知っておくと楽しい!お酒の種類と特徴まとめ
ビールやワイン、焼酎、日本酒、ブランデーなど、お酒にはさまざまな種類があります。味わいや飲み方もそれぞれに違うため、分類されていることを知っている人は多いでしょう。しかし、それぞれの種類の違いや特徴などを理解している人はそう多くありません。
この記事では、お酒の種類やそれぞれの特徴を分かりやすく解説します。合わせて、平均的なアルコール度数や酔いやすさの違いについても紹介しているので、お酒について知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
お酒とは
お酒とはアルコールを含む飲料全般を指します。日本では、酒税法によってアルコール分が1度以上の飲料は全て酒類に分類されます。
最初に、酒類の定義や酒類の分類など、お酒についての基礎知識を紹介します。
酒類の定義
酒類(しゅるい)は、酒税法によって以下のように定義されています。
アルコール分一度以上の飲料(薄めてアルコール分一度以上の飲料とすることができるもの(アルコール分が九十度以上のアルコールのうち、第七条第一項の規定による酒類の製造免許を受けた者が酒類の原料として当該製造免許を受けた製造場において製造するもの以外のものを除く。)又は溶解してアルコール分一度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む。)をいう。
引用元:酒税法(昭和二十八年法律第六号)
ちなみに、アルコール分は、温度15度の時に原容量100分中に含まれるエチルアルコール容量を指します。
酒類は、昭和28年に制定された酒税法によって、その定義や分類が定められ、分類ごとに細かく税率が定められているのが特徴です。
酒類の分類
酒類は、酒税法によって以下の4種類に分類されています。
- 蒸留酒類
- 発泡性酒類
- 醸造酒類
- 混成酒類
それぞれの特徴についてみていきましょう。
蒸留酒類
蒸留酒類とは、醸造酒を蒸留して作るお酒です。蒸留することでアルコール濃度が高まるため、アルコール度数の高いお酒が多い傾向にあります。代表的なものに、ウイスキーやブランデー、焼酎などが挙げられます。
発泡性酒類
発泡性酒類は、発泡性を持つ酒類の分類です。ビールや発泡酒なども発泡性酒類に分類されます。ビールや発泡酒に分類されないものでも、アルコール分10度未満で発泡性を有するアルコール飲料は、発泡性酒類に含まれるのが特徴です。ビールや発泡酒以外の発泡性酒類として代表的なものに、「第3のビール」や「新ジャンル」などがあります。
酎ハイのような発泡性を持つアルコール類や果実酒のソーダ割り、発泡性を持つリキュールなども、発泡性酒類として扱われることがあります。
醸造酒類
醸造酒類とは、原料に糖や糖に分解可能なでんぷんなどの成分を含むものを酵母菌によってアルコール発酵し、製造されるお酒を指します。原料は果実や穀物などさまざまで、代表的なものにワインやシードルなどがあります。
酒税上はビールや発泡酒は発泡性酒類に含まれますが、製造方法などで分類するとビールや発泡酒も醸造酒の一種です。
混成酒類
混成酒類とは、醸造酒や蒸留酒に果実、ハーブ、香辛料、香料、当分などを加えて作るお酒です。代表的なものに梅酒などの果実酒が挙げられます。異なる種類のお酒を組み合わせて作るため、さまざまな酒類があるのが特徴です。
お酒の種類で酔いやすさは変わる?
