浜中町の紹介

浜中町

Hamanaka

北海道東部の太平洋に面した霧多布半島の町で、釧路市と根室市の中間に位置する町です。
町の北部は丘陵で南部は厚岸霧多布昆布森国定公園(霧多布湿原)がある平野が広がっています。海岸線は断崖や奇岩、小さな島などで変化に富む景観が見られます。また、夏は冷涼で海からの霧が発生しやすい土地です。

北海道のなかでは早くに和人が到達した地で、1701年にキイタップ場所が開かれ、のちの浜中町のはじまりになりました。1952年の十勝沖地震による津波、1960年のチリ地震の津波で被害を受けたことから、町の海岸沿いに17kmもの防波堤を建設。全国初の津波防災ステーションを設置し、東日本大震災による津波では人的被害を避けることができました。

酪農と漁業が盛んな浜中町では、酪農では早くから飼料や牧草地を育てる土地に目を向け、質の高い牛乳などを生産する豊かな酪農郷をめざしており、その牛乳は大手アイスクリームブランドの原材料として供給していることでも知られています。

漁業では、浜中町は良質な昆布の産地として知られています。毎年、5月から6月の昆布漁の時期には昆布が浜辺一面に干されている様子は、海岸エリアでの風物詩です。また、サケ・マスやウニ・タコ漁なども盛んで、ウニは良質な昆布を食べて育つことから、おいしいウニが獲れるといわれています。
町内ふたつの漁協から毎年提供される浜中の豊富な海の幸は、町内の保育所・小学校・中学校・高校の給食でも活用されています。

近隣の釧路湿原などとともに、自然豊かな浜中町は多くの人が訪れる観光地としても知られています。町内の霧多布湿原や霧多布岬、アゼチの岬、火散布沼(ひちりっぷぬま)など北海道を代表するような美しい自然景観スポットが多くあります。

また、劇画「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチ氏のふるさとであることから、町内ではルパン三世の作品中に登場する風景が見られるほか、浜中町総合文化センター内には「モンキー・パンチ・コレクション」があり、モンキー・パンチ氏の仕事部屋が再現されています。

浜中町のゆるキャラは、全身真っ黒で海の中でのフラダンスが趣味という「コブダッシー」です。

浜中町ってどんなところ?

霧多布湿原

2021年3月、誕生

2021年3月30日に国内で58か所目、道内で6か所目の新たに指定された国定公園が「厚岸霧多布昆布森国定公園」です。これにより浜中町にある「霧多布湿原」や「火散布沼」(ひちりっぷぬま)をはじめ琵琶瀬一帯から厚岸町(あっけしちょう)の別寒辺牛湿原(べかんべうししつげん)、厚岸湖、釧路町の昆布森から尻羽岬(しれぱみさき)、愛冠岬(あいかっぷみさき)までの海岸線や海食崖が国定公園となりました。
浜中町の昆布漁

海辺の風物詩

霧多布湿原のミネラルが注ぎ込む浜中町の海では良質の昆布が育ち、昆布漁が盛んです。昆布漁が盛んになる6月頃から、海岸線では昆布漁で採った昆布を「干場」で天日干しする光景が見られるようになります。「干場」は砂利が敷かれており、その上に長い昆布がまっすぐに並べられていく様子は、とても壮観な眺めの風物詩です。
エゾカンゾウ

お花畑と夕日

霧多布湿原には4月から9月にかけてさまざまな花が咲きます。4月上旬のフクジュソウに始まり、5月頃はミズバショウやエゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウ、6月はエゾイツツジ・ミツガシワ・クロユリ・クシロハナシノブ。7月初旬には町の花「エゾカンゾウ」の群落も見られ、春から秋にかけて湿原一面のお花畑を楽しめます。また、夏には霧が多く遭遇するチャンスは減りますが、霧多布湿原に沈む夕日は格別な美しさです。
浜中町の牛乳

低温殺菌牛乳からソフトクリーム、チーズまで

酪農王国の浜中町では、潮風を受けたミネラルに富む牧草を食べて育つ牛の良質な牛乳で有名です。町では時間をかけて牛乳本来の風味を味わえる「低温殺菌」の牛乳を生産する牧場や、搾りたてミルクで多彩なチーズを作るチーズ工房、牛の種類にもこだわりチーズ作りをおこなう牧場などがあり、こだわりの乳製品が作られています。また、"コープはまなか"で販売するソフトクリームも人気の浜中町グルメです。

浜中町の主なイベント

3月 はまなか桜まつり
7月 浜中うまいもん市
9月 ルパン三世フェスティバル in 浜中町
9月 きりたっぷ岬まつり
9月 牧場まつり