お菓子好き必見!バウムクーヘンの名前の意味と由来&簡単アレンジレシピ
ふわふわ食感と優しい甘さが魅力のバウムクーヘン。お菓子やちょっとした軽食としても好まれ、日本人に馴染み深いお菓子のひとつです。訪問の際の手土産やお祝い事の引き出物などで貰ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
大切な人に贈るお菓子にはさまざまな意味があり、バウムクーヘンにも贈る相手のことを想う特別な意味があります。
この記事では、バウムクーヘンを贈る意味を解説します。合わせて、バウムクーヘンの名前の由来や本場ドイツでの扱われ方、お菓子別の菓子言葉なども紹介。最後には、たくさん貰ったバウムクーヘンを美味しく食べるアレンジ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
バウムクーヘンってどんなお菓子?
クッキーやケーキ、キャンディなどお菓子にはさまざまな種類があります。なかでも、シンプルな味わいで手軽に食べられるバウムクーヘンが好きだという人も少なくないでしょう。
生地が何層にも重なって食べ応えがあり、素朴で優しい味わいのバウムクーヘンは大人から子供まで幅広い年代に好まれます。
普段何気なく食べているバウムクーヘンですが、実は本場ドイツでは日本と少し違った扱われ方をしていることをご存じでしょうか。最初に、バウムクーヘンがどのようなお菓子なのか紹介します。
バウムクーヘンはドイツ発祥のお菓子
バウムクーヘンの起源は紀元前と言われており、オベリアスと呼ばれる木の棒にパン生地を巻きつけて焼いたものがルーツという説があります。「バウムクーヘン」と呼ばれるようになったのは18世紀頃のドイツであり、ドイツ語で「木」を意味する「Baum(バーム)」と焼き菓子のようなケーキを意味する「Kuchen(クーヘン)」が語源となっています。
「木のケーキ」の名前のとおり、太い木の幹のような見た目をしており、カットした断面も年輪のように見えるのが特徴です。
本場ドイツでは特別なお菓子として扱われている
日本では手軽に購入できる手土産であったり、コンビニなどで簡単に買えるお菓子というイメージの強いバウムクーヘンですが、ドイツでは特別なお菓子として年に数回の特別なイベントの日に食べるお菓子と認識されています。
そもそも、バウムクーヘンはドイツ国立菓子協会によって製法基準が厳格に定められており、限られた熟練の菓子職人だけが作れるお菓子とされています。バウムクーヘンを美しく焼き上げる技術が求められるうえに、1本のバウムクーヘンを作るのに他のお菓子に比べて長い時間がかかることから「バウムクーヘン職人は長生きできない」なんて言われるほどです。
特別な職人にしか作れないことから、クリスマスや記念日などの特別なイベントでのみ振舞われ、価格帯も高級ケーキの位置づけです。
日本では身近なお菓子ですが、ドイツでは一般的な菓子店ですら扱っていないこともあるため、日本に来日して初めてバウムクーヘンを食べたというドイツ人もいるそうです。
日本に普及し始めたのは1910年頃
日本にバウムクーヘンが普及し始めたのは、1910年頃の第一次世界大戦後だと記録されています。ドイツ人捕虜として来日したドイツ人菓子職人のカール・ユーハイム氏がバウムクーヘンを作り、日本人に知られることとなりました。
初めて一般に販売されたのは1919年3月4日と記録が残っており、3月4日は「バウムクーヘンの日」とされています。
ちなみに、最初は「ピラミッドケーキ」として日本人に広まったバウムクーヘンですが、1960年代頃からバウムクーヘンという名前が定着したと言われています。
「バウムクーヘン」と「バームクーヘン」の違いは?どっちが正解?
