オホーツク海沿岸の網走市では、冬の1月から月に流氷が接岸することから寒い気候をイメージがしますが、1年を通じて晴天が多く、寒暖差が少ない比較的温暖な気候で、夏は真夏日となることがあります。
網走市の辺りは樺太などから入ってきたとされるオホーツク文化(古墳・平安時代の頃)の時代があり、市内ではオホーツク文化最大の古代遺跡「モヨロ貝塚」が発見され、国の史跡に指定されています。オホーツク文化の担い手、オホーツク人はモヨロ人とも呼ばれ、解明されていないことが多い一方で、残されたモヨロ貝塚などの史跡を前に、歴史ロマンと想像を駆り立てられる点も網走の魅力のひとつです。
歴史的背景から、網走市ではオホーツク文化とのつながりを指摘されている北方民族のウィルタ民族(オロッコ)やギリヤーク(ニヴフ)民族にちなみ、網走市をPRする「流氷パタラ」(流氷のお嬢さんの意味)はウィルタ語を使っているほか、民芸品の「サハリンイルガ」はウィルタ民族の伝統模様をモチーフとしているなど、網走を含むオホーツクエリアと北方民族との繋がりを現在に伝えています。
網走市は網走川の両岸に発展した街で、オホーツク海、湖、天都山をはじめとする山々に囲まれた自然豊かな市です。
観光スポットといえば、”網走刑務所”と呼んでしまう人も多い「博物館網走刑務所」が有名ですが、「オホーツク流氷館」「モヨロ貝塚」と「モヨロ貝塚館」などの施設や史跡、ラムサール条約登録湿地でもある湯沸湖、7月から10月頃まで数万株もの花が咲き誇る「フラワーガーデンはな・てんと」、コスモス畑などが美しい「大曲湖畔園地」などの自然景観が人気の場所など、さまざまな観光スポットがたくさんあります。
また、冬の流氷のイメージとは異なり、温暖な気候でアウトドアアクティビティも盛んです。ネイチャークルーズやカヌー、サイクリングのほかホーストレッキングやフルーツ狩りができるほか、冬にはファットバイクやワカサギ釣りが楽しめます。スポーツ環境、特に合宿チームへの受け入れ体制が整っており、サッカー・ラグビー・陸上などプロ・アマチュアスポーツ選手が夏のスポーツ合宿に多く訪れます。
流氷やカニで有名な網走ですが、北海道有数の畑作地帯で、雄大な畑で小麦・じゃがいもやてんさいを主体に大根・長いも・ゴボウなどの栽培のほか、広大な牧草地を有し、酪農・畜産もおこなっています。
畜産では「オホーツクあばしり和牛」「知床ポーク」「知床どり」などのブランド商品や、日本最大級の「エミュー牧場」があり、エミューのオイルをコスメ商品に、卵はスイーツなどに加工し特産品として販売しています。
また、漁業では流氷や豊かな森林がもたらす栄養豊富な海のホタテ・毛ガニ・スケトウダラなどの水揚げが盛んで、日本最北の捕鯨基地でもあります。また、海のほか市内に”網走5湖」と呼ばれる湖でもホタテ・ワカサギ・シジミ・シラウオ・エビなどを水揚げしています。
網走市のマスコットキャラクターは「ニポネ」です。網走の幸運のお守りとして作られてきた民芸品「ニポポ」(アイヌ語で木の小さな人形という意味)と流氷の天使「クリオネ」がモチーフで、胸には網走の花、エゾムラサキツツジのバッジを、頭には北方系民族の文様をイメージしたハチマキを巻いています。
網走市ってどんなところ?
日本一のサンゴ草群落地
野鳥の聖域
数えきれない網走グルメ
癒しスポット
網走市の主なイベント
1月 | 日本一網走湖ワカサギ釣り選手権大会 |
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2月 | あばしりオホーツク流氷まつり |
5月 | 春かに合戦in網走 |
6月 | オホーツクSEA TO SUMMIT |
7月 | あばしりオホーツク夏まつり・花火大会 |
8月 | オロチョンの火祭り |
9月 | 能取湖さんご草祭り |
9月 | オホーツク網走マラソン |
9月 | あばしり七福神まつり |