さまざまなお酒を飲んでいると「このお酒を飲むと特に酔いやすい」と感じることはありませんか?基本的に、アルコール度数の高いお酒ほど酔いやすいと考えられてますが、実は酔いやすさを決めるのはアルコール度数だけではありません。
お酒の味わいや飲みやすさ、その人の体質も酔いやすさに大きな影響を与えるのです。
特に、酎ハイなどのアルコール度数が比較的低く甘口のお酒は、その飲みやすさからついつい多くの量を飲んでしまいがちです。結果的に、大量のアルコールを摂取することで酔ってしまうケースが少なくありません。
ビールなども、同じくのど越しの良いものなど飲みやすさに特化したものが多いため、飲みすぎて酔ってしまう人が多いです。
反対に、ブランデーやウイスキーなどのアルコール度数が高いお酒は、短時間で多くの量を飲むよりも時間をかけて少しずつ味う人が多いでしょう。結果的に、「ブランデーやウイスキーの方が酔いにくい」という声も多く聞かれます。
体質も酔いやすさを決める重要な要素です。アルコールの分解能力が高い人は、基本的に酔いにくいですし、反対にアルコールの分解能力が低ければわずかなアルコールでも酔っぱらってしまうことがあるでしょう。
お酒の酔いやすさはアルコール度数と飲みやすさ、体質に影響しているため、自分の体と相談しながら適度な量で留めることが何より重要です。楽しくお酒を飲むために、自分自身で適量をコントロールして酔いすぎず楽しいお酒を味わいましょう。
代表的な蒸留酒の種類
代表的な蒸留酒の種類には以下のようなものがあります。
焼酎
焼酎は、米、麦、芋、黒糖、酒粕、そば、栗などさまざまな原料で造られる蒸留酒です。日本発祥のお酒で、1559年頃の記録に焼酎の記載があったと言われ、正式な文献では「童蒙酒造記」などに焼酎についての記載があります。
南九州で盛んに製造されており、芋焼酎、麦焼酎などは名産品としても扱われています。2024年には伝統的酒作りがUNESCO文化遺産に登録されました。
原料によって異なる味わいや風味を持ち、平均的にはアルコール分25%前後のものが多い傾向にあります。
酒税法では、焼酎は「焼酎乙類」「焼酎甲類」「混和造酒」の3つに分類されているのが特徴です。
焼酎乙類
焼酎乙類とは、連続式蒸留で製造された焼酎を指します。水色が無色透明になるのが特徴で、癖が少なくスッキリと飲みやすい味わいになるのが特徴です。
酒税法上、焼酎乙類のアルコール分は36%未満と定められており、ホワイトリカー、新式焼酎などと呼ばれることもあります。
焼酎甲類
焼酎甲類とは、単式蒸留で製造された焼酎を指します。原料の風味や香りが残りやすく、焼酎の個性を感じやすい味わいになるのが特徴です。酒税法上、焼酎甲類のアルコール分は45%以下と定められており、比較的アルコール度数の高いものが多い傾向にあります。
本格焼酎、旧式焼酎などと呼ばれることもあり、日本で伝統的に作られてきた焼酎の多くは焼酎甲類に分類されます。
混和造酒
混和造酒とは、焼酎乙類と焼酎甲類を混ぜ合わせた焼酎を指します。お互いの魅力的な点を活かす味わいになっており、近年人気が高まっています。
すっきりとして飲みやすいにも関わらず、原料由来の香りや風味を味わえることから、初めて焼酎を飲む人や食中酒としても好まれます。また、他のお酒との親和性の高さから、バーなどで焼酎を使ったカクテルを作る際に使われることも珍しくありません。
ウイスキー
ウイスキーは、元々薬として製造されたという説があり、起源は明確に分かっていません。アイルランドもしくはスコットランドが発祥という説が有力で、日本に伝わったのは1850年代でした。黒船来航によってウイスキーが持ち込まれたと記録されています。
原料に、大麦、ライ麦、トウモロコシなどを用いて作るウイスキーは、濃厚な味わいと高いアルコール度数が特徴的なお酒です。樽で熟成させることから、特有の香りを持つ点も愛好家から好まれており、使用する樽によって風味が変わると言われています。
| 原産国 | ウイスキーの種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| アイルランド | アイリッシュウイスキー | クセがなく飲みやすい。ウイスキー初心者にもおすすめ |
| アメリカ | バーボンウイスキー | オーク樽で熟成することでバニラのような甘い風味を持つ |
| カナダ | カナディアンウイスキー | ライ麦を原料として作られ、ややスパイシーな味わい。飲み口は軽くクリアな味わいのため初心者でも飲みやすい |
| 日本 | ジャパニーズウイスキー | 独自の製法で作る日本のウイスキーは世界的な評価が高い。サントリーの山崎などが特に有名 |
| スコットランド | スコッチウイスキー | 豊かなコクが感じられるものやフルーティーなタイプなどさまざまな種類がある。初心者から上級者まで好みのウイスキーを探しやすい |
