猿払村は、オホーツク海と広大な酪農地帯、さえぎるものがない大きなる空がある村です。日本最北の”村”で、北海道の村のなかでは面積が最も大きい村でもあります。
夏は最高気温が30℃近くまで上がることもありますが、たいていは気温が低く、暑い期間が短いことも多くあります。冬は流氷が接岸し、2月・3月には最低気温がマイナス20℃を超える日があるほか、激しい吹雪の日も少なくありません。
猿払村を通る国道238号は「宗谷国道」として知られ、網走から稚内まで海沿いを走る道路でオホーツクホタテロードと呼ばれることもあり、ホタテの産地として知られていますが、一方で宗谷国道の周りには沼が点在し、その風景は北海道の原風景を思わせるような雄大な自然を体感できるエリアです。また、国道から目にすることができる「ポロ沼」は、ハクチョウが訪れる沼としても知られています。
漁業と酪農が盛んな猿払村は、特にホタテ漁が盛んで、"日本一のホタテの街"として知られています。
また、酪農では村営の牧場「猿払村畜産公社」があり、日本最北の村の牛乳「さるふつ牛乳」を生産、村の「牛乳と肉の館」では、猿払産の牛乳を使ったアイスクリームなどの乳製品を手作りしており、村の特産品になっています。
猿払村のキャラクターは「さるっぷ」です。サルの男の子で、好きな食べ物は村で獲れるホタテです。
猿払村ってどんなところ?
さるふつの海の幸
猿払村は全国的にも知られる天然ホタテ貝の水揚げ量が日本一の村です。冷涼な気候により海水温度が低く、このため肉厚なホタテが育ちます。水揚げされたホタテ貝は殻付きや冷凍ホタテ貝柱として全国へ出荷され、ホタテのほかにもサケ・マス・毛ガニなども水揚げしており、ホタテ同様「さるふつブランド」として販売しています。
エサヌカ線
全長16キロメートルのエサヌカ線は、「エサヌカ原生花園」の中を突き抜けて走る道路で、8キロメートル以上真っすぐに伸びる直線道路は、ライダーにとっての憧れの地です。どこまでも続くように見える道と空、視界を遮るものがない開放的な風景を満喫できるエサヌカ線は、北海道の広大な大地を感じられるスポットです。
幻の魚が棲む村
猿払村の魚でもある「イトウ」は、沼や川に棲む体調1メートル以上にもなる淡水魚です。手つかずの自然が広がる猿払川をはじめ点在する沼には「イトウ」が生息し、全国の釣り人が釣りに訪れます。北海道の一部にのみ生息するイトウは環境庁の絶滅危惧種に指定されており、近年は北海道もイトウ保護のため河川環境保護やキャッチアンドリリースの呼びかけなどをおこなっており、地元でもイトウの保護活動を進めています。
猿払村の主なイベント
7月 | さるふつ観光まつり |
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