北海道で発見された新鉱物「北海道石」とは?北海道でストーンハンティングできる場所と注意点
こちらの記事では、北海道石の詳細からストーンハンティングで注意すべき法律上の規制、北海道で採れる鉱物について解説します。
- 2023年1月に北海道石が国際鉱物学連合で承認・登録された
- 北海道石は世界で10種類しか見つかっていない鉱物の一種
- 北海道石は十勝地方鹿追町のビジターセンターで展示中
- 北海道で採れる黒曜石は「十勝石」と呼ばれる
- 十勝石の石言葉は「厄除け」「魔除け」「仕事の成功」
北海道の2カ所で新鉱物「北海道石」を発見
2023年6月14日、大阪大学などの研究グループが北海道の2地域で新鉱物の「北海道石(ほっかいどうせき)」を発見したことを発表しました。北海道石が発見されたのは、北海道の河東郡鹿追町と上川郡愛別町の2カ所の山林です。2023年1月に発見され、同月に国際鉱物学連合で承認・登録されました(登録番号:IMA2022-104)。また、北海道石の研究結果は、2023年5月26日に「日本地球惑星科学連合2023年大会」で発表されました。
北海道石とは?黄緑色に発光する
北海道石は炭素と水素のみでなる有機化合物の天然結晶です。北海道の2カ所の山林で発見され、鹿追町で見つかったものはオパール中に含まれており、愛別町で見つかったものは石英(二酸化ケイ素)の鉱脈に含まれています。
石油や石炭をはじめとする有機化合物は、海底や地下深部にある古生物の亡骸が変質して生じたものと考えられており、北海道石も同様に火山の熱や熱水により、古生物の亡骸が変質した鉱物と推測されています。そのため、北海道石の調査が進むことで、石油生成のメカニズムも解明できると期待されています。
また、北海道石は日本で初めて発見された「多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ)」です。多環芳香族炭化水素は、6個の炭素原子からなる正六角形の構造(ベンゼン環・芳香環)を2個以上持つ化合物のことで、光学特性や超分子特性を持つため、さまざまな研究材料として利用されています。特に、鹿追町のオパール中に含まれる北海道石は、微細な「淡黄色樹枝状結晶(たんこうしょくじゅしじょうけっしょう)」として見られることが特徴です。北海道石に紫外線をあてると、黄色〜黄緑色に蛍光を発することで注目されています。
北海道石は何がすごい?炭化水素の有機鉱物は世界で10種だけ
北海道石は世界的にも希少な鉱物です。そもそも、金属や宝石などの鉱物は、有機物・無機物に関係なく地質学的な作用によって算出された結晶のことです。鉱物は科学組成と結晶構造などにより分類され、これまでにない構造の鉱物は新種として登録されることがあります。
現在、世界には約6,000種類の鉱物があり、そのうち有機鉱物は全体の1%程度です。さらに、有機鉱物の中でも炭素と水素のみでできた有機鉱物は、北海道石を含めて世界で10種類しか見つかっていません。北海道石は非常に珍しい分類の鉱物のため、学術的に高い価値を持っています。
北海道石の発見で新たな学問分野が誕生する?
北海道石の発見により、新たな学問分野が誕生すると期待されています。世界で確認されている鉱物はそのほとんどが無機物で、これまで地質学や鉱物学は無機物を対象としているものばかりでした。有機物の北海道石が発見されたことで、有機物に注目した研究が進むことが期待されており、それにより新たな学問分野が誕生するかもしれません。また、石油生成プロセスの研究のほか、地球外での生命の痕跡を探す研究にも応用されるのではないかと期待が高まっています。北海道石の研究チームでは、同様の有機鉱物が北海道以外の地域でも見つかるかもしれないという仮説を立てて、さらに調査を進めているようです。
北海道石はどこで採れる?採取には許可が必要
北海道石が見つかったのは、北海道の「鹿追町」と「愛別町」の2カ所の山林です。しかし、許可を取らずに採取することはできません。北海道石を含んでいるオパールの産地は、町の指定文化財エリアや国立公園、保安林エリア内にあり、採取するためには許可を得る必要があります。オパールの産地は、過去の火山活動や温泉活動を示す貴重なエリアで、一度壊れれば二度と元に戻ることがありません。
インターネットオークションなどでは、北海道石が販売されていることがあり、違法採掘・盗掘が行われている可能性が高いです。北海道では、町の条例によって北海道石の取引に罰金を科すなどし、違法な採取を防いで資源保全に努めています。
また、北海道石は現在「とかち鹿追ジオパーク ビジターセンター」で展示されています(2023年12月)。紫外線ライトで黄色く光る北海道石を一度目にしたい方は、ぜひとかち鹿追ジオパーク ビジターセンターへ足を運んでみてください。
ストーンハンティングとは?鉱物を採集すること
