スイカの栄養を徹底解説! むくみ解消や美肌など健康・美容効果も期待できるって本当?

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瑞々しく爽やかな味わいで夏の風物詩としても知られるスイカ。その瑞々しさは英名である「water melon」という名前からも一目瞭然です。スイカはたっぷりの甘い果汁から「食べ過ぎると太る」「栄養がない」などと思われがちですが、実は大間違い。

この記事では、スイカの栄養や効果、美味しいスイカを選ぶポイント、食べ方、保存方法まで徹底解説します。スイカの旬の時期を迎える前に、スイカがもつさまざまな栄養成分を知ると、すぐにでも食べたくなりますよ。

この記事でわかること

  • スイカにはシトルリンをはじめとした栄養成分が含まれている
  • スイカはりんごやバナナよりも低カロリー
  • 美味しいスイカは、凹凸、模様、ヘタ、尻、音で選ぶ
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

実はスイカは栄養豊富な野菜

果物の感覚で食べられることが多いスイカですが、実は野菜に分類されるのは多くの人が知っていることでしょう。野菜と聞くと栄養豊富なイメージがありますが、果肉から滴るほど水分が多いことから「スイカは栄養がない」と昔から思われていました。

これは大きな間違いです。確かにスイカは果肉の約95%が水分ですが、さまざまな栄養が含まれています。

スイカに含まれる代表的な栄養分

  • シトルリン
  • β-カロチン
  • リコピン
  • ビタミンC
  • カリウム

中でも、スイカに多く含まれているシトルリンは他の果物などにはほとんど含まれていません。シトルリンには魅力的な効能がたくさんあるので、積極的に摂り入れたい栄養成分です。

スイカを食べることで期待できる効能

スイカを食べることで期待できる効能

栄養豊富で爽やかな甘みから老若男女問わず愛されるスイカ。そんなスイカを食べることで、以下の効能が期待できます。

むくみの改善

スイカに多く含まれるシトルリンやカリウムは、むくみを改善する効能が期待できます。シトルリンは血流を改善し、カリウムは利尿作用を持つため、体内に余分な水分を溜め込みにくく、溜まってしまった水分はスムーズに排出してくれるでしょう。これらの成分により、手足や顔などのむくみをスッキリと改善してくれる効能が期待できます。

脱水症状・熱中症予防

スイカには豊富な水分の他、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル、糖分なども含まれます。そのため、スイカを食べることで効率良く体内に水分を吸収することができ、発熱時の脱水症状対策や熱中症対策としての効能も期待できます。

スイカの甘みを引き出すために少量の塩をかけることもありますよね。スイカの栄養素に少量の塩を加えることで、汗をかいて失ってしまったナトリウムを補給できるため、塩をかけると美味しいだけでなく熱中症予防への更なる効果が期待できます。

ダイエットのリバウンド予防

ダイエット中は甘いものの摂り過ぎを控える人が多いでしょう。しかし、控えるほど甘いものが食べたくなるものです。スイーツなどを控える代わりに、甘いスイーツで何とか我慢している人もいます。
しかし、甘いスイカはカロリーが高いイメージを持っている人も少なくありません。これも大きな間違いです。

スイカ100gあたりのカロリーは37kcal。りんごは100gあたり57kcal、バナナは100gあたり97kcalと、スイカは圧倒的に低カロリーなのです。スイカは低カロリーで、水分量が多く満腹感も感じやすい食べ物。ダイエットの強い味方として、おすすめの食べ物です。

美肌効果・シワの予防

スイカに含まれるβカロチンやリコピン、ビタミンCは美肌のために欠かせない栄養成分と言われています。βカロチンは、肌の新陳代謝を促す栄養成分ビタミンAの原料となり、リコピンは肌を老化させる活性酸素を除去する働きを持ちます。さらに、ビタミンCには肌の弾力を保つ働きがあるため、これらの栄養を効率良く摂り入れることで、若々しくハリのある肌を保ちやすくなるでしょう。

中国でスイカは薬効のある食べ物として扱われている

さまざまな研究によってスイカに多くの栄養が含まれることが分かってきましたが、実は中国では昔からスイカが薬として扱われることがあったそうです。さまざまな薬になる食べ物や動物などについて記した神農本草経という本にもスイカの薬効について記されていました。

薬効として、尿の出を良くする、口の周辺にできたできものを治すなど、さまざまな効能が記録されています。栄養豊富なスイカは、中国で薬として人々の生活の中で食べられていたようです。

赤色のスイカと黄色のスイカは栄養が違うって本当?

赤色のスイカと黄色のスイカは栄養が違うって本当?

