北海道は山菜の宝庫! 春と秋に採れる山菜の違いやレシピを紹介

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北海道は自然豊かで、独特の苦みと滋味に富んだ山菜が多くあります。雪が解けてくる4月になると、多少寒くても山菜採りに出かけてしまう人がいるくらい、身近な春のイベントです。

本記事では、北海道で採れる代表的な山菜や美味しい食べ方を紹介します。山菜別におすすめレシピも掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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北海道の山菜採りの時期と場所

北海道の山菜採りの時期と場所

ここでは、北海道の山菜採りの時期と収穫場所を紹介します。

旬の時期は春と秋

北海道の山菜採りの時期は春と秋の2回あります。春は4月中旬頃から様々な山菜が旬を迎え、秋は10月頃から旬を迎えます。

春と秋で採れる代表的な山菜を下記にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

春の代表的な山菜

行者ニンニク、ふき、わらび、ウド、たけのこ(根まがり竹)、タラの芽

秋の代表的な山菜

エノキタケ、ヒラタケ、なめこ、ブナシメジ、まいたけ、たもぎたけ

山菜採りの場所

北海道の山菜は、種類によって自宅の近くで採れるようなものから、車を使わないと採れない場所(山や川など)に生えています。

山菜が採れる場所を山、川、道路沿い(自宅付近で採れる)に分類したので、ぜひ参考にしてみてください。

山に自生 タラの芽、わらび、こごみ、行者にんにく、カタクリ、ウド、キノコ類
川に自生 三つ葉、セリ、わさび、ふき
道路沿いに自生 ふきのとう

北海道の代表的な山菜8選!

北海道を代表する山菜の種類や特徴、山菜料理レシピも紹介します。

行者ニンニク(アイヌネギ)

行者ニンニク(アイヌネギ)

北海道では「アイヌネギ」と呼ばれる行者ニンニク。味、効能、他の食材との相性をとっても「山菜の王様」と呼ばれるほど万能な山菜です。

行者ニンニクの醤油漬け

香りの良い行者ニンニクをさっと湯がくことで、甘みが増し、しょうゆの漬けダレとよく合います。いろいろな料理にも使えるので、ぜひお試しください。

作り方を簡単に説明

  1. 行者ニンニクの根元を切り落とす
  2. 鍋に湯を若し、1を30秒ほど茹で、湯切りする
  3. 耐熱ボウルにしょうゆ、みりん、ごま油を入れる
  4. ラップをかけて、600Wの電子レンジで30秒加熱
  5. 2を入れ、冷蔵庫で一晩漬けこんで、完成

タラの芽

タラの芽

行者ニンニクと同様、「山菜の王様」として大人気のタラの芽。ほのかに感じる苦味や独特の食感が特徴です。山のバターといわれるほど、良質なタンパク質と脂質を含み、ビタミンも豊富。

タラの芽の天ぷら

やわらかくほろ苦いタラの芽をカラッと香ばしく揚げた天ぷらにすると、ご飯のおかずやお酒のおつまみに最適ですよ。

作り方を簡単に説明

  1. タラの芽のはかま部分を取り除く
  2. ボウルに衣の材料を入れ混ぜ合わせ、1をくぐらせる
  3. 鍋底から5㎝ほどの高さまで揚げ油を注ぎ、180度に熱する
  4. 2を入れ、カラッとするまで2分ほど揚げ、油切りする
  5. 器に盛り付け、塩を添えて完成

ウド

ウド

ウドはシャキシャキとした食感が特徴的で、炒め物や和え物、サラダ、煮物、みそ汁の具などに使用されます。若芽は香り高くみずみずしく美味。深みのある味わいとほのかな苦味、しっかりとした歯ごたえが魅力。

その独特の食感は、”他のものでは代用がきかない”ものとして親しまれています。

ウドと菜の花の酢味噌和え

香りの良いウドのシャキシャキ食感と、彩りきれいな菜の花のほろ苦さと、酢味噌ととてもよく合います。ご飯のおかずとしても、お酒のつまみとしてもぴったりな一品。

作り方を簡単に説明

  1. ウドは5㎝幅に切り、皮をむいてスライスしたら酢水にさらす
  2. 菜の花を湯がく
  3. 調味料を全て混ぜ、酢味噌を作る
  4. 湯がいた菜の花の水気を切り、食べやすいサイズに切る
  5. ウドと菜の花を盛り付け、酢味噌をかけたら完成

わらび

わらび

わらびは独特の形と歯ごたえが特徴で、地下茎でつくるわらび粉を使ったわらび餅も有名。ビタミンB2と葉酸が豊富で、低カロリーで低糖質でヘルシーな山菜です。

わらびのナムル

春の山菜わらびをごま油や調味料でさっと炒めてつくる「わらびナムル」。ビビンバの具としても重宝されます。

作り方を簡単に説明

  1. わらびの水煮は洗って食べやすい長さに切る
  2. フライパンにごま油を温め、1を中火で軽く炒める
  3. 2にしょうゆや酒、すりおろしニンニクを加える
  4. 汁気が飛ぶまで炒め煮をする
  5. 3の火を止めて、白ごまを和えて完成