今や世界中で作られているウイスキーですが、世界のなかでも以下の5か国で作られるウイスキーは特に人気が高まっています。また、ウイスキーは原料や製造方法によってモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーに分類されます。これらの違いについてもみていきましょう。
モルトウイスキー
大麦麦芽を原料にして、単式蒸留機で作られたウイスキーをモルトウイスキーと呼びます。
木製樽で3年以上熟成させることから、香り高く、複雑な味わいが特徴です。単式蒸留器で蒸留することで、香りが残り安く、水や樽によって味わいや風味が大きく変わるのがモルトウイスキーの魅力といえます。
モルトウイスキーは製造方法によってさらに細かく分類されるのも特徴のひとつです。
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| シングルモルトウイスキー | 1つの蒸留所で製造されているモルトウイスキー | 一般的に知られているモルトウイスキーの味わい |
| ブレンデッドモルトウイスキー | 複数の蒸留所で製造されたモルトウイスキーをブレンドしたもの。ヴァッテッドモルトと呼ばれることもある | シングルモルトウイスキーに比べ、口当たりが柔らかいウイスキー初心者でも飲みやすいものが多い |
| シングルカスクモルトウイスキー | 単一の樽で熟成されたモルトウイスキー | 樽のもつ風味を強く感じられ、個性的でパンチの効いた味わいを楽しめる |
グレーンウイスキー
グレーンウイスキーは、穀類を原料にして連続式蒸留機で作られたウイスキーです。モルトウイスキーに比べると風味は抑えられ、軽く穏やかな口当たりを楽しめます。スッキリとのいやすいものが多いため、さまざまな料理と合い、普段ウイスキーを飲まない方でも挑戦しやすいでしょう。
ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。ブレンダーが複数のウイスキーをブレンディングして作ることから「モルトは土地が作り、ブレンデッドは人が造る」と言われます。
ブレンディングによって、作り出されるためブレンダーのセンスや好みでさまざまな味わいを楽しめるのがブレンデッドウイスキーの特徴です。
ブランデー
ブランデーは、果実酒から造る蒸留酒です。オランダ語の「brandewijn(焼いたワイン)」が語源になっていると言われ、果実酒を蒸留し、樽に入れて熟成させ製造されます。主にワインを熟成させて作られるものが多いですが、なかにはリンゴから作られたものやサクランボから作られたブランデーなどもあります。
果実酒が原料となっているため、非常に香り高くフルーティーな味わいを楽しめます。基本はストレートで味わうことが多いですが、アルコール度数が高いお酒を苦手としている人は水割りなどにしても美味しく楽しめるでしょう。
ジン
ジンは穀物を原料にして作られた蒸留酒を植物由来の成分で香りづけしているお酒です。ジン、テキーラ、ウォッカ、ラムは4大スピリッツ(蒸留酒)と呼ばれ、カクテルベースとして使われることも多いです。
香り付けに使う植物に規定はないものの、どんなジンにも必ずといって良いほどジュニパーベリーという植物が用いられています。その他、コリアンダー、カルダモン、リコリスなどを使うことが多く、日本独自のジンでは山椒や柚子などを使っているものも見られます。
穀物を蒸留した後、植物で香り付けしてさらに蒸留するため、ジンはアルコール分が40~50度と非常に強いのが特徴です。
さらにジンには以下の種類があります。
ドライ・ジン
ドライジンは、今やスタンダードとして一般的に飲まれているジンです。イギリス発祥であることから「ロンドン・ドライ・ジン」と呼ばれることもあります。
天然の植物成分のみ用いて造るため、爽やかな香りを感じやすいジンです。
オールド・トム・ジン
オールド・トム・ジンは、まだ単式蒸留機しかない時代に作られた甘口のジンです。18世紀頃に爆発的な人気を博していたジンですが、現在では製造数が激減しており希少なジンとして知られています。
名前に使われている「トム」は、雄猫を意味する「トムキャット」が由来と考えられており、パッケージには黒猫のイラストが描かれているものが多いです。甘さのなかにもジン特有の爽やかさがあり、ジン愛飲家には現在も支持されています。
ジュネバ
ジュネバはオランダ発祥のお酒でジンの原型になったともいわれています。世界中で作られているジンと違い、原産地呼称制度が定められているため、オランダやベルギーの定められた地域で作られたもののみジュネバと呼びます。
原料となっている穀物の甘みを感じられ、人によっては「ウイスキーとジンの中間のような味わい」と称する人もいます。口あたりがよくアルコール度数も35~38度と比較的抑えられているものが多いため、ストレートで飲まれることも多いです。
