北海道は「日本一」のものがいっぱい!北海道のNo1を一挙ご紹介

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グルメ、自然、観光スポットなど、魅力溢れる北海道。中でも他の都道府県には負けない、「日本一」のものが、北海道には数多くあることをご存知でしょうか?

この記事では、北海道が誇る「日本一」のものを一挙大公開!「北海道といえば!」という野菜や魚、乳製品のほか、「こんなものも日本一なの?」という意外なランキングまで、詳しくご紹介します!

収穫・生産量日本一!北海道の農産物

北海道の野菜

豊かな自然に囲まれた北海道。広大な土地を生かした大規模農業が特徴で、収穫量・生産量ともに日本一の農産物が数多くあります。 まずは北海道が全国シェアナンバーワンを誇る、野菜や豆、麦類などの農産物をみていきましょう。

収穫量が日本一の農作物一覧

年間の収穫量が全国ナンバーワンの農作物がこちら!

品目 北海道の収穫量(t) 全国の収穫量(t) 全国シェア 調査年
じゃがいも 181万9,000 228万3,000 80% 2022
やまのいも(長芋) 7万7,500 15万7,200 49% 2022
にんじん 16万8,200 58万2,100 29% 2022
玉ねぎ 82万5,800 121万9,000 68% 2022
かぼちゃ 9万4,000 18万2,900 51% 2022
てん菜(ビート) 354万5,000 354万5,000 100% 2022
スイートコーン 7万8,100 20万8,800 37% 2022
ゆり根 1,060 1,060 100% 2021
アスパラガス 3,500 26,000 13% 2022
ブロッコリー 2万7,600 17万2,900 16% 2022
大豆 10万8,900 24万2,800 45% 2022
小豆 3万9,300 4万2,100 93% 2022
小麦 71万9,400 109万7,000 66% 2023
そば(乾燥子実) 1万8,300 4万 46% 2022
なたね 3,030 3,690 82% 2023

参照:農林水産省 「令和4年産作況調査(野菜)」
「令和2年産地域特産野菜生産状況調査」
「作況調査(水陸稲、麦類、大豆、そば、かんしょ、飼料作物、工芸農作物)」
「令和4年産小豆、いんげん及びらっかせい(乾燥子実)の収穫量」

北海道ならではのブランド野菜や特産野菜も豊富!

じゃがいも

北海道で農産物の生産が盛んな理由の1つに、夏でも涼しい寒冷な気候があります。

中でも、北海道が全国シェア80%を占める「じゃがいも」は、寒さに強い農作物です。原産地と言われている、中南米〜南米のアンデス地方と北海道は気候風土がよく似ているため、じゃがいも栽培に適しているとされてきました。
近年では「きたあかり」「インカのめざめ」など、北海道発祥のブランドじゃがいもも増えています。

じゃがいもの種類や特徴についてさらに詳しく知りたい方はこちら

また、国内シェア約50%を誇るかぼちゃも、北海道ならではのブランドカボチャが多くあります。栗のようにホクホクと甘いかぼちゃや、雪化粧をしたような白い皮のかぼちゃなど、秋頃には個性あふれる品種がスーパーなどに並んでいます。

さらに、砂糖の原料となる「てん菜(ビート)」や、ユリ属植物の球根である「ゆり根」は北海道の特産品。全国シェアはなんと100%です!

日本一大きなフキ「ラワンブキ」

北海道十勝地方に位置する足寄(あしょろ)町のみで栽培・収穫される「ラワンブキ」は、「日本一大きなフキ」として知られています。その大きさは、高さ2〜3m、茎の太さ10cm以上にもなるとか。
 
例年6月初旬〜7月中旬に収穫期を迎えるラワンブキは、独特の爽やかな香りと歯応えの良さが特徴。2001年には、北海道遺産にも選ばれています。

ラワンブキについてもっと知りたい方はこちら

漁獲量日本一!北海道の水産物

しゃけ

北海道が日本一を誇るのは、農産物だけではありません。日本海、オホーツク海、太平洋と3つの海に囲まれている北海道は、漁業の生産量も日本一!全国の漁業・養殖の生産量385万8,600tのうち、約26%の98万5,000t※を北海道が占めています。
ここからは、漁業・養殖の漁獲量ナンバーワンの水産物をみていきましょう。

漁獲量が日本一の水産物一覧

品目 北海道の漁獲量(t) 全国の漁獲量(t) 全国シェア 調査年
さけ類 8万6,200 8万7,900 98% 2022
ます類 3,000 3,300 91% 2022
カレイ 2万900 3万5,400 60% 2022
サンマ 8,100 1万8,400 44% 2022
ニシン 2万600 2万600 100% 2022
マダラ 4万5,700 5万7,500 79% 2022
スケトウダラ 13万9,400 16万200 87% 2022
ホッケ 3万3,700 3万5,300 95% 2022
スルメイカ 8,500 2万9,700 29% 2022
ウニ 3,600 6,900 52% 2022
タコ 1万4,100 2万2,200 64% 2022
ナマコ 1,500 5,100 29% 2022
ホタテガイ(海面漁業) 33万9,600 34万 99% 2022
ホタテガイ(養殖) 8万5,500 17万2,100 50% 2022
昆布(海面漁業) 3万9,200 4万900 96% 2022
昆布(養殖) 2万1,300 2万9,800 71% 2022

参照:農林水産省 「令和4年漁業・養殖業生産統計」
「令和4年海面漁業・養殖業生産統計(北海道・概数)」

豊かな漁場をもつ北海道は日本一の水産王国!

