パンだけじゃない!ジャムをもっと美味しく食べるためのアレンジ方法や使い道をご紹介!
甘く瑞々しい味わいが子どもから大人まで大人気のジャム。パンのお供として食べる人が多いでしょうが、それで終わってしまうのはもったいない。実は、ジャムはパンのお供以外にもさまざまなアレンジ方法で使えるマルチ食材です。
この記事ではジャムのアレンジ方法やジャムの種類、ジャムの保存方法などを紹介。ジャムをより美味しく食べたい人や、自分好みのジャムを選びたい人におすすめの情報をお届けします。
この記事のまとめ
- ジャムは、スイーツ・ドリンク・料理・スプレッド等にアレンジ可能
- ジャムにはコンフィチュール・マーマレード・プレザーブスタイルなど種類も豊富
- ジャムの保存は冷蔵庫で!冷凍保存でもOK
アレンジもできる!ジャムには栄養面の魅力がいっぱい
ジャムは、さまざまな食材を砂糖で甘く煮詰めた保存食。パンとの相性が特別に良いため、定番お供としても人気です。
ジャムには、食物繊維やポリフェノール、メラノイジンなどが豊富に含まれていて、近年は美容や健康にも効果が期待できるとして注目を集めています。
食物繊維 | 腸内環境を整える | 便秘改善に効果が期待される |
---|---|---|
ポリフェノール | 活性酸素の働きを抑制、排除する働きがある | 生活習慣病の予防や美肌効果が期待される |
メラノイジン | 抗酸化作用を持つ | 血流を改善し、生活習慣病予防への効果が期待される |
健康や美容にも効果が期待される栄養豊富なジャム。パン以外にも、スイーツや料理・ドリンクなどさまざまなアレンジ方法で美味しく摂ることができます。
【ジャムがもっと美味しくなる】4つのアレンジパターン
続いては、ジャムをさらに美味しく楽しめる4つのアレンジパターンを紹介します。そのままでも美味しいジャムに一手間加えて、普段とは違った味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【その1】スイーツにアレンジ
ジャムは砂糖を煮詰めて作られているのでスイーツとの相性が抜群。甘みの少ないスイーツにインパクトを与えたり酸味を和らげたりと、スイーツをワンランクアップさせてくれます。
クッキー
小麦粉、バター、砂糖、卵など簡単な材料で作れるクッキーは、おうちでスイーツ作りを楽しむ人の定番メニュー。シンプルなクッキーこそ、ジャムを使ってインパクトをプラスしてみましょう。
クッキーの中心にジャムを乗せて焼いたジャムクッキーは、キラキラと宝石が乗っているような可愛らしい見た目が人気。特に甘みの強いイチゴジャムを使うのがおすすめです。子どもも喜ぶ甘めのクッキーに仕上がりますよ。
マフィン
ボウル一つで、ザクザク混ぜて簡単に作れるマフィンもホームメイドスイーツの定番。来客のおもてなしスイーツやお茶請けとしても人気です。
マフィンにぴったりなのは、マーマレードやブルーベリーなどの味に深みがあるジャムです。生地にざっくり混ぜて焼き上げれば、上品で大人な味わいのジャムマフィンになります。
ヨーグルト
スイーツ作りが苦手な人でも、ヨーグルトを使えば簡単にジャムスイーツを味わうことができます。ヨーグルトはどんなジャムとも合い、お互いの良さを引き出しくれるベストな食材です。
その中でも特におすすめなのは、アロエとイチゴジャム、ブルーベリージャムを混ぜたミックスベリージャムヨーグルトです。アロエの食感と2種類のベリージャムがヨーグルトを絶品スイーツに変身させてくれます。食物繊維や乳酸菌も豊富に摂れるので、美容や健康を意識したい人にもピッタリですよ。
【その2】ドリンクにアレンジ
ジャムは果実が崩れる位に煮詰めてあるため、飲み物にも溶かしやすくドリンクへのアレンジにも使えます。普段から飲んでいるドリンクをアレンジして、新しい味わいを楽しんでみて下さい。
コールドドリンク
冷たい飲み物で楽しむなら、牛乳や豆乳がおすすめです。ジャムの甘みやフルーティな香りが追加されるため、牛乳や豆乳を苦手な方でも美味しく飲めるでしょう。