シュタインヘーガー
シュタインヘーガーは、ドイツで生まれたジンです。ジュネバをベースに独自の製法で作られており、ジュニパーベリーのみを使って香り付けされたフルーティーで爽やかな風味が楽しめます。
シュタインヘーガーはドイツの限られた地域でしか製造が許可されないため、現在は世界に2社しかシュタインヘーガーを作る蒸留所がないと言われています。華やかな香りを生かしてストレートで飲まれることが多い、上級者向けのジンです。
テキーラ
テキーラは、メキシコ発祥の蒸留酒です。「プルケ」という蒸留酒が原型といわれており、現在は「テキーラ」という名称で販売するためには、以下の定義を満たす必要があります。
- 原料(アガペ)は指定産地のものを用いて、原料の51%使用する
- 蒸留回数は最低2回
- 蒸留地域はメキシコ・ハリスコ州のテキーラ村とその周辺のみ
- アルコール度数は35~55%
他の蒸留酒に比べるとアルコール度数は低めに製造されることから、ショットで飲むのが定番として好まれています。
また、原料や熟成期間によって以下のように細かく分類されているのもテキーラの特徴のひとつです。
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| 100%アガベテキーラ | ブルーアガベ100%で作られている。プレミアムテキーラと呼ばれることもある | アガベの香りを強く感じられ、爽やかな風味が魅力。ストレート、ロック、カクテルベースとして味わうのもおすすめ |
| ミクスト・テキーラ | アガベを原材料の51%使用している一般的なテキーラ | 甘みが感じられ、初めてテキーラを飲む人にもおすすめ |
| ブランコ | 樽熟成をしていない、もしくは熟成期間が60日以内のテキーラのこと。シルバーと表記されることもある | 透明な水色とフレッシュでシンプルな味わいが特徴。カクテルベースに使われることが多い |
| レポサド | 最低60日以上樽熟成させたテキーラ | 樽の香りが感じやすく、ほのかに甘いバニラの風味を楽しめる。甘みのあるお酒が好きな人に人気 |
| アネホ | 最低1年以上樽熟成させたテキーラ。濃い琥珀色が特徴。水色の濃さからウイスキーに間違えられることもある。 | レポサドを上回る濃厚な甘い風味を感じられる。まろやかで甘みが強い |
| エクストラアネホ | 最低3年以上樽熟成させたテキーラ。テキーラのなかでも最高級品として扱われる | アネホ以上に樽の香りと甘みを感じられる。ロックやストレートで飲むのがおすすめ |
ウォッカ
ウォッカは無味無臭が特徴の蒸留酒で、カクテルベースとして使われることが多いです。基本的に熟成などは行わず、アルコール度数は40前後のものが多いです。白樺で作った活性炭で濾過し、クリアなものほど質の酔いウォッカと評価されます。
ウォッカのルーツはロシアで古くから愛されてきた「ジーズナヤ・ヴァダー」と呼ばれる地酒であったという説が有力です。これは、「生命の水」という意味を持ち、寒さの厳しいロシアでは、アルコール度数が高いウォッカを体温を上げてくれる生命の水と揶揄していました。
アルコールに強い人であればショットやロックで味わうこともできます。
ラム
ラムはサトウキビの廃糖蜜や絞り汁を原料に作られる蒸留酒です。西インド諸島発祥のお酒と考えられており、そのまま飲むだけでなくカクテルベースやスイーツに用いられることもあります。一般的に40~50%のアルコール度数をもつお酒です。
日本人は「ラム」と聞くと子羊の肉をイメージしがちですが、子羊の肉は「lamp」ラム酒は「rum」と表記されます。
サトウキビ由来であることから、甘い味わいが特徴的で、同時に樽に用いられるオークなどの香りも楽しめます。製造方法や熟成期間によって種類が分けられ、さまざまなラム酒があります。
製造方法によるラムの種類
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| トラディショナルラム | サトウキビの絞り汁を一部結晶化させる際に作られる、残った廃糖蜜を原料としているラム。伝統的なラムの製造方法 | 深いコクと濃厚な甘みが特徴 |
| アグリコールラム | サトウキビの絞り汁を原料にしているラム。製造量が少なく希少価値が高い | フルーティーで爽やかな口当たりが楽しめる |
| ハイテストモラセスラム | サトウキビの絞り汁を煮詰めてシロップ状にしたものを原料に作るラム | 特に糖度が高くコク深さと濃厚な甘みが感じられる |
ラムは製造方法によって以下のように分類されます。
- トラディショナルラム
- アグリコールラム
- ハイテストモラセスラム
これらは主原料となるサトウキビの加工方法が異なっており、それぞれに違う味わいを楽しめます。
熟成によるラムの種類
