ゲスト さん

実はこんなに違う!発泡酒とビールの特徴・味・価格の違いを解説

実はこんなに違う!発泡酒とビールの特徴・味・価格の違いを解説の画像

大人の飲み物として愛されるアルコール飲料。特に、ビールや発泡酒は毎日の晩酌に飲んでいるという人もいるのではないでしょうか。そんな身近なアルコール飲料であるビールと発泡酒ですが、それぞれの違いをご存じでしょうか。

この記事では、ビールとアルコール飲料の違いについて分かりやすく解説します。合わせて、クラフトビールや第3のビールとの違いなども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

  • 新規会員登録で500円クーポンプレゼント!北海道グルメの産直通販
  • 北海道ご当地ラーメン!名店の味を自宅で楽しむ

ビールの定義

ビールの定義

普段からアルコールを飲んでいる人のなかには、「ビール派」や「発泡酒派」がいて、それぞれの好みがあるでしょう。しかし、何気なく飲んでいるそのビールと発泡酒は、何が違うのか知っていますか?
実は、ビールと発泡酒はそれぞれに定義があり、定義によって異なる種類として分類されているのです。まずはビールの定義から見ていきましょう。

ビールの定義は、大きく分けて以下の3点で定められています。

  • アルコール度が20%未満であること
  • 麦芽、ホップおよび水を原料として発酵させたものであること
  • 麦芽、ホップ、水、麦、そのほか一定の副原料を原料として発酵させており、それらの重量が、麦芽の重量の100分の50以下であるもの

複雑な表現が用いられていますが、要約すると麦芽、ホップ、麦、水などを原料として作られたもので麦芽の使用比率は50%以上、なおかつ定められた副原料のみを用いているものがビールに分類されます。ちなみに、副原料には以下のものを使うことができます。

ビールの副原料

  • 果実(乾燥果実は煮詰めたもの・凝縮された果汁も含む)
  • コリアンダー(種も含む)
  • ビールに香りや味を付けるために使用する以下の食品
    -香辛料(こしょう、シナモン、クローブ、さんしょうなど)
    -ハーブ(カモミール、セージ、ばじる、レモングラスなど)
    -野菜(かんしょ、かぼちゃなど乾燥野菜や煮詰めたものも含む)
    -そば
    -ごま
    -蜂蜜など含糖質物
    -食塩
    -みそ
    -花又、茶、コーヒー、ココアなど調整品
    -かき
    -こんぶ
    -わかめ
    -かつお節

参考:平成29年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A

上記の副原料は麦芽重量の100分の5を超えない範囲でしか使用することができません。

ちなみに、現在は麦芽比率50%以上ですが、酒税改正が行われた2017年以前は、麦芽比率の定義が約67%以上でした。昔のビールのほうが麦芽率が高く設定されていたのです。

副原料についても規制が大幅に緩和され、コリアンダーなどの香辛料が使用できるようになりました。これらの法改正によって、日本のアルコール飲料業界ではさまざまなビールが開発されるようになり、日本のビール文化が大きく発展していきました。

発泡酒の定義

発泡酒の定義

発泡酒は以下のように定義されています。

  • 発泡性があり、アルコール度が20度未満であること
  • 麦芽、麦またはホップを原料の一部としていること
  • 麦芽の使用率が50%未満であること
  • ビールに類似しているものの、ビールの定義に当てはまらないものであること

参考:ビール・発泡酒に関するもの|東京国税局

つまり、麦芽の使用率が50%未満であったり、ビールに認められない副原料を使用していたりするものは発泡酒に分類されます。一方で、麦芽の使用比率が50%以上であってもビールに認められない副原料を用いたものは発泡酒に分類されるなど、非常に複雑に分類されているのが特徴です。

酒税上で発泡酒は「麦芽比率50%以上」「麦芽比率25%以上50%未満」「麦芽比率25%以下」の3つに分類されています。

第3のビールって一体何なの?

第3のビールって一体何なの?

