒めて食べたり、パスタに混ぜたり、チャーハンに混ぜたりしてもおいしいです。
イカの塩辛の作り方
イカの塩辛は家庭でも簡単に作ることが可能です。イカをさばいて適当な大きさにカットし、適量の塩をかけて一晩寝かせます。好みによりますが、内臓や足、耳、顔の部分も全て入れて食感を楽しむ作り方もあります。ゆずの皮や一味唐辛子を入れても風味がましておいしいです。
一晩寝かせたイカの切り身を軽く水で洗い、切り身に内臓などをかけてよく混ぜて冷蔵庫に入れ、1週間〜10日ほど寝かせて完成です。1日に2〜3回ほど軽く混ぜて、発酵を促しましょう。また、保存料が入っていない分市販の塩辛よりも傷みやすいので、早めに食べてください。アニサキスを避けるため、冷凍したイカを選ぶのがおすすめです。
北海道で獲れるイカは主に2種類
イカの種類は世界中に450種類以上いると言われています。北海道では函館がイカの名産地として知られており、主に「スルメイカ」と「ヤリイカ」の2種類が獲れるのが特徴です。ここからは、2種類のイカについて詳しく紹介します。
スルメイカ
スルメイカとは、エンペラが小さくひし形をしており、胴体が長いことが特徴です。ヤリイカよりも小ぶりではあるものの、足はヤリイカよりも長いです。「真イカ」という呼び名があります。また、「触腕」とよばれる2本の腕についている大きな吸盤には歯が付いているのも、スルメイカの特徴のひとつです。
スルメイカの旬の時期は6月〜12月です。旬の時期になると、全長30cmを超えるイカが水揚げされることがあります。もっとも水揚げ量が多い函館では6〜9月に最盛期を迎え、その後北上して北海道の羅臼町あたりで10月〜11月頃に水揚げされます。生のまま食べると弾力がありしっかりした食べ応えを楽しめるほか、天ぷらにしてもおいしいです。揚げる・煮る・焼くなどさまざまな調理法を楽しめるので、イカ料理に活躍する種類です。
ヤリイカ
ヤリイカは、細長く尖っている見た目からその名がつけられました。エンペラが胴体の中心くらいまで長く、ヤリのような形をしています。性別で体長が異なり、オスは細身で大きく、メスは10cmの小さな体型で丸みを帯びたシルエットが特徴です。ヤリイカの旬の時期は1月〜5月で、水揚げ量が最も多い函館周辺では春イカとして親しまれています。
また、スルメイカよりも薄い肉質ですが、上品な味わいから刺身に適しており、コリコリとした食感を楽しめます。透き通るような白い見た目をしており、お祝いの席にもぴったりです。
北海道以外にもある!全国のイカの郷土料理
北海道だけでなく、北は青森県から南は沖縄県まで、全国各地でイカを使った郷土料理が数多く存在します。
全国のイカの郷土料理
- イカメンチ(青森県)
- イカの墨作り(富山県)
- いしる(富山県)
- イカのかけ和え(佐賀県)
- イカすみ汁(沖縄県)
そのほかにも、青森県の「イカのポンポン焼き」や富山県の「ホタルイカの沖漬け」も有名です。ここからは、上記5種類のイカの郷土料理について詳しく解説します。
イカメンチ(青森県)
イカメンチは、イカのげそとたまねぎ、にんじんなどの野菜を加えてミンチにし、油で揚げた料理です。青森県の津軽地方の郷土料理で、イカの旨味とプチプチした食感、野菜の甘みと揚げた時の香ばしさが特徴です。日常的に家庭で作られるほか、総菜としても人気があります。
イカの墨作り(富山県)
イカの墨作りは、イカ墨と肝を混ぜ合わせたイカの塩辛です。富山県の郷土料理で、江戸時代にはすでに富山県の名産品として定着していたと言われています。イカ墨を加えることで、イカの塩辛にはないコクと旨みが生まれると同時に塩辛特有の臭みもなくなることが特徴です。地元では酒の肴として人気があります。
いしる(富山県)
いしる(いしり)は魚などの内臓を塩に漬け込む調味料「魚醤(ぎょしょう)」です。富山県にはイカの内臓を漬け込んだ魚醤があり、魚介と野菜と一緒に食べる「いしる鍋」のほか、「貝焼き」などの郷土料理があります。
イカのかけ和え(佐賀県)
佐賀県のイカのかけ和えは、イカや野菜、海藻を酢味噌で和えた郷土料理です。大根やワカメなどを使いますが、季節や地域によって使用する魚介類や野菜が変わります。シンプルながらもイカのコリコリした食感と酢味噌のさっぱりとした風味が特徴です。佐賀県では「かけ和え」「かけやぁ」とよばれます。
イカすみ汁(沖縄県)
沖縄県のイカすみ汁は、イカの墨を利用した黒いスープが特徴の沖縄の郷土料理です。アオリイカや脂身の少ない豚肉、沖縄で獲れる野菜「ンジャナ(苦菜)」を煮込み、イカ墨を加えて作ります。イカのもつ甘みやコクに加え、苦菜のほろ苦さが特徴的な味わいです。沖縄ではイカすみ汁が健康や美容にいいとされています。
まとめ
全国各地には、イカを使ったさまざまな郷土料理が存在します。なかでも、北海道ではイカめしや粕イカ、イカシュウマイ、イカの沖漬けなどが有名です。全国的に食べられているイカの塩辛は、北海道ではジャガイモに乗せて食べることがあります。ぜひ北海道のイカを使った郷土料理を試してみてください。