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| ライトラム | 糖蜜に水を加えて酵母を発酵させ、蒸留後オーク樽などで短期間熟成したあと、濾過したラム | 柔らかい風味で飲みやすい。初めてラムを飲む人におすすめ |
| ヘビーラム | 糖蜜を自然発酵させ蒸留後に、オーク樽などで長期間熟成させたラム | 甘い味わいと風味を感じやすく、ラム愛飲家に好まれる |
| ミディアムラム | ライトラムとヘビーラムをブレンドして作るラム | ブレンディングによってライトラムとヘビーラムの良い所を味わえる |
| ホワイトラム | ステンレスタンクで1年未満熟成し、濾過したラム。無色透明。シルバーラムと呼ばれることもある | クセが少なくスッキリとした味わいで飲みやすい |
| ゴールドラム | 木樽で3年未満熟成したラム。アンバーラムと呼ばれることもある | まろやかな味わいで木樽の種類によってさまざまな風味が楽しめる |
| ダークラム | 木樽で3年以上熟成したラム。濃いカラメル色をしている | カラメルのような濃厚な甘さと味わいが特徴。ストレートで楽しむのがおすすめ |
ラムは熟成期間や熟成方法によって以下のように分類されます。
- ライトラム
- ヘビーラム
- ミディアムラム
- ホワイトラム
- ゴールドラム
- ダークラム
熟成方法や熟成期間によって、風味や味わい、水色なども変化します。
代表的な醸造酒の種類
代表的な醸造酒の種類には以下のようなものがあります。
ワイン
ワインはブドウを原料に造られるお酒です。お酒の種類のなかでも特に歴史が長く、紀元前6,000年頃に最初のワインが造られたと言われています。一般的なアルコール度数は12%前後で、ブドウの品質がそのまま味わいに繁栄されることも特徴のひとつとして知られています。
ワインは大きく以下の4つに分類されます。
- スティルワイン
- スパークリングワイン
- フォーティファイドワイン
- フレーヴァードワイン
それぞれの特徴についてもみていきましょう。
スティルワイン
スティルワインは、炭酸ガスを含まないワインを指します。非発泡性ワインとも呼ばれ、多くのワインはスティルワインに分類されます。一般的なアルコール度数は9~15%ほどで、ワインだけで味わうほか、食事にも合いやすいものが多いです。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、3気圧以上の炭酸ガスを含んだ発泡性のワインです。炭酸が含まれることで、爽やかな口当たりと華やかな香りを楽しめます。なかでも、フランスを代表するシャンパーニュ(シャンパン)は、スパークリングワインの代表格として知られています。
フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインとは、発酵中にアルコールを加えて造るワインです、発酵段階の早い段階で加えると甘口に、発効後に加えると辛口に仕上がります。ワインのなかでは特にアルコール度数が高く、15%以上のものが多いです。
味わいにコクがあり、ワインの個性が感じやすいのがフォーティファイドワインの特徴と言えるでしょう。ワイン上級者が好んで飲むワインとも言われています。
フレーヴァードワイン
フレーヴァードワインは、スティルワインに香りを付けたワインです。香り付けには、スパイスやハーブの蒸留酒や果実、甘味料などが用いられ、他のワインに比べて複雑で濃厚な香りが楽しめます。
日本ではあまり馴染みがありませんが、実はサングリアやベルモットなどもフレーヴァードワインのひとつです。好みの香りで楽しめるため、初めてワインを飲む人におすすめです。
ビール
ビールは、大麦、ホップ、水を原料に作られる醸造酒です。日本では酒税法上以下の定義を満たしたものだけがビールに分類されます。
次に掲げる酒類でアルコール分が20度未満のものをいう。
イ 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの
ロ 麦芽、ホップ、水、麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類又はカラメルを原料として発酵させたもの(その原料中米以下の物品の重量の合計が麦芽の重量の100分の50を超えないものに限る。)
また、使用できる副原料なども定められているため、上記の定義を満たさないものや認められない副原料を使用して製造されているものを、ビールとして販売することはできません。
海外製のビールの場合、これらの定義を満たせないことから日本国内では発泡酒として扱われているものも多いのです。
ラガービール
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| ピルスナー | チェコ発祥のビールスタイル。明るい黄金色。一般的にアルコール度数4~5%のものが多い | 爽やかな苦みが感じられ、ビール好きに好まれる味わい。日本人の好みにも合いやすい |