普段何気なく食べているバウムクーヘンですが、商品名を見ていると「バームクーヘン」と記載されているものも少なくありません。
本場ドイツでは、バウムクーヘンの作り方に明確な規定があるため、材料や製菓工程が異なるものは「バウムクーヘン」と表記できません。しかし、日本には明確な規定などはないため、製造方法に関係なくバウムクーヘンでもバームクーヘンでも、どちらでも表記できます。
つまり、呼び方の違いだけであって、バウムクーヘンもバームクーヘンも、日本では同じお菓子として扱われているということです。
バウムクーヘンは縁起の良い意味を持つお菓子
日常的に食べるお菓子から訪問の際の手土産など、幅広く選ばれているバウムクーヘンですが、結婚式の引き出物やお祝いの席などに用意されることが多いです。
実は、こういった席でバウムクーヘンが選ばれるのには理由があります。
バウムクーヘンの年輪のような模様は、日本では大変縁起の良い模様とされており「年月を重ねて繁栄する」「幸せを積み重ねる」といった意味を持っています。
樹木の年輪は重ねれば重ねるほどその樹木が長い年月を生きてきたことが分かることから、長寿や健康を意味します。このような理由から、バームクーヘンはさまざまな慶事で縁起物として扱われるようになったのです。
バウムクーヘンを贈るのにおすすめのイベント
縁起物であるバウムクーヘンは、さまざまなイベントで大切な人に贈るお菓子としてもおすすめです。続いては、バウムクーヘンを贈るのにおすすめのイベントと、そのイベントでバウムクーヘンを贈る意味を紹介します。
結婚祝い
長寿や繁栄の意味を持つバウムクーヘンは結婚祝いにもおすすめのお菓子です。何層にも重なった年輪のような模様は、「これから二人で末永く年月を重ねていく」という意味を持ちます。
また、一層ずつ丁寧に重ねて焼き上げる工程が、結婚した二人が少しずつ家庭を築き上げていく様子に重なるとして、結婚を祝う気持ちとこれからの末永い幸せを願う気持ちを伝えることができます。
お祝いの品にバウムクーヘンを添えるのも良いですし、有名なブランドの商品やお取り寄せしたバウムクーヘンなどを贈ると喜ばれますよ。
長寿祝い
樹木の年齢を表す年輪のような模様は長寿の象徴です。そのため、還暦や古稀、喜寿、米寿など長寿祝いの贈り物としても最適です。
お祝いを迎えた方がこれからも長く健康に過ごせるようにという気持ちを伝えることができます。
ただし、バウムクーヘンは高齢の方には食べにくいと感じることも多いようです。しっとりしたタイプのものや、薄くカットされたタイプのものを選ぶなど、受け取る相手への気遣いをして選ぶと、より喜ばれるでしょう。
敬老の日
長寿祝いと同じく、敬老の日に贈るお菓子としてもバウムクーヘンがおすすめです。「おじいちゃん、おばあちゃん、これからも元気でいてね」という気持ちを伝えることができます。
シンプルな味わいのバウムクーヘンは、普段あまり甘いお菓子を食べないという人でも食べやすいため、甘いものが苦手なおじいちゃんやおばあちゃんにも贈りやすいですね。
入学祝い
友人の子供などの入学祝いとしてバウムクーヘンを贈るのもおすすめです。一層一層、地道に層を重ねて作り上げるバウムクーヘンは成長を意味します。入学を迎え、これから健やかに成長することを願う気持ちを伝えられるでしょう。
特に、入学祝いなどは関係性によって受け取る相手に気を使わせてしまうこともあります。バウムクーヘンのようなお菓子であれば、受け取る相手も気遅れせずに受け取れますね。子供に好まれるお菓子なのもおすすめなポイントです。
卒業祝い
子供の卒業は、必ずその後に新しい門出が待っています。幼稚園を卒園したら、次は小学校入学、小学校を卒業したら中学校への入学など、続く門出が必ず待っているでしょう。
そのため、入学祝いと同じく、卒業祝いでもバウムクーヘンを贈ることで「これから迎える新しい生活のなかで健やかに成長していけますように」という気持ちを伝えることができます。
バレンタインデー
バレンタインデーの定番お菓子といえばチョコレートですが、毎年チョコレートを贈っていると少し飽きてしまうこともあるでしょう。そんな時におすすめなのがバウムクーヘンです。
バウムクーヘンは「幸せが続く」という意味を持つお菓子です。そのため、バレンタインデーに贈ることで、「あなたとこれからも幸せな関係を続けていきたい」という意味を持ちます。
長く付き合ったカップルや夫婦など、「今年は何か違うお菓子を贈りたいな」と思った時には、バウムクーヘンを選んでみてはいかがでしょうか。
ホワイトデー
バレンタインデーのお返しとして男性から女性へお菓子を贈るホワイトデー。バレンタインデーと違って、さまざまなお菓子をお返しとして用意しますよね。ホワイトデーにバウムクーヘンを贈ることで、バレンタインデーに受け取った送り主の気持ちを肯定し「これから二人で幸せを積み重ねましょう」という気持ちを伝えることができます。
大切な人からバレンタインデーの贈り物を貰った際には、ホワイトデーの贈り物としてバウムクーヘンを贈り、相手を受け入れる気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
バウムクーヘンを贈るのに適さないシーンは?