スーパーなどで稀に見かける黄色いスイカ。食べたことが無い人も多く、味や栄養の違いも気になるところですよね。
実は、赤いスイカと黄色いスイカは味も栄養も違います。

赤肉スイカ 黄肉スイカ
栄養の違い リコピンが多く含まれている βカロテンが特に多く、リコピンは少ない
赤色スイカには少ないキサントフィルが多く含まれる
味の違い 甘みが強い さっぱりとした甘みがある

赤肉スイカの赤色はリコピンの含有量が影響しているため、黄肉スイカにはリコピンがあまり多く含まれていません。しかし、黄肉スイカに多く含まれるキサントフィルには抗酸化作用など美肌効果が期待できるため「黄色いスイカは栄養価が低い」という訳ではありません。

どちらのスイカにも良い点があるので、それぞれの違いを知って食べ比べてみてはいかがでしょうか。

美味しいスイカを選ぶ6つのポイント

美味しいスイカを選ぶ6つのポイント

スイカの旬である5~8月になると、スーパーなどでもスイカをよく見かけるようになるでしょう。多くのスイカの中から、甘みが強く美味しいものを選ぶには以下のポイントに注目してみてください

ポイント1. 凹凸のあるものを選ぶ

スイカは水分量が多すぎると、甘みがぼやけてしまいます。反対に水分が適度に抜けると甘みが凝縮され、美味しく味わえるでしょう。

水分が抜けたスイカは、縞模様の黒い部分が窪みます。そのため、触ってみて表面に凹凸を感じるスイカは、水分が抜けて甘みが強いと言えるでしょう。1/2や1/4などのカットスイカを選ぶ時も皮部分に凹凸がないか確かめてみてくださいね。

ポイント2. 模様がハッキリとしているものを選ぶ

スイカは追熟しないため、収穫後は徐々に鮮度が低下していきます。つまり、時間が経つほど甘みも低下してしまうということです。

新鮮なスイカは模様がハッキリとしています。スイカを選ぶ時は鮮度の高い、模様がハッキリしたものを選んでみてください。1/2や1/4などのカットスイカを選ぶ時も皮部分の模様をチェックしてみましょう。

ポイント3. ツルの根元にくぼみがあるものを選ぶ

スイカは未成熟なものの場合、ツルの根本が盛り上がり、完熟するとほんの少しですが根元にくぼみがでます。

ツルがついている側を触ってみて、ややくぼんでいるものは最も甘い完熟したスイカです。

ポイント4. お尻が大きめのものを選ぶ

スイカの下側には茶色くて丸いお尻があります。未完熟なスイカはお尻の部分が小さく、完熟しているものは大きいのが特徴です。

ただし、お尻部分が大きすぎるものは完熟し過ぎていることもあります。大体5円玉くらいの大きさがスイカを食べるのにベストなタイミングだといわれているため、お尻の大きさが5円玉位のものを探してみてください。

ポイント5. 叩いたときの音が鈍いものを選ぶ

昔から美味しいスイカを選ぶ基準とされる音。スイカを軽く叩いた時、ボンボンとやや鈍い音のものは熟していると言われています。また、ポンポンと高い音がするスイカは未熟な合図なので、音を聞き比べてスイカを選んでみてください。

ポイント6. 糖度表示の高いものを選ぶ

中には、事前に糖度を計って流通させているスイカもあります。糖度が高ければ高い程甘みが強いため、スイカに糖度表示がついている場合は、なるべく糖度の高いものを選んでみてください。

スイカを美味しく食べる切り方

スイカは中心が一番甘いため、切り分ける際には甘い部分を均等にすると、美味しく食べられます。甘さを均等に分けるには、以下の方法でカットしてみてください。

  1. スイカを縦半分にカットする
  2. さらに半分にカットする(1/8にしたい場合はさらに半分にカットする)
  3. 中央から放射状にカットする

1/4や1/8にしたスイカをさらにカットする場合、垂直に包丁を入れて切り分ける人が多いでしょう。しかし、この方法では真ん中の部分は甘いものの、端の方は甘みが少なくなってしまいます。放射状にカットすることで、全体に甘い部分を均等に振り分けることができるのです。

スイカを美味しく冷やす方法

スイカは冷たい方が美味しいですよね。しかし、夏の作物であるスイカは低温の環境に弱く、冷やし過ぎると甘みが落ちたり、冷蔵庫などで冷やすと乾燥して食感が悪くなってしまうこともあります。

スイカを美味しく食べるには、8~10℃に冷やすのが良いと言われています。家庭でスイカを冷やすなら、水道水で冷やすのが良いでしょう。

大きなボールや鍋などに水を張ってスイカを浸けて冷やしたり、スイカの上に布巾を被せてチョロチョロと水道水をかけながら冷やす方法がおすすめです。

【栄養も豊富】スイカは皮も食べれる

スイカは皮も食べれる

捨てられがちなスイカの皮ですが、実はスイカに含まれるシトルリンは果肉よりも皮の白い部分に多く含まれると言われています。
スイカは調理方法次第で、皮の白い部分まで美味しく食べられるため、貴重な栄養源を余すことなくいただきましょう。

