鹿追町の紹介

鹿追町

Shikaoi

農業体験は、やりたいし、やれそうだけど、なかなかできない観光です。
しかし、鹿追町なら、観光客が野菜を収穫したり、ホルスタインの乳を搾ったりすることができます。
土に汚れながら家畜の息遣いを間近で感じると、普段の食がどのようにして出来上がってくるのかリアルに理解できるようになるでしょう。
これは、見る観光では得られない、する観光でしか得られない感動です。
鹿追町にはファームイン(農家民宿)を経営する農家さんがいくつかあるので、こうした経験ができるわけです。

もし秋に鹿追町に行ったら、ぜひ然別湖に足を延ばしてみてください。福原山荘の周辺で見事な紅葉を楽しむことができます。
また、然別湖の周辺の山のなかに入ると「地獄の景色」をみることができますよ。詳しくは本文で紹介しますね。

鹿追町ってどんなところ?

鹿追町の農業体験

農業を楽しむ仕組みがあります

農業は北海道の重要産業であるだけでなく、観光資源としても有望です。多くの観光客は、農業を体験したいと思っています。
ところが農家さんは農作業に忙しく、なおかつ接客が得意ではありません。そもそも観光ビジネスを展開するノウハウも持っていません。そのため道内に、観光客が農を楽しむ場所はあまりないのが現状です。

しかし、鹿追町は違います。農業を楽しむ仕組みがしっかり構築されているので、たっぷり体験できますよ。

【村瀬ファーム】は、ジャガイモやアスパラをつくる農家でありながら、農家民宿も経営しています。農家民宿は、ファームインと呼ばれることがあります。ファーム(Farm)とは農場のことで、イン(Inn)は宿のことです。
ここに泊まると野菜の収穫を手伝うことができるほか、ピザづくりやカヌー上での釣りなどを体験できます。

【カントリーファーマーズ藤田牧場】では酪農体験ができます。藤田牧場は1913年(大正2年)に、静岡から移住してきた藤田基司氏が開きました。現在は250頭のホルスタインを飼育しいて、よつ葉乳業に牛乳を卸しています。
ここでは乳しぼりをして、その牛乳でアイスクリームやバターをつくることができます。

どちらもしっかりとした宿泊施設を持っているので、小さな子供がいても安心してすごすことができます。
神田日勝記念美術館

ベニヤ板に描くこげ茶色の農業の世界:神田日勝記念美術館

神田日勝は、ベニヤ板にペインティングナイフで描く、油絵画家です。
1937年、東京で生まれた神田は、8歳のときに北海道開拓に参加する両親に連れられて鹿追町へ。素手で作業をする過酷な環境を神田一家は耐え抜き、神田も中学を卒業してすぐに家業を手伝います。
兄が東京芸術大学に進学したことから絵画に目覚めた神田は、油絵制作に取り組みます。
神田は農場で働く人たちや、農場で働かされて最後に殺されて食べられてしまう家畜を描きました。その世界は、こげ茶色でした。
ただ神田は、そのこげ茶色の世界を悲惨に描くのではなく、生きる力を前面に出しています。

鹿追町内にある神田日勝記念美術館では、絶筆となった、あの有名な、上半身だけの馬の絵をみることができます。
鹿追町の乳製品

牛乳をベースにした鹿追グルメをぜひ味わって

酪農が盛んな鹿追町に来たら、牛乳をベースにした食を味わってください。
定番の牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、バターも、産地のものは一味違います。
【カントリーホーム風景】は、東瓜幕協和生産組合のブランドで、定番乳製品を購入することができます。ヨーグルトカタラーナという珍しいスイーツもありますよ。
鹿追町のガレ場

「地獄ってこんな感じ?」ガレ場がたくさんある然別湖周辺の山

大雪山国立公園内にある唯一の自然湖である然別湖は、さまざまなアクティビティを楽しめますが、ここで紹介したいのは、周辺の山でみられるガレ場です。
ガレ場は溶岩が溶けてできた岩がゴロゴロと転がる場所のことで、その様子は「地獄のよう」です。
ガレ場は、然別湖周辺の、東ヌプカウシヌプリ、西ヌプカウシヌプリ、白雲山、天望山といった山でみることができます。

鹿追町の主なイベント

1月 ~ 3月 しかりべつ湖コタン(氷でつくったバーや氷上露天風呂など)
6月 然別湖の湖水開き
7月 白蛇姫まつり