北海道のほぼ中央にある赤平市は、夏は気温が30℃以上になることもありますが、湿度が低く過ごしやすい気候です。冬は11月下旬から3月頃まで降雪があり豪雪地帯ですが、厳冬期にはパウダースノーが街を覆い、特に冷え込んだ早朝には空知川などでダイヤモンドダストや霧氷が見られることもあります。
明治に開拓がはじまった赤平市は、石炭の街として発展した市です。現在も当時を感じられる「ズリ山」や「立杭櫓」が市内に残っています。
石炭の街を象徴する「北炭赤間炭鉱ズリ山」「住友赤平炭鉱立坑櫓」「空知川露頭炭層」は、「炭鉄港」をキーワードに北海道の他市町の文化財などとともに、地域の歴史などを通じて文化・伝統を発信する「日本遺産」に申請、2019年、「炭鉄港」の構成要素として日本遺産に認定されました。
また、旧北炭赤間炭鉱ズリ山は、毎年7月に開催される「あかびら火まつり」でおこなわれる「火文字焼き」の舞台にもなっており、777段の階段で頂上まで上ることができます。
炭鉱の街として知られた赤平市ですが、現在は全国的に知られる”ものづくり企業”がいくつもある街です。皮革製品を作る企業、産業用マグネットを作る企業、宮大工の技術を活かし、建築物のほか玩具を作る企業、国内唯一のスーツケース工場、また、地中熱ヒートポンプシステムを使ったハウスでコチョウランをはじめフルーツから樹木の苗を栽培する企業など、特色あるものづくり企業がいくつもあるところが赤平市の特徴です。
お米やソバ、トマトなどの野菜や花き栽培もおこなっており、赤平産トマトは「赤平トマトカレーパン」など、赤平の新たなグルメに加工・販売されています。
市内にはアウトドアアクティビティが楽しめる「エルム高原」があり、キャンプサイトになっている”家族旅行村”では、バーベキューハウスやテニスコート、焚火台、各種レンタルキャンプ用品などが利用できます。公園型のキャンプサイトで、ファミリーで楽しめるほかオートキャンプ場も併設し、貸別荘式の2階建てコテージや高床式コテージも利用できます。カブトムシやクワガタなどの昆虫採集ができる夏はもちろん、冬キャンプを楽しむ人も訪れるキャンプサイトです。
また、エルム高原には「彫刻公園サキヤマ」(先山は採炭現場の第一線で採掘する熟練作業員)として国内外で活躍した流政之(ながれまさゆき)氏の彫刻を野外展示しており、炭鉱夫をイメージした巨大彫刻などが点在しています。
国道38号線沿いのエルム高原への入口には、”クマゲラ”が目印の赤平市の情報発信基地「AKABIRAベース」があり、物産館では赤平グルメや赤平産のお米・野菜・コチョウランなどを販売しています。
赤平市ってどんなところ?
勇壮なタイマツリレーと火文字焼き
道内から"ラン"が一同に
日本遺産「炭鉄鉱」~日本の産業革命を支えた巨大鉄塔
がんがん鍋
赤平市の主なイベント
4月 | らんフェスタ赤平 |
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7月 | あかびら火まつり・市民花火大会 |
8月 | エルム高原祭り |
10月 | 赤平産業フェスティバル |