バウムクーヘンはさまざまな意味を持つお菓子なので、贈るのに適さないシーンもあります。
弔事
バウムクーヘンは縁起の良いお菓子というイメージが広く知られているため、香典返しなど弔事に関係するお菓子としては適さないでしょう。
最近は個包装のものや保存期間の長いものなども多いため、ついついバウムクーヘンを選びたくなってしまうかもしれませんが、弔事の際には選ばないよう注意しましょう。
お見舞い
年輪の模様は「長く続く」という意味を持ちます。そのため、入院中の人や病気の人へのお見舞いにバウムクーヘンを贈ると縁起がよくないと受け取られてしまうこともあるので注意しましょう。
ただし、バウムクーヘンが好物だという人に贈るシーンまでも「マナー違反だ」という人は少ないでしょう。どうしてもバウムクーヘンを贈りたい場合は、カットされているタイプのものを選び「早く病気が治るように短くカットしたものを選んだよ」など、一言添えてみてはいかがでしょうか。
ホワイトデー
ホワイトデーのお返しとしてバウムクーヘンを贈る際には注意が必要です。バレンタインデーに贈り物をくれた相手と良い関係や深い関係になることを望んでいない場合、バウムクーヘンを贈ると「気持ちを受け取ってくれた」と勘違いさせてしまうかもしれません。
自分自身が相手の気持ちに応えられない場合には、バウムクーヘンを選ばないようにしましょう。
【バウムクーヘン以外も】いろいろな意味を持つお菓子
バウムクーヘンが贈るシーンや贈る相手によってさまざまな意味を持つように、他のお菓子にも贈る意味があります。これらは、菓子言葉と呼ばれ、バレンタインデーやホワイトデーのシーズンになると、多くの人が菓子言葉を調べます。
ここでは、よく調べられる定番のお菓子の菓子言葉を紹介していきます。
キャンディ
キャンディの菓子言葉は「あなたが好き」です。ホワイトデーのお返しの定番としても知られており、相手の気持ちを受け取り同じ気持ちを返す時にぴったりですね。
クッキー
クッキーの菓子言葉は「友達でいよう」です。友達に贈るお菓子としてはぴったりですが、ホワイトデーのお返しとしては「あなたの愛は受け取れない」という意味になるので注意しましょう。
ドーナツ
日本ではあまり知られていませんが、ドーナツの菓子言葉が「あなたが好き」という意味であることは、アメリカでは定番として知られています。
ドーナツの穴を表す「hole」と「whole」がほぼ同じ発音になることから、「I like you a whole bunch.(あなたが好き)」という言葉にかけて、ドーナツの菓子言葉となったそうです。
マシュマロ
マシュマロの菓子言葉は「あなたが嫌い」です。これは意外と知られているのではないでしょうか。大切な人への贈り物としてマシュマロを贈るときには注意が必要ですね。
キャラメル
キャラメルの菓子言葉は「安心する存在」です。優しい甘さから、親しい人への安心感がイメージされたと考えられます。身近に居てほしい人に対する贈り物としてぴったりの意味です。
マカロン
近年、スイーツ業界で人気が高まっているマカロンの菓子言葉は「特別な存在」です。製造工程が複雑で手間がかかるマカロンは、まさに特別なお菓子。そんな背景から菓子言葉がつけられたようです。
マドレーヌ
貝殻の形が特徴的な焼き菓子・マドレーヌの菓子言葉は「仲良くなりたい」です。2枚貝がぴったり口を閉じている様子は、友愛や親愛、家族愛などの円満な関係を意味しています。日本でも古くから二枚貝は夫婦円満や縁結びの象徴として扱われてきました。
これから親しくなりたい相手に贈るお菓子として、これほど最適なものはないでしょう。
どら焼き
日本の伝統的なお菓子のひとつであるどら焼きは「円満な家庭」という菓子言葉を持っています。