ビールについて語るなかで、欠かせないのが「第3のビール」の存在です。そもそも「第3」があるということは「第1」や「第2」もあるということ?と思った方もいるでしょう。

「第1のビール」は、通常のビールを指します。もともとは、麦芽やホップなどを使ったアルコール飲料はビールのみでした。しかし、酒税法によってビールには高い税金が設定されているため、ビール製造会社が安価でビール風のアルコール飲料を流通させようとして開発したのが「第2のビール」に該当する「発泡酒」です。

麦芽比率が低いことで安価に設定できる発泡酒の人気が高まっていきましたが、2003年にさらに酒税法が改正されてしまい、発泡酒の税率も上げられてしまいました。この増税に対抗するために開発されたのが「第3のビール」です。

第3のビールには、麦芽が用いられていないため発泡酒の定義にも当てはまらず、酒税を抑えることができました。第3のビールは大きく以下の2つに分類できます。

  • 原料に麦や麦芽を使わず、穀物で製造しているもの
  • 発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜているもの

原料に麦や麦芽を使わず、穀物から製造しているものは「その他の発泡性酒類」に分類され、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜているものは「リキュール(発泡性)」に分類されるため、酒税上ビールや発泡酒として扱われることはありません。

その他のビールの定義

生ビール・クラフトビール・地ビールの違い

ビールや発泡酒の定義について理解してくると「あれ?生ビールは何が違うの?」「クラフトビールは?」など、さらに疑問がわいてくる人もいるでしょう。これらのビールも細かく定義が定められています。

生ビールの定義

ビールは麦芽を麦汁に加工し、酵母を加えて発酵・熟成させて製造します。しかし、生きた酵母を保ったままでは流通過程で発酵が進みすぎてしまうため、加熱やろ過などの工程を経て酵母の働きを止めてから出荷するのが一般的です。

生ビールは、この加熱処理をしていないビールを指します。

加熱しないことで、原料の旨味や苦みを感じやすくなり、ビール好きの人に好まれています。一方で「熱処理していないってことは酵母が発酵し続けてしまうの?」と思う方もいるでしょう。

生ビールは、特殊なろ過技術を使用して酵母をろ過することで発酵をストップさせています。そのため、加熱はしていないものの発酵は止められているため、缶ビールなどでも生ビールが販売されています。

クラフトビールの定義

近年、よく耳にするようになったクラフトビールについても「結局何なんだろう?」と思っている人も多いでしょう。

クラフトビールとは、アメリカ発祥のビールで、小規模ブルワリー(ビールや発泡酒などの製造施設・事業者のこと)で製造されたビールを指します。

日本では、ビールとして販売する以上法律に定められたビールの定義を満たす必要がありますが、それ以外の点では以下の要件を満たしたブルワリーで製造されているものが本場アメリカではクラフトビールと呼ばれます。

  • 醸造所が小規模であること
  • 独立している醸造所であること
  • 醸造免許を所持していること

大規模ビールメーカーのビールとは異なり、ブルワリーごとの技術やこだわりによって作られたクラフトビールは100種類以上もあり、さまざまな味わいを楽しむことができます。

地ビールの定義

地方などに足を運ぶとお土産屋さんなどでも見かけることのある「地ビール」。これは、日本ではクラフトビールとほぼ同義で扱われることが多いですが、愛飲家にとっては異なるものであるといわれることもあります。

その理由は、地ビール特有の地域特産を用いた点や風土を活かした製造方法を用いられることが多い点にあります。

地ビールは地域の特産品などを用いて、その土地ならではの味わいを作り出したビールが多く、いわば地域密着型のビールです。そのため、お土産などに選ばれることも多く、地域資源として親しまれています。

一方で、クラフトビールは地域の特産品や風土に関係なく、ブルワリーのこだわりを突き詰めて製造されているものが多く、ビール愛飲家にとってはこれらの点がクラフトビールと地ビールの大きな違いとして認識されています。