甘エビ

四季がはっきりとしている北海道は、季節ごとにさまざまな魚介類が水揚げされることが特徴です。また、北海道ならではの「秋鮭」をはじめ、水揚げされるほとんどが天然物。安全でおいしい海産物を味わうことができます。
世界的にも知られている北海道産のホタテや、日本食に欠かせない昆布は、国内シェアの約9割を占めています。

その他にも、北海道で日本一の水揚げを誇る水産物といえば、羽幌町の「甘エビ」があります。毎年6月に開催される「はぼろ甘エビまつり」は、新鮮な甘エビを求めて多くの人が訪れる道内でも人気のイベントです!

甘エビについてもっと知りたい方はこちら

北海道は酪農・畜産業も日本一!

酪農

北海道の自然や大地の恩恵を受けているのは、農業や漁業だけではありません。北海道は、乳用牛の飼養頭数も日本一!全国シェア約6割を誇ります。

品目 北海道の飼養頭数(頭) 全国の飼養頭数(頭) 全国シェア 調査年
乳用牛 84万2,700 135万6,000 62% 2023

参照:農林水産省 「令和5年畜産統計調査」

また、バターやチーズといった乳製品の生産量も北海道が日本一!「北海道」と名のつく商品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

品目 北海道の飼養頭数(頭) 全国の飼養頭数(頭) 全国シェア 調査年
生乳 43万9,275 76万17,473 56.6% 2022
バター 6万4,521 7万5,046 86% 2022
チーズ 3万3,740 16万118 21% 2022

参照:農林水産省 「令和4年牛乳乳製品統計調査」

日本一を誇る北海道の自然

北海道

北海道が誇る日本一は、食べ物だけではありません!ここからは、北海道の雄大な自然にまつわる日本一をご紹介していきます!

土地面積が日本一!

言わずと知れた日本一。日本で一番面積が大きい都道府県は北海道です。
2023年10月1日時点で発表された日本全体の土地面積は、37万7,974.79㎡。そのうち約22%の土地を北海道が占めています。2位の岩手県の5倍以上の面積ですから、圧倒的な大きさと言えるでしょう。

全国の都道府県面積ランキングはこちら!

順位 都道府県 面積(㎢) 全国シェア 調査年
1位 北海道 8万3,421.46 22% 2023
2位 岩手県 1万5,275.04 4% 2023
3位 福島県 1万3,784.39 4% 2023
4位 長野県 1万3,561.56 4% 2023
5位 新潟県 1万2,583.88 3% 2023

参照: 国土交通省「令和5年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)」

年間雪日数が日本一!

雪景色

冬の冷え込みが厳しい北海道は、雪やみぞれなどが観測された日数「雪日数」も日本一です。その年によって若干の増減がありますが、北海道民は1年の約3割程度を雪と関わって過ごしていると言えるでしょう。

北海道の雪日数が多い要因には、シベリア大陸からの冷たい空気が流れ込むこと、日本海で発生する水蒸気、大きな山々があることなどがあるとされています。

2023年の年間雪日数ランキングはこちら!

順位 都道府県 日数 調査年
1位 北海道(札幌市) 106日 2023
2位 青森県(青森市) 96日 2023
3位 秋田県(秋田市) 91日 2023
4位 山形県(山形市) 87日 2023
5位 岩手県(盛岡市) 83日 2023

参照: 気象庁「気象データ」

湖の透明度が日本一!摩周湖

摩周湖

北海道東部、阿寒国立公園内に位置している摩周湖は、日本一の透明度を誇る湖です。かつては最大41.6mと、日本のみならず世界一の透明度を誇っていました。

湖の透明度は計測する年によって変化しますが、雪解け水と湧き水でできた摩周湖の美しさを守ろうと、現在国立公園内の特別保護地区に指定されています。

1991年に実施された調査結果に基づく、湖の透明度ランキングはこちら!

順位 透明度 調査年
1位 摩周湖(北海道) 28.0m 1991
2位 倶多楽(くったら)湖(北海道) 22.0m 1991
3位 赤沼(青森県) 18.2m 1991

参照: 環境省自然環境局「自然環境保全基礎調査」

湿地の面積が日本一!

