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プティ・メルヴィーユ

プティ・メルヴィーユ紹介記事メインイメージ
手軽なご褒美を目指して。
函館の優れた素材で作るスイーツ
北海道・函館エリアの素材と向き合い、本格だけど手にとりやすいスイーツをお作りしています。
北海道・函館エリアの素材と向き合い、本格だけど手にとりやすいスイーツをお作りしています。
プティ・メルヴィーユがある函館金森倉庫と函館山 プティ・メルヴィーユのメルチーズ プティ・メルヴィーユのモンドセレクションの盾
小さな感動を届ける、街の愛されお菓子屋さん

年間約600万人が訪れる、北海道きっての一大観光都市・函館。古き良き趣と、幕末の歴史を偲ばせる西洋文化が共存する魅力あふれるまちです。
この地で1995年7月に創業した「プティ・メルヴィーユ」は、函館市民なら誰もが知っている街のお菓子屋さん。市内に4店舗を構え、フランス語で"ささやかな感動"を意味する店名の通り、カットケーキからお誕生日ケーキ、プリンに焼き菓子まで幅広いラインナップで函館市民の日常に彩りを添えてきました。

そして何と言っても、函館土産の代表格とも言える「メルチーズ」で広く知られるお店です。しっとりとなめらか、口いっぱいに広がるチーズの濃厚な風味。その美味しさと品質の高さは、世界80カ国以上から出品される国際的品評会「モンドセレクション」で2010年の初出品から最高金賞を受賞し続けているほどです。

プティ・メルヴィーユ末広店のショーケース プティ・メルヴィーユの遠藤シェフがオーブンを扱う様子 プティ・メルヴィーユの遠藤シェフが仕上げる様子
製菓一筋。長年磨いた技術を生まれ育った道南で

「メルチーズ」の生みの親であり、一代でお店を築いたのはオーナーシェフの遠藤 薫さん。函館スイーツ界のレジェンド的な存在でありながら、今も変わらず毎日工房に立ち、自らの手で商品を作り続けています。

道南出身で、農家の家に生まれ育った遠藤シェフがこの道に入ったのは今から50余年前のこと。手に職を付けたいと、高校卒業と同時に函館にある製菓パンの老舗「精養軒」に就職。ケーキなどを製造する洋菓子部門に配属され、技術の礎はここで培われました。「大きな会社だったから、東京から技術講師がよく来ていて、いろんなことを教えてくれましたね」と遠藤シェフ。洋菓子の世界に魅せられたシェフは、より高い技術を求め、その先生を頼りに単身上京。「やっぱり職人なので"もっといいものを作りたい"と思うんですよ。東京に居た23年間のうちに10軒以上は勤めたかな。昔ながらのやり方だけど、技術は目で見て盗むものというマインドで自分のスキルを磨いていました」。

長い東京修行を終え、地元の北海道に戻ってからはお母さまの後押しもあって函館市内に自身のお店を構えることに。30年前にオープンした今はなき1号店は、お母さまとアルバイトスタッフの数人で切り盛りする小さな小さなお店でしたが、のちに同店を代表する「かぼちゃのプリン」と「メルチーズ」がここから誕生することとなります。

プティ・メルヴィーユの遠藤シェフが取材を受ける様子 プティ・メルヴィーユのメルチーズ(単品) プティ・メルヴィーユのメルチーズが焼きあがる様子
辿り着いたのは、手のひらサイズの感動

プレーンにいちご、チョコレート、生キャラメル風味にパンプキン。季節限定品を含めると、今や10種類ほどのテイストがある「メルチーズ」。ひと口サイズの軽さとは裏腹に、しっとりとした食感とチーズの濃厚なコクがたまらないシグネチャー商品です。
1号店のオープンから少しして、遠藤シェフはお店の看板となるメニューを作りたいと考えていました。時は100円ショップが大ブームを起こしていた頃で、このワンコインの手軽さを取り入れることができれば、お店を知ってもらえるキッカケになるのではないか。そんな想いから生まれたのがメルチーズでした。

「東京時代、祐天寺にあった名店で習得した技術を注ぎ込んで、チーズを全面に打ち出した試作品を作ってみたところ、これが当時のスタッフに大不評で(笑)」と遠藤シェフ。何度も試作を重ねるもうまくいかず、心が折れて3カ月放置してしまったそう。

「不思議なもので、ある時"こうすればいいかも!"というのが閃いて、これが成功。でも今度は、100円で販売したら他のケーキが売れなくなるんじゃないかと不安になってしまって」。店頭に出せない日がさらに3カ月続いた頃、馴染みのお客様に試食をお願いしたところ「これは絶対に売るべきだよ!と背中を押してくれて、それでやっと販売することになりました。そこからは瞬く間にメルチーズが有名になっちゃいましたね」。

