比較的険しい山々に囲まれた仁木町は、その斜面に果樹園が広がり、フルーツとお米、トマトなどの野菜栽培が盛んな町です。温暖多湿な気候で霜や雪が少ないことや、はるか昔、余市川によってもたらされた土砂が堆積した土地が肥沃で、周りを囲む山の影響から強風が少ないことも作物の栽培に適した環境を作っています。
フルーツの町として知られる仁木町は、2017年に「NIKIワイン特区」として認定され、ワインのほかリンゴなどの果実を使ったリキュールを少量でも製造できるようになりました。これにより農家レストランなどで自家製造するリキュールを楽しめる機会が増えることなども視野に、隣町で同じくワイン特区の認定を受けている余市町とともに地域一体となってワインの一大産地づくりを目指しています。また、余市町とともに「余市・仁木ワインツーリズムプロジェクト」を展開し、ワインを楽しむイベントなど各種イベントの企画・開催やワイン醸造を新しく始める人への支援なども行っています。
仁木町のイメージキャラクターはサクランボの「ニキボ-」です。弟の「タケボー」といつも一緒で、天気がよい日はマメコバチと遊んでいます。
仁木町ってどんなところ?
6月から10月までのフルーツ天国
仁木町ではサクランボ・ブドウ・リンゴ・プルーン・ブルーベリーなど柑橘系以外は栽培できるといわれ、6月にイチゴの収穫が始まると多くの人が観光果樹園に訪れます。なかでも代表的なフルーツ「サクランボ」がおいしくなる7月には、町に佐藤錦・南陽・紅秀峰・ナポレオン・大将錦などの真っ赤な粒がピカピカ光りながらたわわに揺れる光景が見られます。フルーツ狩りはナシ・リンゴなどが終了する10月下旬まで続きます。
進化するNIKI
果樹園が多く、夏と秋にはフルーツ狩りで賑わう仁木町は子どもと楽しむイメージが強かったのですが、2017年に「NIKIワイン特区」に指定され、「ワインの産地」として注目を集めています。町内にはワイナリー・ドメーヌが増え、ワイナリーホテルやレストラン併設の施設もあるなど、ワイナリー巡りやワインを楽しむ目的でのステイが可能になり、道内外のワイン好きな大人たちから熱い視線が集まっています。
農村公園フルーツパーク仁木
公園には仁木町を表して花やフルーツの木があちこちに植えられ、果樹見本園や温室、町を眺められる展望台やジャンボすべり台、子どもボルダリング設備や町内の各種イベントが開催される広場があります。ドッグランやバリアフリーのコテージに加え、2021年にキャンプサイトをオープン。手ぶらでもバーベキューができるサービスや朝食パンケーキ付のキャンププランなど、便利なサービスメニューがある多目的に楽しめる公園です。
仁木町の主なイベント
7月 | 仁木さくらんぼフェスティバル |
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7月 | フルーツ&ワインマラニック |
10月 | 仁木町うまいもんじゃ祭り |