滝上町

山の斜面に広がるピンクのシバザクラで知られるオホーツクエリアの滝上町。
周りを山に囲まれているため、盆地特有の寒暖の差が大きい気候で、冬には最低気温－35.2℃を記録したこともあります。1月・2月の平均気温は－8℃前後と冷え込みは厳しいですが雪はそれほど多くはなく、夏、7月・8月の平均気温は25℃前後と過ごしやすい気候です。

隣接する7市町のうち、紋別市以外の境界はすべて山という森の中の渓谷にたたずむ町ですが、町内市街地では赤い屋根やとんがり屋根の建物が印象的です。
ハーブ畑が広がる高台から臨む町の景色は、森の木々や渚滑川などの自然景観の中に赤い屋根のとんがり屋根がぽつぽつと見え、特に朝もやが広がるなかの光景は、まるで童話の舞台のようです。

町では豊富な森林資源から林業が盛んですが、昼夜、季節を問わず寒暖の差が激しい気候から、おいしい野菜が採れ、乳牛・肉牛などの酪農が盛んなほか、日本でも数少ない七面鳥の飼育も行っています。また、かつて薄荷（ハッカ）の栽培が盛んだったオホーツクエリアですが、滝上町では現在も薄荷を栽培しており、生産量は日本一。薄荷=ハーブ（香りの植物）をモチーフにハーブや草花を楽しめる色とりどりの花のハーブガーデンは、森と渓谷の滝上町をより童話の中の町のように見せてくれます。

町内にはホテルなどの宿泊施設のほか、渓谷公園内にキャンプサイトがあります。「滝上渓谷公園キャンプ場」にはコンクリート製バーベキュー炉が付いた炊事棟があるほか、キャンプ場から300mほどの場所に日帰り入浴が可能な「ラジウム温泉」（童話村たきのうえホテル渓谷）、車で3分ほどのところに「童話村交流プラザ・プラザの湯」でも入浴が可能で、穴場といえるキャンプ場でもあります。

そして滝上町のシンボルキャラクターは「ピコロ」。シバザクラの妖精で、童話村のお土産パッケージなどに登場しています。