平取町の紹介

平取町

Biratori

平取町は農業を主力産業とし、中でも安定栽培の「ニシパの恋人(びらとりトマト)」は全国的にも知られています。トマトジュースやケチャップ、完熟トマトアイスクリームなどトマトの美味しさが詰まった商品は、贈り物にも喜ばれそうです。さらに「びらとり和牛」ブランドも確立。大自然と気候条件に恵まれて育ったびらとり和牛は「黒毛和種」という種類で、柔らかく口の中でとろけるおいしいお肉。びらとり和牛を贅沢に使ったメニューを味わえるレストランも評判です。
また、歴史的にも特色あるアイヌ文化を今に伝える伝承事業への取り組み、人材育成など恵まれた地域資源を活かした活動に取り組んでいます。

平取町ってどんなところ?

平取町の芽生すずらん群生地

北海道の初夏を代表する花「すずらん」群生地

平取町市街から車で40分。幌尻岳の麓の「芽生(めむ)すずらん群生地」は約15haと日本一の広さを誇っています。一時は絶滅の危機に瀕したすずらんを平取町が保護管理し、10年の歳月をかけ自然の状態に回復させました。見頃は5月下旬~6月中旬頃で、白樺の木立に囲まれた観賞用道路から白く可憐な花々を眺めることができます。隣接の「町営牧場」も、もうひとつの観光スポット。緑の放牧場でびらとり和牛が飼育されており、放牧風景とすずらんのやさしい香りを一度に楽しめます。
平取町の幌尻岳

登山ファンが集う、雄大な幌尻岳

標高2,052mの幌尻岳は、日高山脈襟裳国定公園の中で最も高い山であることから、アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ポロ・シリ」として親しまれてきた山です。夏には一面高山植物の花畑となる山頂付近のカール状大地や、豊富な動植物群、山頂からは幾重にもなる日高山脈の山並みが一望できるなど、魅力あふれる山としてアルピニストたちに大いに人気があります。
平取町の二風谷ファミリーランド

遊びもキャンプもお任せのファミリーランド

野球場、テニスコート、ゲートボール場、パークゴルフ場などのスポーツ施設や、バッテリーカー、冒険遊具のある広場、オートキャンプ場なども整備されている「二風谷ファミリーランド」は、町民から観光客まで幅広く人気のスポット。遊歩道沿いを散策すると、野鳥の森やマカウシの滝など自然もたっぷり満喫できます。
二風谷アイヌ文化博物館

「二風谷」で受け継がれるアイヌの文化と歴史

独特の外観が目を引く「二風谷アイヌ文化博物館」は、貴重なアイヌ文化を正しく受け継ぎ、未来へと伝えていくことをコンセプトとし、平成4年に開館しました。館内は4つのブースにわけられ、「人間と神と自然(大地)」が一体となって営まれるアイヌの暮らしと文化をそれぞれの側面から伝え、視覚・聴覚をフルに使って楽しめるよう工夫されています。
展示品は、その多くが沙流川流域のアイヌ文化を学ぶための標識的な資料として活用され、重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」をはじめとしたアイヌの民具、重要文化的景観にも選定されたチセ群のほか、数多くの視聴覚資料、関係図書等も納められています。ユカラ「英雄叙事詩」もビデオステージで実際に聞くことが出来るのでぜひ体感してください。
「平取町アイヌ工芸伝承館(愛称:ウレシパ)」も訪れたい場所の一つ。ここは、地域のアイヌ工芸振興施策「匠の道」にあり、工芸家を志望する人たちが技術を学び、観光客や町民の方が気軽に工芸を体験できる場として、2019年4月にオープンしました。付近には「萱野茂二風谷アイヌ資料館」のほか「旧マンロー邸(国登録有形文化財)」「沙流川歴史館」「平取町アイヌ文化情報センター」などがあり、徒歩圏内で移動することができます。こうしたアイヌ文化にかかる学術情報の集積は、北海道内の市町村では類例がほとんどありません。
二風谷は、平取町における観光振興の中心地であると同時に、技巧を継承し体験するための拠点でもあります。豊かな自然環境を背景に育まれた知恵や教えの姿も含め、アイヌの伝統に触れてみてはいかがでしょうか。

平取町の主なイベント

5月 すずらん鑑賞会(〜6月)
7月 幌尻まつり
8月 義経神社例大祭、チプサンケ
9月 びらとり食の祭典
2月 全道PKグランプリ