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わさびの驚くべき効果・効能とは?わさびの栄養成分や食べ方を紹介

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薬味としてあらゆる料理に添えて食べるわさび。わさびにはさまざまな栄養が含まれており、健康にいい効果・効能があることをご存知でしょうか。抗菌作用や消臭作用のほか、抗酸化作用もあり、加齢に伴う免疫力の低下を抑える効果などが期待できます。

こちらの記事ではわさびに含まれる栄養成分や驚くべき効果・効能、わさびの種類、おいしい食べ方を紹介します。

    この記事でわかること

  • わさびにはカリウムやカルシウムが豊富
  • わさびの辛味成分は抗菌作用や抗酸化作用がある
  • わさびは食欲増進や下痢止め作用も期待できる
  • わさびチューブも一部の効果・効能がある
  • 1日あたりの適切な摂取量は3〜5g
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わさびに含まれる栄養成分

わさびに含まれる栄養成分

わさびに含まれる主な栄養成分には以下があります。

わさびの栄養(100gあたり)

  • カリウム:500mg
  • カルシウム:100mg
  • ビタミンC:75mg
  • ビタミンB1:0.06mg
  • リン:79mg
    など

カリウムはミネラルの一種であり、塩分(ナトリウム)を体外へ排出させるはたらきがあります。塩分を摂りすぎた際、わさびなどのカリウムが豊富な食材を食べることで、むくみ解消につながります。そのほか、わさびはカルシウムやビタミンCが豊富です。カルシウムには血液の凝固を促す作用があるので出血予防につながり、ビタミンCはメラニン色素の生成を抑えるはたらきがあるため日焼け対策に役立ちます。

また、ビタミンB1には糖質のエネルギー代謝をサポートする役割があり、糖質量が多い寿司とわさびは相性バッチリです。

わさびの栄養を効率よく取り入れることはできる?

わさびはカルシウムが豊富な食材ですが、カルシウムは吸収率が低いことが特徴です。カルシウムの吸収をよくするためには、ビタミンDを同時に摂取することが大切です。ビタミンDは腸管からカルシウムの吸収をサポートするほか、骨の形成をサポートするはたらきがあります。さらに、骨へのカルシウム沈着を促進すると考えられており、カルシウムとビタミンDを同時に摂取することで、骨を強くするのに役立ちます。

また、ビタミンDを多く含む食材はイワシやサケ、しらす干しなど魚介類のほか、干しシイタケや乾燥きくらげです。刺身や寿司にわさびをつけて食べると、カルシウムを効率よく吸収できます。

わさびの辛味成分は「アリルからし油」

わさび特有のツーンとする辛味は、「アリルからし油(アリルイソチオシアネート)」と呼ばれる辛味成分によるものです。もともと、わさびの細胞内に「シニグリン配糖体」という成分として存在します。シニグリン配糖体は辛いと感じることがありませんが、すりおろしてわさびの細胞組織が破壊することで、加水分解酵素「ミロシナーゼ」がはたらき、辛味成分のアリルからし油になります。

アリルからし油は1882年に殺菌性が報告されてから、食欲増進作用や抗寄生虫作用、消化吸収作用など多くの活性が明らかにされました。また、高い抗菌・防カビ性を持っており、カス状でもその効果をもたらします。そのため、アリルからし油が揮発し空間を満たせば、微生物の繁殖を抑えられるのも辛味成分の持つ作用のひとつです。

健康にいい?わさびの効果・効能

健康にいい?わさびの効果・効能

わさびにはさまざまな健康にいい成分が含まれています。わさびを食べることによって期待できる効果・効能には以下があります。

わさびの効果・効能

  • 抗酸化作用
  • 抗菌・防カビ作用
  • 抗虫作用
  • 消臭作用・口臭対策の作用
  • アレルギー症状の緩和作用
  • 美肌作用
  • 食欲増進・消化促進作用
  • 血栓症の予防作用
  • 骨増強作用
  • 下痢止め作用

ここからは、それぞれの効果・効能の詳細について解説します。

1.抗酸化作用

わさびには、体内で「活性酸素」が過剰に発生するのを抑制するはたらきがあると言われています。活性酸素が体内で大量に生成されれば、老化が進んだり免疫力が低下したりするリスクがあります。わさびに含まれるアリルからし油の一種「6-MSITC」は抗酸化物質であり、免疫力の低下などを抑えることが可能です。

また、6-MSITCには肝臓の解毒代謝酵素の活性を高めるとされており、発ガン性のある物質を無毒化(抗ガン)するはたらきがあると期待されています。

2.抗菌・防カビ作用

わさびは抗菌・防カビにも有効です。辛味成分のアリルからし油には、サルモネラ菌やO-157、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌といった食中毒の原因となる細菌の増殖を抑えるはたらきがあります。さらに、わさびの揮発性ガスが空気中に充満することで、目に見えない胞子やカビまでしっかり防止することが可能です。