ふきのとう

ふきのとう

ふきのとうは、ほろ苦い風味が特徴で春の訪れを感じさせます。この苦みには、新陳代謝を活発にする働きがあり、香りが食欲を増幅させ、消化を助けてくれる山菜。

ふきのとう味噌

ほろ苦いふきのとうの風味と甘辛い味噌がとってもおいしい、春に食べたい一品。白いご飯以外に冷奴にのせたり、クリームチーズと一緒にクラッカーにのせて召し上がるのもあり。

作り方を簡単に説明

  1. 鍋のお湯を沸かし、ふきのとうを入れて2分ゆでる
  2. お湯を切り、水に2分ほどさらす
  3. 水気を切り、みじん切りにする
  4. フライパンを中火で熱し、白ゴマ油をひき、3を入れて炒める
  5. 汁気を飛ばすように中火で炒め、火からおろして完成

根曲がり竹

根曲がり竹

根曲がり竹は細くてやわらかく、アクも少ないため調理しやすいのが特徴。コリコリとした食感で風味がよく、煮物や揚げ物、焼き物などさまざまな料理に使えます。

根曲がり竹の味噌汁

コリコリした食感と風味がたまらない、根曲がり竹の水煮を使ったシンプルな味噌汁。お好みの具材に合わせてアレンジしてみてください。

作り方を簡単に説明

  1. 根曲がり竹の水煮は半分に切り、さらに縦半分に切る
  2. 鍋に水を入れて中火で熱し、沸騰したら1をいれて3分煮込む
  3. 煮込んでいる間にみそと顆粒和風だしを入れる
  4. 中火のまま加熱し、みそが溶けたら火を下して完成

エノキタケ

エノキタケ

エノキタケの肉は白色でカサの部分も比較的厚い。成長しても肉は中空でシャキシャキした独特の歯ごたえが魅力のきのこです。あまりクセのないキノコなので、用途も様々なものがあります。

シャキシャキのエノキ肉巻き

巻いて焼くだけの簡単エノキ肉巻きレシピ。照り焼きソースがしっかりと絡んだ肉巻きは、ご飯のおかずで主役になれる一品です。豚肉に包まれたエノキのシャキシャキ食感がやみつになるおいしさなので、ぜひ試してみてください。

作り方を簡単に説明

  1. エノキは石づきを切り落とし、長さ半分に切り、4等分に分ける
  2. 広げた肉バラ肉を1をくるくる巻き、片栗粉をまぶす
  3. しょうゆやみりん、酒や砂糖を混ぜる
  4. サラダ油を入れ、熱したフライパンに2の巻き終わりを下にして中火で焼く
  5. 全体に焼き目がついたら、キッチンペーパーなどで余分な脂をふき取る
  6. 3を入れて中火で煮絡めたら完成

なめこ

なめこ

なめこにはカリウムや食物繊維がたっぷり含まれています。味噌汁や和え物、煮物など色々な料理に使えるのも魅力です。

なめこと厚揚げのさっと煮

少ない材料で手軽に作れる、簡単副菜メニュー「なめこと厚揚げのさっと煮」。生姜風味の煮汁となめこのとろみが厚揚げに絡み、短時間でサッと煮ても満足感のある味に仕上がります。家飲みの簡単なおつまみにもおすすめ。

作り方を簡単に説明

  1. 厚揚げはひと口大に切る
  2. 小鍋に水とみりん、濃口醤油、酒、すりおろし生姜、鶏ガラスープの素を入れる
  3. 強火にかけて、ひと煮立ちさせる
  4. 厚揚げを入れて、再沸騰したら中火にする
  5. なめこを加えて5分ほど煮る
  6. なめこのとろみが出たら、ごま油を加えて完成

山菜採りの際の注意事項

毎年、道内では山菜採りでの事故が多く発生しています。事故を防ぐために、次のことに気を付けましょう。

また、山野には多くの植物が自生していて、毒のあるものも多数存在しています。中には見分けるのが難しい品種もあります。判別できないものは採らないようにするか、詳しい方と同行の上、山菜採りに行くようにしましょう。

  1. 厚揚げはひと口大に切る
  2. 小鍋に水とみりん、濃口醤油、酒、すりおろし生姜、鶏ガラスープの素を入れる
  3. 強火にかけて、ひと煮立ちさせる
  4. 厚揚げを入れて、再沸騰したら中火にする
  5. なめこを加えて5分ほど煮る
  6. なめこのとろみが出たら、ごま油を加えて完成

まとめ

今回ご紹介した山菜はこれでもごく一部で、特定の地域のみで食べられている山菜や、まだあまり知られていない山菜もたくさんあります。

ぜひこの機会に色々な山菜を知って、旬のシーズンに山菜を採りに行ってみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!