鉱物を採取することを「ストーンハンティング」と言います。山や渓谷を散策し、宝石の原石や貴石、美しい石を探したり石を削ったり磨いたりするストーンハンティングのレクリエーションに参加することも可能です。ストーンハンティングの活動は、自然の美しさやきれいな石・鉱物の採取を楽しむだけでなく、地質学や鉱物学、自然科学への興味を深めることを目的としています。
ストーンハンティングには許可が必要?注意すべき法律上の規制
ストーンハンティングを行うには、環境保護や法律上の規制に注意が必要です。どんなところでも、石や鉱物を拾ってきていいとは限りません。特に、保護されている地域でのストーンハンティングや、天然記念物として保護されている鉱物の採取は、その地域の法律・規制の遵守が必要です。
山や海などの自然公園・国立公園・県立公園は、「自然公園法」という法律があり、環境保護のために国や県によって管理されています。自然公園法の第二十条では、特別地域内で鉱物の採取や指定植物の採取・損傷などの行為を行うには、国立公園の場合環境大臣の許可、国定公園の場合都道府県知事の許可が必要と定められています。ただし、各自治体により異なりますが、国立公園内でも小石拾い程度など形状を変更しない範囲での鉱物の採取であれば、許可・届出を受けずに行うことが可能です。
参照:自然公園法 第二十条より|e-gov法令検索
参照:自然公園法許可申請の手引き 5.許可を要しない行為 より|福島県会津地方振興局
また、「文化財保護法」では、特別天然記念物や指定天然記念物など天然記念物の保護・管理について規定しています。天然記念物の現状を変更・保存に影響を及ぼす行為には文化庁長官の許可が必要で、許可を得ずに行うと、法律違反として罰則が適用される可能性があるため注意が必要です。天然記念物に指定される鉱物は原則、採取対象としてはいけません。鉱物採取を行う際は、対象となる自治体の許可担当窓口に問い合わせて、確認しましょう。
北海道でストーンハンティング(鉱物採集)が楽しめる場所
北海道でストーンハンティングが楽しめる場所には、以下があります。
採集可能な鉱物 | 産石地・場所 |
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ジャスパー、珪化木石 | 知内川の上流(渡島総合振興局) |
ジャスパー、珪化木石 | 奥尻島(檜山支庁奥尻郡) |
オブシディアン | 遠軽町(オホーツク総合振興局紋別郡、旧:白滝村) |
紋石(錦梅石)、ジャスパー | 敷生川の上流(胆振総合振興局白老町) |
アンモナイト(化石) | 三笠市周辺の山(空知総合振興局) |
オブシディアン(黒曜石) | 利別川(十勝総合振興局中川郡池田町) |
そのほかにも、北海道ではさまざまなエリアで鉱物採集が可能です。ただし、場所によっては鉱物採集に許可が必要なので注意が必要です。たとえば、三笠市周辺のアンモナイトなどの化石が見つかる場所は国有林のため、採集するには許可を得なければなりません。また、一部の場所はヒグマの生息地域となっており危険性が高いです。北海道でストーンハンティングをする際は、その地域の規定を守るとともに、しっかりと情報を集めたうえで行いましょう。
北海道で採れる主な鉱物
北海道で採れる主な鉱物には、以下があります。
北海道で採れる主な鉱物
- ジャスパー
- メノウ
- モスアゲート
- ロードクロサイト
- オブシディアン
- オパール
ここからは、それぞれの鉱物の種類や色、硬度、採れる場所などを詳しく解説します。
ジャスパー
名称 | ジャスパー |
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分類 | 酸化鉱物 |
色 | 褐色、赤色、帯灰青色、黄色、緑色など |
モース硬度 | 7 |
石言葉 | 聡明、永遠の夢、セルフコントロール、勇気 |
採れる場所 | 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 白老町敷生川上流 石狩川支流 空知川 日高支庁 網走支庁 北見市 上川支庁 |
ジャスパーは、ガラスのような鉱物「石英」が集まってできた結晶です。褐色や赤色、黄色などさまざまな色合いがあり、ジャスパーに含まれる不純物により色味が変わります。自然のままのジャスパーは光っておらず見分けるのが難しいですが、カットすると表面が滑らかで美しい光沢と模様が現れることが特徴です。磨くときれいなため、昔からイヤリングやブローチなどのアクセサリーとして加工されています。日本でも古くから「碧玉(へきぎょく)」と呼ばれ親しまれてきました。
また、宝石など鉱物の硬さを評価する指標「モース硬度」は7です。ジャスパーよりもモース硬度の高いトパーズやルビーなどと一緒に保管すると、ジャスパーに傷がつきやすいので注意が必要です。ジャスパーの主要産地はインドやアフリカ、ドイツ、アメリカなどと世界各国で産出しており、日本でも北海道や青森県などで産出しています。