ビールと発泡酒の3つの違い

ビールと発泡酒の3つの違い

ビールや発泡酒の定義が分かってきたところで、ビールと発泡酒の違いを具体的に見ていきましょう。

1.麦芽比率が違う

ビール 発泡酒
麦芽比率 50%以上 原則50%未満
※例外あり

ビールと発泡酒は麦芽比率の違うものが多いです。ビールは麦芽比率50%以上なのに対し、発泡酒は基本的に麦芽比率が50%未満のものを指します。

ただし、麦芽比率が50%以上のものであってもビールに定められた副原料以外のものを使用していると発泡酒に分類されるため注意しましょう。

ちなみに、麦芽比率によって味わいに以下のような違いがみられます。

【味わいの違い】麦芽比率が高いもの

麦芽比率が高いほど以下のような味わいを感じられることが多いようです。

  • 豊かな味わいやコクを感じられる
  • テクスチャーがクリーミーになる
  • 苦みと甘みのバランスが取れ、ビールとして風味が際立つ

ビールの最大の特徴であるクリーミーな泡は、麦芽比率が高いほど滑らかできめ細かくなりやすいです。また、黒ビールのような特に麦芽比率が高いものは、苦みのなかにカラメルのようなコク深い甘みを感じられるものもあり、ビール好きの人に好まれます。

【味わいの違い】麦芽比率が低いもの

麦芽比率が低いものには、以下のような味わいが感じられます。

  • 飲み口が軽い
  • すっきりとした後味がある
  • 穀物(トウモロコシや大豆など)の風味が感じられる
  • 苦みが少ない

麦芽比率の低いものは、ビール特有の苦みを感じにくいため、苦みを好まない人におすすめです。麦芽比率が低い分、原材料として使用されている他の原料の風味を感じられ、爽やかでスッキリした味わいを楽しみやすいでしょう。

香りも立ちにくいですが、ボディが軽く飲みやすいため、普段はあまりお酒を飲まない人やビール特有の苦みを好まない人にも親しみやすい味わいになっています。

2.副原料が違う

ビール 発泡酒
使用できる副原料
  • 果実(果実を乾燥させ、若しくは煮つめたもの又は濃縮した果汁を含む。)
  • コリアンダー又はその種
  • ビールに香り又は味を付けるために使用する次の物品
    -こしょう、シナモン、クローブ、さんしょうその他の香辛料又はその原料
    -カモミール、セージ、バジル、レモングラスその他のハーブ
    -かんしょ、かぼちゃその他の野菜(野菜を乾燥させ、又は煮つめたものを含む。)
    -そば又はごま
    -蜂蜜その他の含糖質物、食塩又はみそ
    -花又は茶、コーヒー、ココア若しくはこれらの調製品
    -かき、こんぶ、わかめ又はかつお節
制限なし

ビールと発泡酒には使用できる副原料に違いがあります。
ビールや発泡酒を製造する際、麦芽の味わいをバランスよく仕上げるためにさまざまな副原料を用います。

ビールは使用できる副原料の種類や含有量に細かな規定がある一方、発泡酒は制限がないのが大きな違いといえるでしょう。

麦芽比率が50%以上であったとしても定められた副原料以外のものを使用している場合は、発泡酒に分類されます。

フルーツやスパイスなど、さまざまな副原料でビールに個性を持たせる製造方法は、主にクラフトビールや地ビールなどに用いられることが多いです。例えば、レッドアイ(ビールとトマトジュースを混ぜたカクテル)やシャンディガフ(ビールとジンジャエールを混ぜたカクテル)などを商品化したものの場合、副原料(トマトジュースやジンジャエール)の割合は麦芽比率の5%を超えるため発泡酒に分類される場合が多いでしょう。

同じように、ブルワリーのこだわりによってビールの定義外の副原料を用いたクラフトビールや地ビールなども、製品の分類上発泡酒として販売されていることがあります。

3.酒税が違う

酒税とは酒類に課せられる税金のことです。商品の販売事業者に納税義務がある間接税のため、商品の価格に直接的な影響を与えます。

酒税は種類によって細かく設定されていて、ビールと発泡酒では以下のように酒税が違います。

ビール(350mlあたり) 発泡酒(350mlあたり)
酒税 63.35円
  • 麦芽比率50%以上:63.35円
  • 麦芽比率25%以上50%未満:58.49円
  • 麦芽比率25%未満:46.99円