3.抗虫作用

わさびは虫や寄生虫の防止も可能です。わさびの揮発性の刺激が虫のあらゆる感覚にダメージを与えるため、たとえばクローゼットやリネン室での防虫に有効です。さらに、寄生虫の活動を停止させる作用があり、多くの魚介類に寄生するアニサキス線虫などの活動を抑えることができます。そのため、寿司や刺身など生魚といっしょにわさびを食べると、食中毒の予防につながります。

また、わさびの持つ刺激臭はネズミ除けにも有効です。薬物を使用する必要がないため、キッチンなどにわさびを置いておけば、人体への悪影響を心配せず安心してネズミを退治できます。

4.消臭作用・口臭対策の作用

わさびは消臭作用も期待できます。わさびに含まれるアリルからし油が、魚介類の生臭さの原因成分「アミン類」に反応し、ほかの物質に変化させるはたらきがあります。生臭さ以外にも、アンモニア臭やカビ臭の消臭にも有効です。

また、口臭対策にもわさびが役立ちます。わさびに含まれる「ω-メチルチオアルキルからし油」は口臭の原因となる細菌の増殖を抑制し口臭を抑えます。なお、ω-メチルチオアルキルからし油は、沢わさび独特の風味である「沢の香り」の成分です。

5.アレルギー症状の緩和作用

わさびはアレルギー症状の緩和が期待されている食材です。わさびに含まれる6-MSITCは、アレルギーを抑制するために働く免疫細胞「ヒト好酸球」と接触して活性を抑えることがわかっています。このことから、花粉症をはじめとするアレルギー症状を軽減する可能性があると期待されています。

参照:炎症抑制作用|金印わさび

6.美肌作用

日本のわさび(本わさび)には、わずかに「スルフィニル」という成分が含まれています。スルフィニルを摂取した人のなかには、顔の明るさやシミ・そばかすにおいて改善効果が見られたという研究結果があります。

ただし、西洋わさびやわさびチューブにはスルフィニルが含まれておらず、同様の美容効果は期待できません。

参照:肌の状態を改善する作用|金印わさび

7.食欲増進・消化促進作用

わさびには食欲増進や消化促進の作用があります。わさびの香りが唾液の分泌を促すと同時に、胃腸を刺激して消化液の分泌を高めます。また、わさびに含まれる酵素「βアミラーゼ」が消化吸収を促進・増進させるので、消化が大変な肉と相性ピッタリです。

8.血栓症の予防作用

わさびの香り成分「ω-メチルチオアルキルからし油」は、血液中において血小板が集まるのを抑制する作用があります。血液凝固によって血管が詰まるのを防ぐため、血栓症の予防につながるとされています。また、ω-メチルチオアルキルからし油が含まれるのは本わさびのみで、西洋わさびや粉わさびなどには含まれません。

9.骨増強作用

わさびの研究において、わさび抽出部の成分に骨量を増進させる作用があると報告されました。そのため、わさびは骨粗しょう症に有効と期待されています。

参照:わさびについての豆知識|静岡県

10.下痢止め作用

下痢の種類に「分泌性下痢」と呼ばれるものがあります。分泌性下痢は、小腸や大腸の粘膜に存在する「腸管上皮細胞」が塩素イオンを分泌することが原因です。わさびは腸管の粘膜下で塩素イオンの分泌を抑制するはたらきがあり、下痢止めの作用が期待されています。

わさびチューブにも効果効能はある?体に悪いって本当?

わさびチューブにも効果効能はある?体に悪いって本当?

わさびチューブにも抗菌作用があります。わさびチューブにも抗菌作用を持つ成分「アリルからし油」が含まれているためです。むしろ継続的な効果において、生わさびよりもわさびチューブの方が抗菌作用は持続することがわかっています。

ただし、わさびチューブの主な原料は西洋わさびです。西洋わさびにはスルフィニルやω-メチルチオアルキルからし油が含まれていないため、美肌作用や血液凝固の防止作用などは期待できません。また、わさびチューブも生わさびも食べ過ぎは体に悪いので注意が必要です。適量以上にわさびを摂取すると胃や腸が過度に刺激を受け、下痢や腹痛、吐き気、胃痛などの症状が現れます。

参照:市販わさびの蒸散状態による抗菌作用|国立研究開発法人 科学技術振興機構

1日の適切なわさびの摂取量

1日の適切なわさびの摂取量

わさびの過剰摂取は胃腸に負担がかかるため適量を守りましょう。わさびの1日あたりの適切な摂取量は3〜5gです。わさびを継続的に摂取する場合は、薬味だけでなくわさび漬けやわさび味噌など常備菜として摂取するのもおすすめです。