釧路湿原

北海道には多くの湿地があります。なんと北海道だけで、日本の湿地面積の約86%を占めるほど!多くの湿地は、北海道東部に集中しています。日本一の大きさを誇る釧路湿原は、全国にある湿地の約2割を占める大きさを誇ります。

湿地別の面積ランキングはこちら!

順位 湿原 面積(㎢) 調査年
1位 釧路湿原 226.56 1999
2位 別寒牛(べかんうし)川流域湿地 108.24 1999
3位 根釧(こんせん)原野湿地群 86.26 1999
4位 サロベツ原野 60.42 1999
5位 霧多布(きりたっぷ)湿原 29.77 1999

参照: 国土交通省「湖沼湿原調査 全国の湿地名称別の面積」

都道府県別の湿原の面積ランキングはこちら!

順位 都道府県 面積(㎢) 全国シェア 調査年
1位 北海道 708.67 86% 1999
2位 栃木県 20.83 2.5% 1999
3位 青森県 12.18 1.5% 1999
4位 福島県 10.96 1.3% 1999
5位 群馬県 10.42 1.3% 1999

参照: 国土交通省「湖沼湿原調査 都道府県別の湿地面積の変化」

日本一広い野生の群生地!平取町のすずらん

すずらん

北海道の日高地方に位置する平取(びらとり)町は、初夏になると北海道ならではの花、すずらんが咲き誇る町として知られています。
平取町の幌尻岳(ぽろしりだけ)の麓にある「芽生(めむ)すずらん群生地」の広さは約15ha。野生の群生地としては、日本一の広さだとされています。

群生地の一般開放は、毎年5月下旬〜6月中旬の約1か月。見頃は5月下旬〜6月上旬に開催される「すずらん鑑賞会」の期間です。白く可憐なすずらんの花が、一斉に咲く景色を楽しむことができますよ。
開催時期は平取町の公式HPでお知らせされますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

平取町公式HP

まだまだあります!北海道ならではの日本一

農作物に水産物、乳製品に自然と、数々の日本一を獲得している北海道。まだまだこんな日本一もありますよ!

直線道路の長さが日本一!

北海道の道路

北海道には「日本一長い直線道路」があります。その名も国道12号線。札幌市から旭川市を結ぶ、道民にはお馴染みの国道です。
国道12号線のうち、美唄市〜滝川市間の29.2kmが、日本一の長さを誇る直線道路です。どこまでも続きそうな真っすぐな道は、北海道ならではの景色と言えるでしょう。

また、道東の斜里町にある国道334号、224号線は、12号線に続いて2番目に長い直線道路です。約28kmに及ぶ直線道路は、「天に続く道」とも呼ばれています。その名の通り、空へ続いているような景観が特徴です。特にスタート地点からの眺めは格別!北海道らしい雄大な景色を見ながらのドライブにぴったりのスポットです。

日本一大きな蒸気時計!小樽オルゴール堂

小樽オルゴール堂

北海道の観光地として知られている小樽市には、日本一大きな蒸気時計があります。

小樽オルゴール堂本館前、メルヘン交差点にあるカナダ製の蒸気時計は、高さ5.5m、重さ1.5t。日本のみならず、世界でも最大の大きさです。現在残っているカナダ製の蒸気時計は、この小樽オルゴール堂前のものと、カナダのバンクーバーにあるものだけだそう。

1994年6月に街づくりのシンボルとして設置された蒸気時計は、15分ごとに蒸気が吹き出し、時計の上部にある汽笛がノスタルジックなメロディーを奏でます。レトロな景観は、写真の撮影スポットとしてもおすすめです!

日本一大きなコロッケがギネス認定!

2022年7月には、日本一を超え「世界一」大きなコロッケが北海道で誕生しています!

「世界最大のコロッケ」としてギネス世界記録に認定されたのは、北海道厚沢部(あっさぶ)町で作られたコロッケ。厚沢部町は、じゃがいもの品種である「メークイン」発祥の地として知られています。

世界一に認定されたコロッケの大きさは、なんと直径2.5m、重さ279kg!
クレーンで吊り上げられたコロッケは、直径3mを超える巨大鍋で揚げられ、見事完成!約1300人分として町内で振る舞われたそうですよ。

まとめ

農産物や漁業、畜産だけでなく、自然や建造物など、さまざまな魅力を持つ北海道。雄大な自然からの恵みと広大な土地を活かし、多くの「日本一」を獲得しています。

北海道を訪れた際には、ご紹介した「日本一」の食材や自然、文化をぜひ体験してみてくださいね!

writerprof_honma
本間 幸乃
ライター
北海道浦河町生まれ、札幌育ち。北海道の生産者・事業者にまつわるストーリー、食やカルチャー情報など「暮らしがちょっと豊かになる」記事を執筆中。好きな六花亭のおやつは『霜だたみ』。