| デュンケル | ミュンヘン(ドイツ)発祥のビールスタイル。水色が暗くダークブラウンなことから「黒いビール」とも呼ばれる | 苦みのなかに濃厚で香ばしいカラメルのような風味が感じられる。キレのあるのど越しを好む人に人気 |
| メルツェンビア | ドイツで好まれているビールスタイル。オレンジがかったブラウンの水色が特徴 | モルトの味わいと苦味を強く感じられるパンチの効いた味。濃い味の料理とても良く合う |
| ボック | アインベック(ドイツ)発祥のビールスタイル。比較的濃い水色で、7%前後の高いアルコール度数のビール | 重いのど越しとモルトの強い風味が特徴。麦汁が濃いことから、苦みも強く、醸造所ごとの個性も感じやすい |
ラガービールとは、比較的低い温度で発酵させる下面発酵という製法で造られるビールを指します。日本ではラガービールが主流となっており、キリっとしたのど越しの良さが感じられます。
ラガービールは、スタイルによって細かく分類されており、代表的なものには以下がが挙げられます。
- ピルスナー
- デュンケル
- メルツェン
- ボックなど
何となく、名前を聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。それぞれに味わいが異なり、さまざまな個性を楽しむことができますよ。
エールビール
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| IPA | イギリス発祥のビールスタイル。ホップの使用量が多く、薄い黄金色が特徴 | 苦みが強く、産地ごとに異なるホップの特徴を感じやすい |
| ホワイトエール | ベルギー発祥のビールスタイル。白ビールとも呼ばれる。原料に大麦だけでなく小麦を使って製造されている | クリーミーで口当たりが優しいため、ビール初心者にもおすすめのビール |
| ヴァイツェン | ドイツの伝統的なビールスタイル。小麦を原料の一部に使用している。 | 苦みが少なく飲みやすいビール。バナナのような甘い香りを感じられる |
エールビールとは、比較的高い温度で発酵させる上面発酵という製法で作られるビールを指します。イギリスやベルギーなどで伝統的に作られてきたビールで、海外ではエールビールが主流と言えるでしょう。
フルーティーな香りや爽やかな飲み口を楽しめ、ビールが持つ個性を感じやすいものが多いです。ラガービールと同じく、エールビールもスタイルによって細かく分類されています。
- IPA
- ホワイトエール
- ヴァイツェンなど
発泡酒
発泡酒は、ビールと似ている特性を持っているものの酒税法上ビールに分類されない発泡性飲料全般を指します。
麦芽以外の原料で作られるものもあり、麦芽を使わず穀物のみを原料としている「第3のビール」は、酒税が低いため安価で販売されるビールとしても広く知られています。
海外製のビールやクラフトビール、地ビールなどのなかには、使用している原料や副原料によって、日本ではビールと表記して販売できないものも少なくありません。こういったビールの多くは「発泡酒」に分類されて販売されます。
発泡酒は一律に安価だというイメージもありますが、実は麦芽の使用量によって酒税が3段階に設定されており、麦芽使用比率の高いものほど酒税も高くなるのが特徴です。そのため、麦芽使用率の高い発泡酒はビールと同額の価格帯で販売されているものもあります。
日本酒
日本酒は日本発祥の醸造酒で、アメリカでは「sake(サーキー)」と呼ばれています。酒米、麹、水を原料に造られ、酒税上の分類は「清酒(せいしゅ)」となります。
アルコール度数22度未満で、米、米麹、水(および法令で定める副原料)を原料として発酵させ、濾したものや、清酒に清酒かすを加えて濾したものが、法令上の「清酒」として認められるのが特徴です。
近年、世界的にも人気が高まっており、特にアメリカやヨーロッパで高い評価を集めています。
原料に米と水を使うことから、原料を育んだ土地の風土を強く感じられるのも魅力のひとつです。日本酒は製造方法によって細かく種類が分けられており、お酒初心者にとってはなかなかハードルが高いと感じられるでしょう。しかし、細かく分類されている分、大まかな特徴を知っていれば自分好みのものを見つけやすいお酒です。ぜひ、好みの日本酒を探してみてください。
純米酒
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| 純米酒 | 米と米麹を原料に造られる下記以外の日本酒 | 米の風味や水の味わいによって原料の産地風土を感じられる |
| 純米吟醸酒 | 精米歩合60%以下で、吟醸造りによって製造された日本酒 | 米の風味を強く感じられ、華やかな香りとコクを感じられます。精米歩合が高くなることで、やや雑味を感じるケースも少なくない |