わさびの種類

わさびの種類

日本のわさびは栽培方法によって区別されます。日本で一般的に食べられるわさびは次の3種類です。

わさびの種類

  • 沢わさび・水わさび
  • 畑わさび・陸わさび
  • 西洋わさび

1.沢わさび・水わさび

沢わさびは清流豊かな山地のわさび田で栽培されるわさびです。一般的にわさびと言えば沢わさびのことを指します。栽培には大量のきれいな水が必要なため、「水わさび」とも呼ばれます。肥料が必要ないため栽培に手間はかからないものの、大量の水が必要なことから栽培できる場所が限定される品種です。

また、沢わさびは「真妻種(まづましゅ)」と「実生種(みしょうしゅ)」に分けられます。真妻種は茎が紫色をしており、すりおろすと粘り気のある濃い辛味が特徴です。真妻種は実生種と比べて栽培が難しいことから、希少性が高いとされます。一方、実生種は茎が緑色をしており、辛味が薄いことが特徴です。真妻種よりも成長が早く、流通量が多いため一般的に見かけることの多いわさびが実生種です。

2.畑わさび・陸わさび

畑わさびは流水がなくても、湿度が高く夏場でも涼しい畑であれば栽培することができる品種です。分類上は沢わさびと同じものですが、栽培方法の違いから区別されており、「陸わさび」とも呼ばれます。品質は沢ワサビに劣るものの、流通量が多く価格が安いことが特徴です。

3.西洋わさび

西洋わさび

西洋わさびは東ヨーロッパまたはヨーロッパ北部で栽培される近縁種です。日本のわさびとは品種が異なり、別名が「ホースラディッシュ」です。ハーブに近い爽やかさと強い辛味が特徴で、ヨーロッパではローストビーフに添えるほか、魚料理のソースに使われます。日本では練りわさびや粉わさび、わさびチューブなどの原料として使われることが多いです。

また、西洋わさびは寒さに強いことから日本の北海道でも栽培されています。国産の西洋わさびは沢わさびと区別するために、「わさび大根」「山わさび」「根わさび」とも呼ばれます。

わさびの保存方法

わさびはすりおろして時間が経つと、徐々に辛味や風味が損なわれます。そのため、わさびは必要な分をすりおろして使いきるのが大切です。使いきれなかった分は、水を入れたコップに浸けた状態で冷蔵庫に保存します。水は毎日交換することで、より鮮度を保つことができます。そのほか、水に濡らしたキッチンペーパーで余ったわさびを包み、さらにラップで包んで冷蔵庫で保管することも可能です。

また、すりおろしたわさびが余った場合は使いやすい量に分けてラップで包み、冷凍庫で保存できます。

おいしいわさびの特徴・選び方

おいしいわさびの特徴・選び方

わさびをおいしく食べるために、新鮮なわさびを選びましょう。

おいしいわさびの特徴

  • 根茎が太すぎず細すぎない
  • より円柱形に近い形のもの
  • 鮮やかな緑色
  • 持った時重みがある

ゆっくりと時間をかけて成長したわさびは、肉質が緻密になり重みがあります。さらに、根茎から根本までより円柱形に近いものがおいしいです。また、傷や黒ずみがあるものは避けるようにしましょう。スミイリ病になって黒ずんでいるものは食べても問題ありませんが、すりおろした時の色味や辛味が悪くなります。

おすすめのわさびの食べ方「納豆わさび」

おすすめのわさびの食べ方「納豆わさび」

わさびを日常的に食べるなら、納豆わさびがおすすめです。納豆には血液や血糖値を下げる効果があります。さらに、わさびには抗酸化作用や食欲増進作用などがあり、納豆わさびにすることで健康にいい栄養成分を手軽に摂取できます。納豆にからしを入れる代わりに、ぜひわさびを入れてみてください。なお、わさびはおろしたてを使用するのが適していますが、わさびチューブでも栄養面で大きな違いはありません。

また、毎日わさびを適量摂取するために、薬味としてだけでなくひとつの食材として食べるのもおすすめです。わさび漬けやわさび丼、わさび焼酎などにすると適量を無理なく摂取できるでしょう。

まとめ

わさびにはさまざまな栄養が含まれており、健康的な効果・効能があります。過剰摂取は胃腸に負担がかかるので、適量を守りましょう。

わさびは薬味以外にも、食材として食べる方法もあるので、ぜひ日々の食事にわさびを取り入れてみてください。


PREZO編集部
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