丸い生地がぴったりとくっついている様子は二枚貝を連想させて夫婦円満や縁結びの象徴とされます。また、中に詰まっている餡を幸せな家庭や夫婦関係、親子関係に見立てて菓子言葉が作られたと考えられます。
結婚式の引き出物をはじめ、慶事の際にどら焼きが選ばれる理由がよく分かりますね。
金平糖
優しい甘さと美しい見た目から外国人にも人気の金平糖には「永遠の愛」などの恋愛的な意味と「健康祈願」などの意味の2つがあります。
「永遠の愛」についてはキャンディと同じく、長く味わいを楽しめることが由来していると考えられます。一方で、「健康祈願」などの意味は、その昔病気の際の栄養補給として病人でも無理なく食べられる金平糖が用いられていたことにルーツがあると言われています。
ポルボロン(ポルボローネ)
日本ではあまり馴染みのないスペインの伝統菓子「ポルボロン(ポルボローネ)」。ポルボロンは口に入れるとホロホロと崩れるような食感が特徴的で、スペインではポルボロンが口のなかで崩れる前に「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と唱えると願いが叶うという言い伝えがあります。
このような言い伝えから「願いが叶う」「幸せを呼ぶ」などの菓子言葉がつけられました。
マロングラッセ
茹で栗のシロップ漬けであるマロングラッセには、「永遠の愛」という菓子言葉があります。これは、遠い昔に古代ギリシアのマケドニア王国を治めていたアレクサンドロス大王が愛する妻のためにマロングラッセを作っていたことにルーツがあると考えられています。
海外では広く知られている菓子言葉で、ヨーロッパではプロポーズの際に男性から女性にマロングラッセを贈る習慣があるそうです。
バウムクーヘンのおすすめアレンジレシピ
そのまま食べてもおいしいバウムクーヘンですが、結婚式の引き出物やお祝い事の際の贈り物などで多く貰うと「少し味を変えたいな」と思うこともありますよね。
最後に、バウムクーヘンを味変して楽しめるおすすめアレンジレシピを紹介します。「ちょっと違う味でバウムクーヘンを楽しみたいな」と思ったときに、ぜひチャレンジしてみてください。
定番のチョコソースがけ
近年、さまざまなバウムクーヘンが販売され、チョコソースでコーティングしたものなども人気です。
チョコソースがけのバウムクーヘンは、家庭でも簡単に作れるため、たくさんもらったバウムクーヘンを味変したいときに、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
溶かしたチョコレートをかけて冷やしてから食べればパリパリ触感が楽しめますが、ソフトな口当たりが好みなら溶かしたチョコレートに生クリームを混ぜたチョコソースを作るのがおすすめです。ひと手間かけることで、お店のようなチョコバウムクーヘンを楽しめますよ。
バウムクーヘンのフレンチトースト
フワフワ触感で菓子パンのような触感のバウムクーヘンは、フレンチトーストにして食べるのもおすすめです。
卵に牛乳、砂糖を混ぜて作った卵液にバウムクーヘンを浸して、バターを溶かしたフライパンで焼けば、外はカリっと中はトロトロの絶品フレンチトーストに仕上がります。
パンで作るよりも口当たりがまろやかで、スイーツとして味わいやすい逸品です。お好みでバニラアイスを添えて食べてみてください。
まとめ
今回はバウムクーヘンについて紹介してきました。ドイツ発祥のお菓子であるにも関わらず、日本人の方が馴染み深いバウムクーヘンは、その形から縁起の良いお菓子として親しまれています。
人に贈る際には「幸せを積み重ねる」「長寿を願う」など、相手の幸福を願う気持ちを伝えられる素敵なお菓子ということがわかりましたね。ぜひ、大切な人に美味しいバウムクーヘンを贈ってみてはいかがでしょうか。