蜂蜜レモン漬け

スイカの白い部分を使った蜂蜜レモン漬けは、甘酸っぱくてシャクシャクした食感がくせになる一品。小腹が空いた時の夏のオヤツにもぴったりです。

作り方

  1. スイカの皮の緑の部分を薄く落とす
  2. 短冊状にカットして塩もみし、水分が出てきたら絞る
  3. 蜂蜜とレモン汁を混ぜ合わせた調味液に浸けて一晩置いて完成

甘辛炒め

スイカの皮の白い部分は、ご飯のおかずにもなります。瓜科特有の歯ごたえが豚肉との相性抜群です。

作り方

  1. スイカの皮の緑の部分を薄く落とす
  2. 短冊状にカットして、豚肉と炒める
  3. しょうゆ、酒、みりんで甘辛に味付けして完成

スイカを保存する時の注意点

大玉のスイカなどは、一度に食べきるのが難しいことも多いです。しかし、次の日に食べたら味や食感が悪くなっていたという経験をしたことのある人もいるでしょう。

スイカはカットしていなければ常温で保存するのが基本ですが、カットした後は味や風味を損なわないように以下の点に気を付けて保存してください。

乾燥対策をして冷蔵保存

カットしたスイカは、常温で置いておくと果肉が痛み乾燥してしまいます。そのため、カット後は必ず冷蔵庫で保存しましょう。

しかし、冷蔵庫にそのまま入れると冷気で乾燥してしまうため、きっちりラップをかけて保存してください。ラップをかける時は皮まで全て覆うようにすると、しっかり乾燥を防ぐことができますよ。

冷蔵保存した場合は3日を目安に食べきるようにしてください。

早めに食べきれないなら冷凍保存

冷蔵保存をしてもすぐには食べきれそうにないと思う場合は、冷凍保存するのもおすすめです。サイコロ状などにカットしたスイカを、冷凍保存パックなどに入れて冷凍しておきましょう。

常温で8割ほど解凍したものをそのまま食べると、アイスのようなシャリシャリした食感を楽しめますし、凍ったままスムージーなどにするのもよいでしょう。完全に解凍してしまうと食感が悪くなってしまうので注意してください。

【栄養豊富で味もいい!】一度は食べてたいブランドスイカ

最後に紹介するのは、市場ではなかなかお目にかかれないブランドスイカです。甘さや食感の良さにこだわって栽培された高級スイカ。一度食べてみると「こんなスイカ食べたことない!」と感動することでしょう。自分へのご褒美や、贈答品としてもおすすめです。

おつきさま

北海道月形町の特産品である大玉スイカ「おつきさま」。皮に模様の無い黒玉の品種で、一見すると「何でおつきさまという名前なんだろう」と思う人も多いでしょう。

しかし、カットすると中から現れるのは鮮やかな黄色の果肉。まさに、おつきさまの名前にふさわしいスイカに、驚くこと間違いなしです。

でんすけすいか

でんすけすいか

北海道当麻町で生産されるブランドスイカ「でんすけすいか」は、初出荷で1玉75万円の値がついたという伝説を持つスイカです。平均6~8kgと大玉の中でも特に重量級の大きさが特徴で、シャリっとしたスイカ特有の食感や、さっぱりとした甘みを味わえる人気品種です。

でんすけすいかは繊細な栽培技術を必要とする品種で、ブランドスイカの中でもプレミア感が強いスイカと言えます。

らいでんスイカ

らいでんスイカ

スイカの栽培が盛んな北海道の中でも、最大生産地と言われる岩内郡共和町のブランドスイカ「らいでんスイカ」。らいでんスイカは共和町で生産されるスイカの総称のため、大玉や小玉、赤肉や黄肉などさまざまな種類があります。

中でも小玉で赤肉のらいでんジュニアスイカや長形小玉で赤肉のらんでんマダーボールスイカなどは、どちらも糖度13度と甘みに定評があります。

大玉赤肉のらいでんスイカも贈答用としても人気が高く、全国的にも知名度のあるブランドスイカです。

おおとり

愛知県のブランドスイカ「おおとり」は、ソフトボールより少し大きい位の小玉スイカです。小さいながらも甘さは濃厚。食べきりやすいサイズとして近年人気の品種です。

おおとりは黄色い果肉が特徴的なスイカですが、味はどちらかと言えば赤い果肉のスイカに似ています。甘くて果肉がギュッと詰まったおおとりは、一度食べたら病みつきになることでしょう。

まとめ

暑い夏を健康に乗り切るために必要な栄養が充分に詰まっているスイカ。美容にも効果が高く、口当たりが爽やかなスイカは夏バテなどにも最適です。

ぜひ今回紹介した美味しいスイカの選び方や切り方、保存方法などを参考にして、夏の風物詩であるスイカを美味しく食べてみてください。また、ブランドスイカを食べてみたい、大切な人に贈りたいという場合はお取り寄せがおすすめです。これまで味わったことのない、最高級のスイカを味わってみてはいかがでしょうか。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!