メノウ
名称 | メノウ(アゲート) |
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分類 | 二酸化ケイ素 |
色 | 白、灰、青、赤、黄、緑、黒など |
モース硬度 | 7 |
石言葉 | 調和、共生、勇気、健康、良運など |
採れる場所 | 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 石狩支庁海岸および周辺の崖地 石狩川支流 空知川 稚内市港周辺海岸 宗谷支庁 |
メノウは、微細な石英の結晶が集まってできる鉱物です。和名は「瑪瑙(めのう)」、英語では「アゲート(Agate)」と呼ばれます。一般的には、メノウのなかでも縞模様があるものを「アゲート」、縞模様のないものを「カルセドニー」と呼ぶこともあります。メノウは世界中で産出される鉱物で、代表的な産地はブラジルやウルグアイ、ドイツ、オーストラリアなどさまざまです。日本では北海道のほかに、富山県や石川県、島根県などで産出されます。
また、メノウはさまざまな色・模様を持つことが特徴です。見た目などで数種類に分けされており、代表的なメノウの種類には以下があります。
メノウの種類
- 赤瑪瑙(レッドアゲート)
- 紅玉髄(カーネリアン)
- 紅縞瑪瑙(サードニクスアゲート)
- 瑪瑙(ファイヤーアゲート)
- 天眼石(チベッタゲート)
- 苔瑪瑙(モスアゲート)
- 龍紋瑪瑙(ドラゴンアゲート)
- 縞瑪瑙(クレイジーレースアゲート)
- 青瑪瑙(ブルーアゲート)
- 空色縞瑪瑙(ブルーレースアゲート)
など
メノウには和名と英名があり、たとえばレッドアゲートの和名は赤瑪瑙(あかめのう)、カーネリアンの和名は「紅玉髄(こうぎょくすい)」です。それぞれのメノウは色味や模様、石言葉などが異なるため、見た目や石に込められた意味を把握しておくと、よりストーンハンティングを楽しめるでしょう。
モスアゲート
名称 | モスアゲート(苔瑪瑙) |
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分類 | 酸化鉱物 |
色 | 緑、赤、黒など |
モース硬度 | 5〜7 |
石言葉 | 夫婦の和合、共有、集合 |
採れる場所 | 渡島支庁 |
モスアゲートはメノウの一種です。緑や黒、赤色などの内包物があり、苔が内包されているような見た目から、日本では「苔瑪瑙(こけめのう)」と呼ばれます。モスアゲートの内包物は「クロライト(緑泥石)」というもので、マグネシウムや鉄、マンガン、ニッケルなどでできた鉱物です。クロライトの成分内容によりモスアゲートの色味は変化し、ライトグリーンやダークグリーンのほか、鉄分が多いものは赤褐色になります。
また、モスアゲートは癒しの石として知られており、感情の乱れを抑えたり、心身を安定した状態に保ってくれるという意味が込められています。モース硬度は5〜7で、さまざまな形に研磨・加工することが可能です。世界各国で産出されますが、日本では北海道の渡島支庁八雲町の八雲鉱山跡付近で産出されます。
ロードクロサイト
名称 | ロードクロサイト |
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分類 | マンガンの炭酸塩鉱物(菱マンガン鉱) |
色 | ローズピンク、赤みの強いピンク |
モース硬度 | 3.5~4 |
石言葉 | 情熱、愛 |
採れる場所 | 鉛川温泉 檜山支庁 後志支庁 豊羽鉱山(札幌市南区) |
ロードクロサイトは、バラに似たピンク色、赤みの強いピンクの色味をした鉱物です。ロードクロサイトの色味は、含有成分のマンガンに由来しており、マンガンの含有率が高いものはより赤みが強くなります。かわいらしい見た目が特徴で、アクセサリーやパワーストーンとして人気が高いです。日本では「インカローズ」と呼ばれることもあります。
ロードクロサイトは縞模様のものから、透明度の高い宝石質をしたものまで幅広い種類があります。市場において、内包物が少なくて透明度が高く、ローズピンクの発色が美しいものは価値が高いです。しかし、ロードクロサイトの産出量と質が年々低下傾向にあり、特に高品質で美しいロードクロサイトは希少とされます。また、ロードクロサイトのモース硬度は3.5〜4とやわらかいほうで、加工が難しく傷つきやすいため保管には注意が必要です。
オブシディアン
名称 | オブシディアン(黒曜石) |
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分類 | 火成岩の一種、火山ガラス |
色 | 無色、黒、濃い緑など |
モース硬度 | 5 |
石言葉 | 集中力、不思議、潜在能力の開花 |