炭酸が好きな人には、レモン汁とジャムを炭酸で割ったジャムレモネードもおすすめです。どんなジャムでも合いますが、特におすすめなのはマーマレード。ほのかな苦味がアクセントになり大人のレモネードを楽しめます。
ホットドリンク
身体を芯から温めるホットドリンクには、コク深いジャムがおすすめ。紅茶にミルクジャムを入れるとこっくりとした深い甘さのホットミルクティーが完成します。
マーマレードや杏子ジャムにお酢を加えてお湯で割ったホットサワードリンクも、冷えた身体を温めてくれるアレンジドリンクとして人気です。
アルコールドリンク
ジャムはお酒との相性も良く、特にジンやウォッカ等に加えるとフルーティなカクテルを作ることができます。
ジャムカクテルを美味しく作るポイントは、砂糖が控え目で果物本来の味わいを感じられるジャムを選ぶことです。蒸留酒にジャムとレモン果汁を加えれば簡単にオシャレなジャムカクテルが出来上がります。
【その3】料理にアレンジ
料理本などを読んでいると材料にジャムを使っているレシピを度々目にしますよね。素材を柔らかくし、コク深さを引き出すジャムは凝った料理に欠かせない隠し味です。
肉料理
ジャムを使った肉料理と言えば、スペアリブが有名ですね。オレンジマーマレードを使うことで、骨付き肉が柔らかくホロホロとした口溶けに仕上がり、ソースもコク深く上品になります。
その他、オレンジマーマレードは鶏モモ肉や鶏手羽などとも相性バツグンなので試してみてくださいね。
魚料理
魚とジャムなんて合うの?と驚く方も多いでしょうが、実は魚料理とジャムの相性は抜群です。
特におすすめなのは、ぶりの照り焼きやサバの味噌煮を作る際、砂糖の代わりにマーマレードや杏子ジャムを使うアレンジ方法です。いつもよりコクのある仕上がりになりますよ。
ドレッシング
素材の味を楽しめるジャムはドレッシングにアレンジもできます。少量のジャムにオリーブオイルとお酢を混ぜて攪拌するだけ。瓶などに材料を入れればシェイクするだけで簡単に出来上がります。
フルーティで爽やかな味わいのジャムドレッシングは、生ハムやサーモンにぴったり。どんなサラダやお料理も、美味しく仕上げてくれます。
【その4】スプレッドにアレンジ
ジャムはパンに塗るのが一番という人におすすめなのが、スプレッドにアレンジを加える方法。スプレッドとは、パンやクラッカー等に塗る物という意味です。
同じジャムでもバリエーションを変えることで、いろいろな楽しみ方ができますよ。
ジャムバター
室温に戻したバターを泡立て器で柔らかくなるまで混ぜて、ジャムを加えたジャムバター。バターのふんわり濃厚な味わいの中に、ジャムのフルーティな香りが感じられる一品に変身します。
生食パンやロールパンなど、シンプルな食感のパンでとろける甘みを楽しんでみて下さい。
ジャムオイル
ライ麦パンや玄米パンなど、噛み応えと強い風味を持つパンにおすすめなのがジャムオイルです。作り方はとっても簡単。ジャムに少量のオリーブオイルを混ぜてパンに塗り、塩を一つまみ振りかけて焼くだけです。
香ばしいパンと、オリーブオイルによってさらに香り豊になったジャムが絶妙な塩味とマッチ。ジャムがオイルと共にパンに染み込み、噛み締める度に美味しさが広がります。
ジャムチーズ
休日のブランチなど、少し贅沢なテーブルを彩るのにおすすめなのがジャムチーズです。柔らかくなるまで混ぜた常温のクリームチーズにジャムを混ぜて、パンに塗って食べます。
クリームチーズのコク深い甘みとジャムの爽やかさが相まって、パンにスイーツテイストを与えてくれます。バケットやフランスパンにつけて食べてみて下さいね。
実は色々ある!さまざまなジャムの種類
ジャムと言えば、ゼリー状のイメージを持っている人が多いでしょう。しかし、中には主原料となる果物や野菜などの形が残っているものや、ピューレ状になっているものなどさまざまです。
ジャムにも種類があり、それぞれに名称や特徴が違います。続いてはジャムの種類別の違いについて見ていきましょう。
ジャムとコンフィチュールの違い
