コーヒーのペーパーフィルターの違いって？ 漂白と無漂白で味は変わる？
コーヒーを淹れる際に使うフィルターには、いくつか種類があります。一般家庭において最もポピュラーなペーパーフィルターは、油分を吸収しやすく、すっきりした味わいになるのが特徴です。よく使う方は、茶色と白色のものがあることに気づいているのではないでしょうか。
ただ色が違うだけなのか、味が変わるのかなど気になることが多いはず。そこで、本記事ではペーパーフィルターの違いについて詳しく解説します。
- ペーパーフィルターの色によって味への影響なし！
- 未晒しはわずかに紙特有の匂いがする
- 漂白済みでも体への影響は心配無用
この記事でわかること
ペーパーフィルターは、どうして茶色と白色があるの？
ペーパーフィルターには、ブラウンとホワイトがありますが、どちらを使ったかでコーヒーの味が変わることはありません。味や匂いに敏感な方であれば、微妙な違いを感じるかもしれませんが、基本的にどちらでもコーヒーを美味しく味わうことができます。
では、なぜ色の違いがあるのでしょうか。ペーパーフィルターの違いについて詳しく解説していきます。
漂白をしているかしていないかが色が違う理由
ペーパーフィルターの色の違いは、漂泊の有無が理由です。ブラウンは漂白をしていないもので、「未晒し（みさらし）」と呼ばれることもあります。ホワイトは、漂泊を行っているため、色が抜けて白くなっているのです。
未晒しの茶色の方が身体や環境に良い、天然のものというイメージから売れているそう。だからといって、漂泊した白のペーパーフィルターに害があるわけではありません。口に入れても害のない酸素系漂白剤を使っているため、身体への影響は心配しなくても大丈夫です。
未晒しのペーパーフィルターも最終工程で漂白を行っていないだけで、製造工程の中で漂白剤などを使用しています。色を抜いているか、そのままにしているかだけの違いと覚えておきましょう。
わずかに紙の匂いに違いがある
紙ならではの匂いは、リグニンという物質が原因です。そのため、食品に触れるキッチンペーパーなどは、リグニンを取り除くために、漂泊を行っています。
ペーパーフィルターも同じで、漂泊したものはリグニンを処理しているので、未晒しよりも匂いを感じにくいのが特徴です。ただ、その匂いはそれほど強くなく、コーヒーがそもそも香りが強いので、コーヒーを淹れる場面ではほとんど違いに気づかず、気にならないでしょう。
価格に違いはあるのか？
漂白済みの白いペーパーフィルターは、漂泊の工程がある分、未晒しよりもちょっとだけ価格が高い傾向があります。色やわずかな匂いが気にならないなら、未晒しのペーパーフィルターを使った方がお得です。
ペーパーフィルターの違いを調べてみると…
ペーパーフィルターの違いで味は変わらないとはいっても、2種類あるなら何か変わるはずと思う方も多いのではないでしょうか。そこで、2つのペーパーフィルターを使って、違いを調べてみました！ 直接匂いを嗅いだとき、湯通ししたとき、コーヒーを淹れたときなど、いくつかのシーンで調査。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
そのままの状態で匂いを嗅いでみた
同じメーカーのペーパーフィルターの漂白と未晒しを嗅いでみたところ、それほど違いは感じませんでした。集中して嗅いでみると、未晒しの方が紙ならではの匂いをかすかに感じる程度です。意識しないとわからないほどなので、使っていて気になることはないでしょう。
湯通ししてお湯の匂いをチェック
2種類のペーパーフィルターにお湯をまんべんなくかけて、湯通ししてみました。お湯をかけたからといって、匂いが強くなることはなく、違いを探そうとすれば、未晒しにちょっとだけ紙の匂いがあるくらいです。お湯の色の違いはなく、味の違いも感じませんでした。苦味を感じる方もいるようですが、差はほとんど感じないでしょう。
コーヒーを淹れたら味は変わるのか？
実際にコーヒーを淹れてみても、やはり明らかな違いは感じませんでした。コーヒーの香りや味がある分、そのまま嗅いだり、湯通ししたりしたときよりも気にならなかったです。
条件によって変わる可能性はありますが、漂泊済みか未晒しかで味や香りが大きく変わることはないと思われるので、お好みの方を使って良いでしょう。
コストパフォーマンスや色合いから未晒し、なるべく安全に配慮したいから漂白済みなど、自分の選び方でペーパーフィルターをチョイスして、コーヒーを楽しんでみてくださいね。
