ゲスト さん

株式会社ふじと屋

株式会社ふじと屋のメインイメージ
干さない干物で
北海道の魚をもっと手軽に
もっとおいしく
魚特有の臭みが少なく、身はふっくらやわらか。
独自の脱水製法「ピチピチ造り」で旨みを凝縮した、新しい干物のおいしさをお届けします。
魚特有の臭みが少なく、身はふっくらやわらか。
独自の脱水製法「ピチピチ造り」で旨みを凝縮した、新しい干物のおいしさをお届けします。
株式会社ふじと屋の店舗ファサード 株式会社ふじと屋自慢の真ほっけの干物 株式会社ふじと屋の干物イメージ
「このまま終わらせたくない」。再起をかけて受け継がれた干物づくり

札幌市東区の住宅街に拠点を構える「ふじと屋」。2012年の創業から、「ピチピチ造り」と呼ばれる特殊な製法を用いた、こだわりの干物を製造・販売しています。

代表の齋藤裕一さんが水産業の世界へ足を踏み入れたのは、20歳の時。知人の紹介で、スーパーでマグロの販売を担当することに。入社したその水産加工会社で始めたのが、現在の柱となる「ピチピチ造り」での干物の製造・販売でした。仕事に打ち込む中で、商品の魅力や販売の楽しさを実感していったといいます。

しかし、30歳の時、会社は経営難で廃業の危機に陥ります。「このまま終わる商品ではないはずだ。絶対になくしたくない」。齋藤さんは干物事業の継承を決意します。当時の従業員にその意思を伝えたところ「手伝うよ」との後押しが。一夜干し専門店「ふじと屋」として新たなスタートを切ったのです。

株式会社ふじと屋のベテランスタッフが魚を捌く様子 株式会社ふじと屋のベテランスタッフによる水圧洗浄の様子 株式会社ふじと屋の加工前の魚たち
仕入れは現地で。厳選素材から生まれる新たなおいしさ

ふじと屋で扱う水産物の約8割は北海道産。なかでも売り上げの約4割を占める一番人気は、北海道・羅臼産のホッケです。

羅臼の漁は春と秋の年2回です。春は流氷が溶けたあとに発生する豊かなプランクトンを食べに、秋は産卵のために、ホッケがやってきます。
漁獲量が安定しない近年でも、質の高いホッケを仕入れられるのは、地元の出荷業者との信頼関係があるから。齋藤さん自ら毎年現地へ足を運び、買い付けを行っています。

仕入れた魚はベテラン職人の手切りによって丁寧に捌かれ、魚ごとに調合された魚醤(ぎょしょう)と塩水に漬け込まれます。魚醤は石川県能登半島で作られた、イワシと塩を1年以上かけて発酵させた天然もの。深く丸みのある味に仕上がります。

さらにもうひと手間、味付けの段階で工夫を凝らした名物が「とうふホエイさけ」です。齋藤さんが属する北海道食文化研究会と、食品加工研究センターの共同開発により生まれました。
豆腐を製造する際に出る大量の上澄み液=「ホエイ(乳清)」の抗酸化作用に着目してできたこの商品。秋鮭を味付けの段階で最大8時間とうふホエイに漬け込むことで、しっとりとやわらかな食感に仕上がるのです。
独創性とおいしさが認められ、2019年には「優良ふるさと食品中央コンクール新技術開発部門」農林水産大臣賞、「第26回北海道加工食品コンクール」北海道知事賞をW受賞。食のプロたちからも高い評価を受けています。

株式会社ふじと屋の社長が取材を受ける様子 株式会社ふじと屋のピチピチ造りの基となるピチっとシート 株式会社ふじと屋のピチピチ造りによる浸透圧の様子
「干さない」からおいしい。旨みを凝縮する「ピチピチ造り」

ふじと屋の干物の最大の特徴は、「干さない」こと。水あめと半透膜を使った特殊なシートによる独自の脱水製法「ピチピチ造り」を用いています。

魚の臭みや身が固くなる原因は、空気に触れることで進む「酸化」です。その酸化を防ごうと、ふじと屋で採用したのが、特殊なシートに包む製法。余分な水分をシートが吸収することで、空気に触れずに脱水ができるのです。
また、シートはアンモニアなど臭みのもととなる小さい分子だけを吸収するため、分子の大きい旨み成分は魚の中に残るのだそう。魚の水分量や身の硬さに合わせて、3種類のシートを使い分けています。

酸化を防ぎながら旨みを凝縮させた「ピチピチ造り」の干物は、ふっくらやわらかな焼き上がり。魚嫌いのお子さんでも食べられると評判のおいしさです。

Message
わたしたちがお届けします!
株式会社ふじと屋のサブイメージ
旨みが詰まった魚をみんなの食卓に。

北海道の魚のおいしさを全国の食卓に届けたい。そんな想いで、お子様からお年寄りまで食べやすい干物を製造しています。

ふじと屋の干物は身がやわらかいので、尻尾まで均等に火が通りやすいのが特徴です。ホッケなど大きくて焼きにくい魚は、調理バサミでカットしてから焼くのがおすすめです。フライパンでもふっくらとおいしく焼けますよ。

この仕事で何よりうれしいのは、「魚嫌いだったうちの子が食べられた!」とリピートしてくださる親御さんの声です。「子どもが一生懸命骨を取って食べるようになった」と伝えてくださる方もいらっしゃいます。
旨みと栄養たっぷりで食べやすく、ご家庭で簡単に調理できるふじと屋の干物。家族が揃う食卓で、ぜひご賞味いただけるとうれしいです。

株式会社ふじと屋の社長とスタッフが打ち合わせしている様子のイメージ1 株式会社ふじと屋のヒット商品「とうふホエイさけ」のイメージ2 株式会社ふじと屋の店舗外観のイメージ3
目の前の仕事を積み重ね、北海道の魚を全国へ

近年は、コロナ禍をきっかけに始めた店舗販売もすっかり定着したふじと屋。物産展など道内外でのイベントでも、多くのリピーターが訪れるようになりました。
全国的に漁獲量の減少が続く中でも、SNSなどを活用して新たな仕入れ先の開拓を続けています。

2026年で創業から14年、「周囲に支えられてきました」という齋藤さん。前身の会社から共に働く従業員の方々、仕入れ先、お客様......繋がりに支えられて今があるといいます。「これからも目の前の仕事を積み重ねて、ふじと屋の名前を広めていきたい。うちの商品をきっかけに、北海道のおいしい魚を全国の食卓に届けられたら」と夢を語ってくれました。

歴史と技術を受け継ぎながら、新たなおいしさも追い求める。ふじと屋の挑戦はこれからも続いていきます。