黒松内町の紹介

黒松内町

Kuromatsunai

北限という言葉には、寂しいような誇らしいような響きがあります。それ以上北に行けないというニュアンスがありつつ、ここが極限の場所という意味もあります。黒松内町はブナの北限で、つまりここより北でブナ林をみることはできません。
町内には遊歩道がついたブナ林が3つあって、それぞれ微妙に植生が異なります。ブナとそれを取り巻く植物を、ゆっくり観賞してみてください。

足腰に自信がある人は、黒松内岳(標高739m)登山に挑戦してみては。標高200~600mのところにブナ林が広がっています。標高が高くなると、ブナの木に矮生低木化という現象が起きます。ブナにとって厳しい環境になるので、背が高くならないのです。

黒松内町ってどんなところ?

黒松内町のブナ林

最も北にあるブナ林

落葉広葉樹のブナは、なぜこれほど自然愛好者たちに好まれているのでしょうか。理由は人それぞれだと思いますが、その1つは、森を養っている木だからではないでしょうか。

人の手が入っていないブナ林は、多種多様な植物であふれかえっています。ブナが落とす無数の葉が、微生物に食べられて豊かな土壌をつくるからです。ブナの幹は曲がりやすいうえに、木材にすると水を吸って腐りやすいので、多くのブナの木が伐採され、スギやヒノキが植林されてきました。
そのため、ブナ林は今、日本の自然界で貴重な存在になっています。

黒松内町は、ブナの北限です。つまり、これ以上北にはブナは生息できません。黒松内町観光協会のキャッチフレーズが「ブナ北限の里」になっているほど、この町にとって重要な資源です。
町内には遊歩道がついているブナの群生地が3カ所あり、【歌才ブナ林】【添別ブナ林】【白井川ブナ林】といいます。
微妙に林の様子が違っているので、ゆっくり歩いてそれぞれの特徴をみつけてみてください。
トワ・ヴェール

歩いてお腹が空いたら黒松内グルメへGO

黒松内の自然を満喫したら、お腹が空いてくるはずです。そのときはぜひ、黒松内グルメで食欲を満たしてください。

【樻里花(キリカ)】は【歌才自然の家】のなかにあるレストランです。日本海にも太平洋にも近い黒松内らしく、両方の海で獲れた魚介類を使った料理を食べることができます。

【トワ・ヴェール】の正式名称は【黒松内町特産物手づくり加工センター】といいます。ハム、ソーセージ、チーズをつくっていて売店で買うことができます。食品工場が見学コースになっていて、どうやってつくられているかがわかるので安心できます。レストランではチーズフォンデュを食べることができます。

【道の駅くろまつない】では、手づくりパンや本格派ピザを食べることができます。ビザは、町内産モッツァレラチーズをふんだんに使っていて、チーズ好きにはたまらない味だと思います。

黒松内町の主なイベント

5月 なごり桜まつり
7月 ビーフ天国まるっと黒松内