近年、スイーツショップなどでも販売されているコンフィチュールは、ジャムよりもサラサラしているのが特徴です。シンプルなスイーツのアクセントとしてかけたり、ドリンクに加える目的で作られているもの。
フランス語の「コンフィット(confit)」が語源となっています。コンフィチュールはジャムの仲間ですが、砂糖が控え目で素材そのもののフルーティな味わいが特徴です。
ジャムとマーマレードの違い
「マーマレードってジャムじゃないの?」と思った人も多いでしょう。実はジャム類は、ジャム、マーマレード、ゼリーに分けられます。つまり、マーマレードはジャムの一種だけど、独立した種類であるということ。
マーマレードは柑橘類を皮ごと使って作られたジャムのことを言います。皮ごと使っているので、ジャムに比べて栄養価が高く程よい苦味を感じられるのが特徴です。
ジャムとプレザーブスタイルの違い
プレザーブスタイルは、ジャムの中でも果実の形がそのまま残っているものを指します。果肉が溶けずに残っているため、瑞々しい果実の味を楽しめるのが特徴。パンに合うのは勿論ですが、スイーツや料理などさまざまなアレンジができるジャムです。
ジャムの種類
ジャムと聞くと果物を主原料に使っている製品を連想しますが、実はそれだけではありません。ジャムは果物以外からも作ることができます。
果物系ジャム
定番の果物系ジャムには、マーマレード、イチゴジャム、ブルーベリージャム、リンゴジャムや杏子ジャムなどがあります。果物の生産農家が、こだわりのジャムを製造・販売するケースも増えてきており、ブランドフルーツやその地方でしか味わえないフルーツを使った果物系ジャムは特に人気です。
北海道でしか採れないハスカップやコクワ(サルナシ)を使ったジャムなど、その土地ならではの果物も、ジャムにすることで長期保存が可能に。全国のさまざまな場所で長く楽しめるようになります。
野菜系ジャム
野菜から作られたジャムもあります。さつまいもジャムやトマトジャム、にんじんジャムなどが有名ですね。近年、注目されているルバーブジャムはビタミンKやカリウムなども豊富に含まれています。
ジャムにすることで、野菜のもつ土臭さやえぐみなどが抑えられるため、野菜が苦手な人でも手軽に美味しく野菜をとることができますよ。
ペースト系ジャム
ジャムは野菜や果物だけではありません。ミルクジャムやバラジャム、ラベンダージャムなど、牛乳や花から作られたジャムもあります。
果物や野菜とはまた違った、濃厚な味わいや豊潤な香りを楽しむことができるジャムです。
ジャムの消費期限と正しい保存方法
ジャムは長期保存を前提として作られていますが、正しく保存しなければ傷んだりカビが生えてしまうことも。最後にジャムの消費期限や正しい保存方法について紹介します。
ジャムの消費期限
ジャムは保存食として作られているので、開封していなければ1~2年程保存できます。防腐剤の有無などによっても保存期間は変わるので、製品に表示されている消費期限を確認してみて下さい。
ただし、消費期限はあくまで未開封の場合です。
開封後は雑菌の侵入や瓶の蓋などに結露が溜まることで傷みやすくなるので、2週間を目安に食べきるのが良いでしょう。
正しい保存方法
開封前のジャムは常温保存でも良いですが、開封後は必ず冷蔵庫で保存しましょう。
もしも、2週間を目安に食べきるのが難しいのであれば、冷凍保存してもOKです。
小さめの製氷皿にジャムを入れて凍らせておけば、必要分だけ解凍して使いやすいのでおすすめですよ。解凍の際は自然解凍して下さい。ジャムは糖度が高いため溶けやすく、自然解凍でもそれほど時間はかからないでしょう。
まとめ
ジャムについてアレンジ方法や種類、保存方法などを紹介してきました。パンだけでなく、スイーツやドリンク、料理にも使えるジャム。知れば知る程、ジャムの魅力は深まるばかりです。
ジャム、マーマレード、コンフィチュール,、プレザーブスタイルなど、種類もさまざま。果実や野菜、その他の食品や花など、ベースとなる食品によって味わいも変わります。ぜひ、さまざまなジャムを色々なアレンジ方法で楽しみ、奥深さを堪能してみて下さい。