| 純米大吟醸 | 精米歩合50%以下で、吟醸造りによって製造された日本酒 | スッキリとしたクリアな飲み口と雑味の少ない米の旨味と風味を感じられる味わいが特徴 |
| 特別純米酒 | 精米歩合60%以下、もしくは特別な製法で造られる日本酒 | 旨味が際立ち、香りが立ちやすい。洗練されたキレのあるコクや味わいを楽しめる |
純米酒は原料に米と米麹を使って作る日本酒です。米のもつ甘みや旨味を感じやすく、米好きな日本人と特に相性の良いお酒と言えるでしょう。原料となる米をどれくらい精米するのかや製造方法によって以下のように分類されます。
- 純米酒
- 純米吟醸酒
- 純米大吟醸酒
- 特別純米酒
「吟醸」や「大吟醸」などは聞いたことがあるという人も多いでしょう。吟醸とは、「吟醸造り」という特別な製法で造られる日本酒に付けられる名前です。
吟醸酒
| 種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| 吟醸酒 | 米、米麹、醸造アルコールを原料に造られた日本酒。精米歩合60%以下のもの | 華やかな香りが特徴。フルーティーでキレのある口当たり |
| 大吟醸酒 | 米、米麹、醸造アルコールを原料に造られた日本酒。精米歩合50%以下のもの | 吟醸酒に比べて雑味が少なくクリアな味わいが特徴。上品で飲みやすく日本酒初心者にもおすすめ |
吟醸酒は米、米麹、醸造アルコールを原料に製造される日本酒を指します。精米歩合は60度と定められており、無力透明の美しい色合いも魅力のひとつです。
非常に香りが立ちやすく、日本酒特有の甘い米のような香りを楽しみたい人におすすめできるでしょう。精米歩合によって「吟醸」「大吟醸」に分類されており、精米歩合が低くなるほど雑味が少なくクリアな味わいを楽しめます。
本醸造酒
本醸造酒は、米、米麹、醸造アルコールを原料に造る日本酒で以下の定義を満たすものを指します。
- 醸造アルコールの量が白米の重量の10%以下であるもの
- 精米歩合が70%以下の米を使用しているもの
- 麹米使用割合が15%以上であるもの
- 香味と色沢が良好なもの
上記の定義を満たしているもののみ、本醸造酒と表記して販売できます。原料は吟醸酒と同じですが、精米歩合の割合と香味の要件が異なっています。
本醸造造りの日本酒はクセが少なく、すっきりとした味わいのものが多いです。そのため、食中酒としてもおすすめですし、日本酒を初めて飲む人にも飲みやすいでしょう。
代表的な混成酒の種類
代表的な混成酒の種類には以下のようなものがあります。
果実酒
混成酒の代表的な果実酒として知られているのが「梅酒」「ゆず酒」「あんず酒」などです。果実と糖類(氷砂糖など)を焼酎などの酒類で漬け込んで造り、酒造所以外に家庭などでも造られることがあります。
ロックだけでなく、ソーダ割り、お湯割り、水割り、カクテルベースなど、さまざまな味わい方があり、辛口なお酒を好まない人にも飲みやすい甘い飲み口が人気です。
甘く飲みやすい一方、アルコール度数の高いものが多いため、ついつい飲みすぎて酔ってしまうという人が多いのも果実酒の特徴と言えるでしょう。
酎ハイ
甘くジュースのような味わいのものからハイアルコールタイプのパンチが効いたものまで、さまざまな種類がある酎ハイも混成酒のひとつです。
厳密な定義などはありませんが、主に癖の少ないスピリッツ(蒸留酒)に果汁などを加え、炭酸で割ったものが酎ハイとして提供されることが多いです。語源は「焼酎」の「酎」と、「ハイボール」の「ハイ」と言われています。
定義が曖昧なため、「ウーロンハイ」や「緑茶ハイ」「紅茶ハイ」など、炭酸で割っていないものも酎ハイとして扱われていたり、サワーとして提供されていることも珍しくありません。
サワー
サワーはカクテルの一種で、スピリッツをベースに酸味のある柑橘系果汁を加えたお酒を指します。代表的なものにレモンサワー、グレープフルーツサワー、ライムサワーなどがあります。
カクテル
カクテルは、ベースとなるお酒に別のお酒や果汁などを加えて違うお酒として造り出したものです。造り方は、カクテルの種類によって異なりますが、代表的な手法に「ステア」と「シェーク」があります。
ステアは、グラスに氷と材料を入れてバースプーンで混ぜ合わせる手法です。一見簡単に見えますが、バーテンダーの技法が忠実に反映される造り方としても知られており、主にマティーニ(ジンとドライベルモット、オリーブ、レモンピールで造るカクテル)やドライマンハッタン(ウイスキーとドライベルモット、オリーブで造るカクテル)を造る際に用いられます。
シェークは、一般的にイメージされるバーテンダーが銀色の筒を振っているあの手法です。シェーカーと呼ばれる器具に氷とお酒を入れて振り、ミックスさせます。シェーカーを使うことで、口当たりがよくなり、飲みやすくなる効果も期待できます。