基本的には、麦芽が多いほど酒税は高くなっています。ちなみに、第3のビールなどの新ジャンル酒類は350mlあたり37.80円とビールのおよそ半額程度です。

【ビール=高い・発泡酒=安い】は間違い

なかには「価格が高いものはビール、安いものは発泡酒」と認識している人もいるでしょう。確かに、一見するとビールの方が酒税が高いのだから商品価格も高くなると思われがちです。

しかし、酒税はビールや発泡酒といった分類で税率が決められている訳ではありません。現状、酒税は主に麦芽使用比率によって定められています。

発泡酒であっても麦芽使用比率が50%以上であれば、ビールと同額の酒税が課されます。だからこそ、発泡酒と記載されている酒類でもビールとほぼ同等の価格帯のものもあるのです。

特に、海外製のビールなどの場合、日本ではビールに用いられる副原料として認められない材料を用いているため商品分類が「発泡酒」とされているものが少なくありません。しかし、麦芽比率が50%を超えていると酒税はビールと同額になるため、価格帯としてはビールと同等程度に設定されます。

同じ発泡酒でも価格の高いものや安いものがあるのは、酒税上の分類によるものです。

ビールと発泡酒を見分けるポイント

ビールと発泡酒を見分けるポイント

スーパーなどのアルコールコーナーでは、ビールと発泡酒を一緒に店頭に並べていることも多いですよね。そこでビールと発泡酒を見分けるには、ラベル表示をチェックしてみましょう。

パッケージに「ビール」もしくは「発泡酒」と記載されているものであれば見分けやすいです。基本的にビールの定義を満たしていなければ製品表示として「ビール」と記載することができません。そのため、パッケージの記載をチェックするのが確実です。

原材料をチェックすることでもビールか発泡酒かを見分けることができます。
原材料表示には、最も多く使用している原料から順番に記載していくルールがあります。そのため、原材料の先頭に「麦芽」と記載しているものの大半はビールです。
ただし、副原料としてビールに使用できないものを含んでいる発泡酒の場合もあるため、ラベル表記などと一緒にチェックするのがよいでしょう。

健康への影響はビールと発泡酒で違うの?

お酒は飲みたいけれど健康にも気を使いたいという人のなかには、「ビールと発泡酒、健康に影響が少ないお酒はどっちなのかな?」と疑問を感じている人もいるでしょう。

基本的に、アルコール度数が同じであれば健康面への影響はビールと発泡酒で変わることはないと考えられます。ただし、使用している原料によってプリン体の多さや糖質の多さ、カロリーの高さなどは異なるでしょう。

使用されている原料や成分表示などをチェックして、自分の体質に合ったお酒を選ぶのがポイントです。

【2026年に酒税法が改正される】ビールや発泡酒の価格はどう変わる?

【2026年に酒税法が改正される】ビールや発泡酒の価格はどう変わる?

酒税は2017年に改正されて以降、段階的かつ計画的に税率改正が行われています。2026年10月には段階的改正の最終目標とされた本則税率が適用されることが決まっており、税率は以下のように改正されます。

ビール 発泡酒 新ジャンル
酒税 54.25円(350mlあたり)

ビール・発泡酒・新ジャンルの全てのアルコール類は、麦芽比率に関係なく酒税が一律に改定される予定です。市場に大きな影響をもたらすことが予想される改正ですが、ビールを好む人や麦芽比率の高い発泡酒を好む人にとっては、酒税が減額されることで製品価格が抑えられる可能性があるというメリットも期待できるでしょう。

一方で、麦芽比率の低い発泡酒や新ジャンルを愛飲している人にとっては、製品価格が上昇する可能性が高く、アルコール飲料業界でも酒税改正に向けて販売戦略の見直しが求められている状況です。

まとめ

今回はビールと発泡酒の違いについて紹介してきました。ビールと発泡酒は使用している麦芽の比率や副原料の違い、酒税の違いなどによって分類されており、それぞれの定義があります。

ただし、味や飲み口、香りなどは結局のところ製品によって異なるため「ビールだから」「発泡酒だから」という選び方よりも、自分の好みの香りや味のものを探すのがよいでしょう。

お酒は適量であれば健康に良い影響を与えるともいわれています。自分自身の体調と相談しながら、楽しく美味しいお酒を選べるように、今回紹介したビールと発泡酒の違いを参考にしてみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!