Message
わたしたちがお届けします!
プティ・メルヴィーユのオーナーシェフ・遠藤氏
丁寧に一つひとつ真心を込めて

フランス語で"ささやかな感動"を意味する「プティ・メルヴィーユ」では、本格だけど、肩肘を張らずに手軽に楽しめるフランス菓子をモットーに商品を作り続けてきました。
ひと口サイズのメルチーズや、創業時から愛されてきたかぼちゃのプリンなど、いずれも函館エリアの素材を中心に使用しているのも、私たちのこだわりのひとつです。

豊かな地元の恵みを、職人の手で一つひとつ大切にカタチにする。シンプルにおいしいを目指してきた味をぜひご自宅でお楽しみください。

プティ・メルヴィーユのこだわり素材のイメージ1 プティ・メルヴィーユのこだわり素材(バター)のイメージ2 プティ・メルヴィーユが仕入れているくりりんかぼちゃのイメージ3
函館周辺に集まる、本当にいい素材たち

プティ・メルヴィーユの商品には、地元の素材が多く使われています。これには、シェフの地産地消と地域生産への強い想いが込められています。「創業当時から、この地に根付いた商売をしていきたいという考えがありました。北海道はもとより、この函館周辺には本当にいい素材が集まっているんですよね」。

山川牧場の牛乳、よつ葉のフレッシュバター、自然卵、駒ヶ岳の有機かぼちゃ。その年の出来によって甘みや水分などが変わる野菜や果物も、遠藤シェフの繊細な感覚によって商品に取り入れられます。

2025年、地域への想いは函館名物である"イカ"にも注がれています。「創業30周年という節目に冒険をしてみようと思って。函館ではイカの漁獲量が年々減っていて、名物であるイカの存在を残したくて、メルチーズのイカスミ味を開発しました」。墨黒の見た目が印象的なイカスミ味の評判は上々。「函館らしさを表現できて満足のいく商品が作れました。ただ、工房ではイカのにおいがするから大変とスタッフには文句を言われちゃうんだけど(笑)」

プティ・メルヴィーユのかぼちゃのプランのイメージ1 プティ・メルヴィーユのかぼちゃのプリンのイメージ2
幼少期の記憶から生まれた、もうひとつの定番

創業当時から販売を続けてきた商品のひとつに、「かぼちゃのプリン」があります。ご実家が農家であった遠藤シェフが幼少期に、規格外などを理由に廃棄されるかぼちゃを見て、何か違うカタチで活用できないものかと秘めていた感性から生まれた商品です。

「お店を始める時にかぼちゃは絶対使いたいと思ってプリンにしたのですが、地元の人は普段からかぼちゃを食べてるから、全然売れなくてね」と遠藤シェフ。なかなか日の目を浴びない時期が続きますが、関東で開催された北海道物産展への出品を機に売上を伸ばすようになったのだとか。

「北海道=野菜というのがあるみたいで、道外の物産展でよく売れるようになって。地元の素材を信じて使い続けてきて良かったなと」。
これまでに何度か使用するかぼちゃは変わってきましたが、共通して函館および近郊産を採用してきました。現在は、森町の駒ケ岳にある「みよい農園」が有機栽培で育てた"くりりん"かぼちゃを使用しています。

プティ・メルヴィーユの工房の様子のイメージ1 プティ・メルヴィーユのバースデーケーキのイメージ2 プティ・メルヴィーユBAY函館店の店頭のイメージ3
無理に新商品は作らない。素材との出会いが大切

猫ちゃんのイラストが可愛いクッキー缶や、暑い夏でも常温で持ち帰りができる「いちごのバターサンド」など、トレンドや時代に合わせた商品も続々と登場しているプティ・メルヴィーユ。地元の良い素材を使って商品作りをするというスタンスは、これまでもこれからも変わらないと言います。

「売れるためだけに商品を作るというのは、自分の性にはあってないんです。北海道に生まれて、この地に根付いて商売をやってきた者として、やっぱり自分の近くにある素材を信じてスイーツを作りたい」と遠藤シェフ。「『ここは何を食べてもおいしいよね』とお客様に言っていただける、うちはその言葉を求めて、おいしいスイーツを追求していきたいですね」。

函館の豊かな素材に支えられ、職人の技と想いが込められたプティ・メルヴィーユのスイーツ。これからも変わらず、地域に愛され続けるお店であり続けますように。