歌志内市の紹介

歌志内市

Utashinai

日本一小さな「市」として知られる歌志内市は、北海道の中部、空知エリアのなかでも5市5町が構成する「中空知」(なかそらち)エリアにあり、近隣の赤平市・夕張市・美唄市・三笠市などとともに炭鉱の町として栄えた歴史があります。

市のシンボルは、標高467mの神威岳(かもいだけ)。歌志内市と赤平市の境界にある山で、歌志内市街地から車でわずか15分ほどで山頂にアクセスでき、晴れた日の山頂からは、十勝岳連峰や樺戸連山を臨むことができる自然豊かな街です。

山間の立地から冬は気温が-10℃以下になるほど寒く、積雪は10m以上になることもあるほど雪が多いため、ふわふわとした細かなパウダースノーが積もり、その雪質からスキーヤーに知られた街でもあります。

市の名前の由来ともなっている「ペンケウタシュナイ川」に沿って街並みが続き、ヨーロッパ・アルプス山脈山間にあるチロル地方に気候や景観が似ていることから、歌志内市ではチロル地方をイメージした街づくりをおこなってきました。

北海道のなかでも特に四季の変化がはっきりした気候のため、周りの山々の景色は季節ごとに美しく変化します。春の白いコブシの花やサクラ、夏の緑、秋の紅葉、冬は真っ白なパウダースノーや霧氷に彩られた森を背景に、歌志内市のモチーフ、アルプスのチロル地方を思わせる「歌志内市郷土館ゆめつむぎ」のとんがり屋根や、ログハウス風の道の駅、「くつろぎの温泉ホテルチロルの湯」「こもれびの杜記念館」の建物は、異国情緒を漂わせ、ある種北海道らしいフォトジェニックな光景として目に映ります。
また、市内上歌(かみうた)エリアには厳しい気候条件下でワイン醸造用ぶどうの栽培をおこなう「歌志内上歌ヴィンヤード」があり、ここでもヨーロッパの趣きが感じられます。

チロル地方の雰囲気もある歌志内市ですが、現在も昔からの伝統が祭りのなかに見られます。
「うたしない市民祭りSYOTTEKE」での神輿渡御では、数百キロの重さの石炭がご神体の御神輿をかつぎ、有志でつくる神輿会がその伝統を守っています。

歌志内市のシンボルキャラクターは「ホルンくん」です。チロル風衣装を着たヒツジのキャラクターです。

歌志内市ってどんなところ?

歌志内市の神威岳(かもい岳)

歌志内市のシンボル、神威岳(かもい岳)

歌志内市にある神威岳(かもい岳)は、気象条件が合えば雲海が見られることでも知られ、山頂からはペンケウタシュナイ川に沿って続く歌志内の街並み、晴れた日には十勝岳連峰まで臨めます。冬季以外は車でアクセスできる山頂からは、春・秋の早朝に見られる雲海、昼間の十勝岳連峰と歌志内の街並み、一筋の川のように光る夜景と、歌志内市が謳うアルプスのチロル地方のような風景を一望できるスポットです。
かもい岳スキー場

極上のパウダースノー

「かもい岳スキー場」はスキー大会も開催されていたアルペンスキーヤーには知られたスキー場で、競技スキーヤーが多く利用してきました。極寒の山間地ならではの積雪量と良質なパウダースノーが特徴で、ヨーロッパのチロル地方のスキーリゾートを思わせるゴールハウスとログハウス調のセンターハウスがシンボルです。コースはバンビ・大会・トレーニングの3コースあり、ファミリー層から上級者まで楽しめるスキー場です。
歌志内市のソウルフードなんこ鍋

"炭鉄港めし"にも選ばれたローカルフード「なんこ鍋」

「なんこ」は馬肉を意味する秋田などの方言です。江戸時代から炭鉱夫が食べていた馬肉料理が秋田の炭鉱夫を介して伝わったとされる歌志内の「なんこ鍋」。馬のホルモンをやわらかくなるまで煮込んだ味噌仕立ての郷土料理です。各家庭に伝わっており、家庭によって具や隠し味が少しずつ異なります。空知エリアの市町ほかを対象に「日本遺産」に認定された「炭鉄港」の一部でもある「炭鉄港めし」としても知られるようになりました。
悲別ロマン座

伝説のテレビドラマロケ地

舞台化され海外公演もおこなわれた倉本聰氏脚本のテレビドラマ「明日、悲別で」(1980年代)のロケ地でドラマの舞台になった「悲別ロマン座」(かなしべつろまんざ)です。上歌(かみうた)地区に映画館として建てられ、1970年代に映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地にもなりました。「悲別ロマン座」は架空の名称ですが、現在も有志を中心に各地のファンによって保存され、来館する人が後を絶ちません。
歌志内に縁がある作家が多数

作家が暮らした街

歌志内に縁がある作家が何人かおり、ひとりは旭川市出身の三浦綾子氏です。歌志内に教員として赴任したことがあり、作品には歌志内での経験も反映されているのでは、ともいわれています。また、芥川賞作家の高橋揆一郎氏が歌志内出身で、国民学校の助教諭を務めるなど歌志内で過ごした時間も多く、歌志内市名誉市民の称号が贈られました。「歌志内公園」では「高橋揆一郎文学碑」が建てられています。

歌志内市の主なイベント

1月 かもい岳ジュニアスキー大会
2月 なまはげ祭り
9月 観光フォトコンテストうたしない
7月 うたしない市民祭り「SYOTTEKE」