採れる場所 | 十勝支庁 網走支庁 |
オブシディアンは、深みのある黒色とツヤのある見た目をしたジェムストーンです。別名「縁切りの石」と呼ばれるほど、強いパワーを秘めていることが特徴です。正確には鉱物ではなく、天然ガラスに分類されます。地表に噴出したマグマが急速に冷え固まったもので、海底火山など冷えた場所でマグマが噴出し、結晶形成が最小限に抑えられて形成されたものと言われています。
世界中で産出されており、代表的な産地はアイスランドやアメリカ、ニュージーランドなどです。日本でも北海道や長野県などで産出され、国内では「黒曜石」「鳥石(からすいし)」「漆石(うるしいし)」と呼ばれるほか、北海道の一部地域では「十勝石」とも呼ばれます。
また、オブシディアンはツヤのある漆黒の見た目だけではなく、わずかに色・模様が異なります。色や模様でいくつかの種類に分けられており、オブシディアンの主な種類は以下です。
オブシディアンの種類
- レインボーオブシディアン
- ゴールデンオブシディアン
- シルバーオブシディアン
- フラワーオブシディアン
- マホガニーオブシディアン
- スノーフレークオブシディアン
- アイスオブシディアン
- スパイダーウェブオブシディアン
一般的に価値が高いのは漆黒でツヤがあり、クラック(ひび割れ)が少ないオブシディアンですが、模様が出ているものを好む人も少なくありません。
オパール
名称 | オパール |
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分類 | ケイ酸鉱物 |
色 | 無色、乳白色、褐色、黄、緑、青、赤など |
モース硬度 | 5.5 |
石言葉 | 純真無垢、幸運、忍耐、歓喜 |
採れる場所 | 紋別市 |
オパールは10月の誕生石としても知られる鉱物です。色は多種多様で、グリーンオパールやホワイトオパールなどさまざまです。なかには見る角度により色が変わって見える「遊色効果」のオパールもあります。オパールの主な種類は以下です。
オパールの種類
- ブラックオパール
- セミブラックオパール
- グリーンオパール
- ファイヤーオパール
- ジェリーオパール
どれも鮮明な色味をしており、美しい宝石です。北海道で発見された「北海道石」は、北海道で産出されるオパール中に含まれている鉱物です。また、オパールの石言葉は「純真無垢」「幸運」などで、今が悪い状態でも未来をより良いものへと導いてくれるという意味が込められています。
オパールの主な原産地はメキシコやペルー、ブラジルなどが有名です。日本では北海道の紋別市で産出されており、紋別市のオパールは透明感が強く、白色の美しい母岩付きで流通していることが一般的です。
十勝石とは?北海道で産出される黒曜石
十勝石は、北海道で産出される黒曜石(オブシディアン)のことです。北海道では、十勝・白滝・置戸・赤井川で黒曜石が産出されますが、十勝以外で採れた黒曜石も「十勝石」と呼ばれるのが一般的です。
十勝石は赤っぽい縞模様が特徴的で、飾り石にも使われています。揺らめく炎のような模様をしており、まるで十勝石が誕生した時の激しい火山活動の姿を物語っているようです。十勝石のなかには、黒一色のものや茶色・白色の模様を持つものもあります。また、十勝石は硬度があまり高くなく傷つきやすいため、衝撃を与えないように注意して保管することが大切です。
十勝石の石言葉と意味
十勝石の石言葉は、「厄除け」「魔除け」「仕事の成功」です。十勝石とも呼ばれる黒曜石は、割れると切断面が非常に鋭くなるという特徴があり、かつて武器やお守りとして使われていました。邪悪なものや悪縁を断ち切り、持ち主を守ってくれるという意味が込められており、厄除け・魔除けを目的として所持する人も多いです。また、十勝石は未来を見通す力をもたらすとされており、先見性や判断力を高めると考えられています。新たに事業をはじめる人や今の仕事をうまくいかせたいという人に、成功をもたらしてくれるかもしれませんね。
十勝石はプレゼントにもおすすめ
十勝石はプレゼントにおすすめです。黒曜石は活発な火山活動から生まれたことから、強いエネルギーを持っており、トラブルの解決や厄除けに効果があると考えられています。さらに、直感力・決断力を高め、開運へと導いてくれるとも言います。持ち主を守ってくれる魔除けのお守りとして有名なので、ぜひ北海道のお土産などに十勝石を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
北海道の2カ所の地域で新鉱物が見つかり、「北海道石」と名付けられました。紫外線ライトをあてると黄緑色に美しく輝くうえ、鉱物学的に非常に珍しい科学組成・結晶構造であることから世界中で注目を集めています。現在「とかち鹿追ジオパーク ビジターセンター」で北海道石が展示されているので、ぜひ足を運んでみてください。