初めてカクテルを飲む人はシェークで造るカクテルを選ぶと飲みやすいでしょう。ブルームーン(ジンとレモンジュースで造るカクテル)やエスプレッソマティーニ(ウォッカとエスプレッソで造るカクテル)など、飲みやすい一方アルコール度数の高いお酒も多いため注意しましょう。
リキュール
リキュールは、醸造酒や蒸留酒に、植物、果実、香辛料、甘味料、香料などを加えて造る混成酒です。大きく分ければ、「リキュール=混成酒」とも言えるでしょう。一方で、リキュールに分類されるものの、混成酒に分類されないお酒なども存在するため、注意が必要です。
代表的なものに、カシスリキュールやピーチリキュール、キュラソー、ベルモットなどがあります。主にカクテルベースとして用いられ、香りが強く甘みを感じやすいものが多い一方、アルコール度数が高いため、ついつい飲みすぎないように気を付けましょう。
お酒の種類別アルコール度数一覧
お酒の種類について分かってきた所で、やはり気になるのがアルコール度数です。同じ種類のお酒であっても製品によってアルコール度数は異なりますが、ここでは一般的な種類別のアルコール度数を紹介します。
| お酒の分類 | お酒の種類 | 一般的なアルコール度数 |
|---|---|---|
| 蒸留酒 | 焼酎 | 20~25度 |
| ウイスキー | 40度前後 | |
| ブランデー | 40~50度 | |
| ジン | 40度 | |
| テキーラ | 35~55度 | |
| ウォッカ | 40~60度 | |
| ラム | 40~50度 | |
| 醸造酒 | ワイン | 13~15度 |
| ビール | 4.5~9度 | |
| 発泡酒 | 3~5度 | |
| 日本酒 | 5~20度 | |
| 混成酒 | 果実酒 | 5~20度 |
| 酎ハイ | 3~9度 | |
| サワー | 5~7度 |
あくまで一般的な度数であり、製品によってはここで紹介しているアルコール度数よりも低いものや高いものがあるため、自分自身で飲むお酒をチェックしてみてください。
また、カクテルやリキュールは使用する蒸留酒や醸造酒によってアルコール度数が大きく異なります。今回紹介している一覧を参考に、どれ位の強さのお酒を使用しているのか確認すれば、アルコール度数が高いか低いかイメージしやすくなるでしょう。
【豆知識】お酒の種類によって健康への影響が違うって本当?
お酒と聞くとついつい不健康なイメージをもたれがちですが、お酒のなかには医学が未発展な時代に薬として用いられてきた過去を持っているものも多く、適量であれば健康に対して良い影響を与えるという報告もされています。
最後に、お酒の種類ごとに異なる健康への影響についても紹介していきましょう。
ワイン
ワインは抗酸化作用が期待できるポリフェノールが豊富に含まれています。特に赤ワインには、豊富なポリフェノールが含まれ、動脈硬化の予防効果や生活習慣病のリスクを抑える効果なども期待できます。
その他、目の健康を保つアントシアニンや血中コレステロールを低減させるカテキンなども含まれています。
ウイスキー
ウイスキーは、糖質を含まずカロリーの少ないお酒として知られています。ダイエット中の人や糖質が気になる人には特におすすめです。
また、豊富なポリフェノールを含むため美肌効果や抗酸化作用にも効果が期待でき、生活習慣病の予防にもおすすめです。
一方で、プリン体を多く含むお酒のため、痛風の人や尿酸値が高い人などは注意しましょう。
日本酒
日本酒は米を原料にして造られることから、豊富なアミノ酸を含んでいます。美肌効果、疲労回復、免疫力向上などに効果が期待できる他、原料である麹が造りだす酵素には整腸作用も期待できるでしょう。
焼酎
焼酎のなかでも乙類焼酎(本格焼酎)には、血栓溶解酵素と呼ばれる「ウロキナーゼ」という酵素が含まれています。血液をサラサラにして血流を良くする効果が期待できることから、心筋梗塞や脳梗塞などへの予防効果が注目されています。
その他、蒸留酒であるため、糖質やプリン体を含まないお酒です。内臓脂肪などが気になる方にとってもおすすめのお酒と言えるでしょう。
ビール
ビールの原料として使われるホップには、ポリフェノールの一種であるキサントフモールが含まれています。抗酸化砂糖、抗炎症作用、鎮静作用なども期待できるでしょう。また、ビールの苦み成分であるイソα酸には、食欲増進効果と消化促進効果があるため、夏バテなどで食事量が減ってしまっている時には、適量のビールがおすすめです。
まとめ
今回はお酒の種類について紹介してきました。世界にはさまざまなお酒があり、細かく分類していけば、とてもじゃありませんが紹介できないほどの種類があります。しかし、そんな膨大な種類のお酒の中から、自分好みの一杯を探しだすのもお酒を楽しむ醍醐味といえるでしょう。
ぜひ、今回紹介したお酒の種類や特徴をもとに、自分好みのお酒を探してみてくださいね。

